Distressorと1176、どっちを買う?|1176をドラムとベースに挿しているボカロPが、違いを表で比べて選び方を考えた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

私のドラムのキックとスネアには、いつも UADx 1176 が挿さっています。

配布のページでもらった1台で、ベースにも使っています。

 

一方、Universal Audio がプラグインにした Distressor は、公式動画を見たうえで見送りました。

どちらも「定番のコンプ」と呼ばれ、Plugin Boutique の通常価格も同じ¥34,680です。

 

結論から言うと、私の分け方は少し質感を足すなら1176、音圧や迫力を出したいならDistressorです。

違いを表で並べてから、どんな人がどちらを選べばいいか、どちらも要らない人はどんな人かを書きます。

 

🔥 セール中 ¥5067(通常 ¥34680)〜11/3まで:Universal Audio 1176 Classic Limiter Collection を見る →

 

🔥 セール中 ¥6815(通常 ¥34680)〜11/3まで:Universal Audio Empirical Labs EL8 Distressor を見る →

 

2つのコンプは、どこが違うのか

1176 は、Universal Audio の創業者が作ったハードのコンプ(リミッター)です。

Distressor は、Empirical Labs というメーカーのハードのコンプで、Universal Audio が公認を受けてプラグインにしています。

 

どちらも、元はスタジオに置かれている機材の音を、パソコンの中で再現したものです。

公式の説明と Plugin Boutique の製品ページから、違いを並べるとこうなります。

 

項目Distressor1176 Classic Limiter Collection元になった機材Empirical Labs の Distressor(1台)時代の違う1176が3台(Rev A・Rev E・1176AE)レシオ1:1〜20:1とNUKEの8段階4:1・8:1・12:1・20:1のボタン(1176AEだけ2:1もある)音に色を足す仕組みAUDIOのDist 2・Dist 3で倍音を足せる専用のスイッチは無い(Rev Aは歪みが多めの設計)かかり方を変えるフィルター検出回路のHPとBand Emphasisサイドチェーンフィルター原音と混ぜるつまみMIXありドライ・ウェットあり動く環境UADx(UAの機材なしでパソコンだけで動く)UADxとApollo・UAD-2用の版の両方Plugin Boutiqueの通常価格¥34,680¥34,680私の手元持っていない配布でもらった1176(1台)を使っている

 

表で見ると、いちばんの違いは「レシオの細かさ」と「歪みを足すボタンがあるか」です。

ここからは、それぞれの中身を1つずつ見ていきます。

 

1176は、ボタンでレシオを選ぶ「質感付け」のコンプ

1176 Classic Limiter Collection には、時代の違う 1176 が3台入っています。

 

UADx 1176 Classic Limiter Collectionの画面。上から1176AE・Rev E(Blackface)・Rev A(Bluestripe)の3台が並ぶ(Plugin Boutiqueの製品画像)

 

Plugin Boutique の製品ページによると、Rev A は最初の設計で歪みが多めの音、Rev E はノイズの少ない版です。

1176AE は記念モデルで、ほかの2台に無い 2:1 のレシオが付いています。

 

つまみは Input・Output・Attack・Release の4つと、レシオのボタンだけです。

レシオのボタンを全部押す、1176ならではの使い方もできます。

 

Universal Audio の公式チャンネルに、3台の違いを5分ほどでまとめた動画があります。

 

Distressorは、歪みのボタンが付いた「パワー系」のコンプ

Distressor の画面の下半分は、INPUT・ATTACK・RELEASE・OUTPUT の4つのつまみです。

ここは 1176 とあまり変わりません。

 

UADx Empirical Labs EL8 Distressorの画面。上にRATIO・DETECTOR・AUDIOのボタン、下にINPUT・ATTACK・RELEASE・OUTPUTのつまみとMIX(Universal Audio 公式の製品画像)

 

違いが出るのは、上に並んだボタンです。

レシオは 1:1 から 20:1 までに、極端に強くかける「NUKE」を加えた8段階から選びます。

 

AUDIO のボタンでは、Dist 2・Dist 3 という2種類の歪みを足せます。

Universal Audio の説明では、Dist 2 は温かく太い倍音、Dist 3 はより攻撃的な倍音です。

 

公式の説明にある主な機能を、図にするとこうなります。

 

図:Distressorの見どころ。RATIOは1:1〜20:1とNUKEの8段階、AUDIOのDist 2・Dist 3、DETECTORのHPとBand Emphasis、プラグインだけのMIXとHeadroom(Universal Audio 公式の説明から作成)

 

私は Distressor を持っていないので、音は公式動画で聴きました。

 

 

動画から受けた印象は、パワー系のごつい音です。

元になったハードも良さそうで、見た目も武骨な感じがしました。

 

私が1176をドラムとベースにだけ使っている理由

私が持っている 1176 は、Universal Audio の配布でもらった1台だけの版です。

コレクションのように3台は入っておらず、レシオも 4:1・8:1・12:1・20:1 のボタンで選ぶ形です。

 

配布でもらったUADx 1176 FET Compressor。レシオは4・8・12・20のボタンで選ぶ形

 

最初はボーカルにも入れていましたが、今は使っていません。

いちばん弱いレシオにしても、私にはボーカルのレシオが高くなりすぎたからです。

 

ボーカルは、レシオを低めにしたコンプで整えたいと思っています。

なので今のボーカルは、メインのコンプの FabFilter Pro-C 3 に任せています。

 

ドラムとベースには、今も 1176 を挿しています。

先にコンプで整えてから、そのあとに 1176 を入れて、少し性格を付ける使い方です。

 

LogicのミキサーでAddictive Drums 2をパートごとに分けた画面。kickとsnareにPro-Q 4・Pro-C 3・UADx 1176が挿さっている

 

Addictive Drums 2 のキックとスネアにも、Pro-Q 4・Pro-C 3 のあとに UADx 1176 が挿さっています。

ただ、挿して大きく変わったと感じることは、私はそれほどありません。

 

1176 は、音をがらっと変える道具ではなく、質感を少し足す道具だと思っています。

私自身は、もっと大げさに変わるもののほうがありがたいと感じることもあります。

 

Distressorを見送ったのは、コンプが足りているから

Distressor の動画を見て、良さそうだとは感じました。

それでも見送ったのは、Pro-C 3 と 1176 があり、コンプはもう足りているからです。

 

セールのときの値段は、かなり安いと思います。

ただ、手元のコンプで困っていない私には、今は要らない1本でした。

 

反対に、コンプで音圧や迫力を出したい人には、Distressor はいい選択だと思います。

公式の説明を見ても、歪みを足すボタンや NUKE など、音を強く押し出す方向の仕組みがそろっています。

 

選び方:どちらを買うか、どちらも要らないか

ここまでを、ボカロPが選ぶときの目安にまとめます。

 

  • ドラムやベースに、少し色を足したい:1176。私の使い方もこれです
  • コンプで音圧や迫力を出したい・歪みも足したい:Distressor
  • レシオを低めにしてかけたい:Distressor には 2:1・3:1 があり、1176 はコレクションの 1176AE だけが 2:1 を持っています
  • UA の機材も 1176 も持っていない:セールで下がっているときなら、1176 はありだと思います
  • メインのコンプで足りていて、困っていない:どちらも急がなくていい。私が Distressor を見送ったのもこの理由です

 

Logic Pro を使っているなら、もう1つの選択肢があります。

Logic の Compressor には、1176 系の「Vintage FET」が最初から入っています。

 

Logic純正のCompressor。上のボタンでPlatinum DigitalからVintage Optoまで7つのモデルを切り替えられ、右から2番目がVintage FET

 

私は UADx 1176 を手に入れてから Vintage FET を使わなくなりましたが、今思うと私の耳では大きな差は感じなかったです。

初心者が「1176 系が欲しい」と思ったら、最初は Vintage FET で十分だと思います。

 

純正と UADx を使い比べた話は、Logic の Vintage FET の記事に書いています。

UADx 1176 は人に勧められることも多いので、試してみるのもいいと思います。

 

過去のセール

どちらも通常価格は¥34,680ですが、大きく下がるセールが何度も来ています(ドル表記は海外の告知記事・価格追跡サイトの金額)。

 

  • 2025年6月(〜6月30日):Distressor が Plugin Boutique で $49(84%オフ・Bedroom Producers Blog)
  • 2026年5月(〜5月25日):Distressor が Plugin Boutique で $39(rekkerd)
  • 2026年10月:Plugin Boutique で Distressor が¥6,815(80%オフ)、1176 Classic Limiter Collection が¥5,067(85%オフ)
  • 1176 Classic Limiter Collection は、Music Software Deals の価格履歴で記録上の最安が $29

 

定価で慌てて買う必要はない2本だと思います。

 

それぞれのセールの記録と、もう少しくわしい私の考えは、製品ごとのページにまとめています。

 

UADx 1176のセールはいつ?85%オフの¥5,067は買いか|無料でもらった1176を、ドラムとベースにだけ使っているボカロPの見方

 

UADx Distressorのセールはいつ?過去の値動きと買い時|コンプは足りているボカロPが、動画を見て「迫力を出したい人向け」と感じた理由

 

Universal Audio のほかのプラグインやバンドルは、Universal Audio のセールの記事で確かめられます。

 

まとめ:1176は「足す」、Distressorは「押し出す」

1176 は、ドラムやベースに少し質感を足すコンプです。

私は配布でもらった1台を、キック・スネア・ベースに今も挿しています。

 

Distressor は、歪みのボタンや NUKE までそろった、音圧や迫力を出す方向のコンプです。

コンプが足りている私は見送りましたが、迫力を足したい人には合うと思います。

 

ドラムやベースに、少し色を足したい人に。

🔥 セール中 ¥5067(通常 ¥34680)〜11/3まで:Universal Audio 1176 Classic Limiter Collection を見る →

 

コンプで音圧や迫力を出したい人に。

🔥 セール中 ¥6815(通常 ¥34680)〜11/3まで:Universal Audio Empirical Labs EL8 Distressor を見る →

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。