Logicのリージョンのループのやり方|右上を引っぱるだけで便利、でもベロシティが全部同じになるのでボカロPの私はあまり使わなくなった

便利なのは分かっているのに、Logic のリージョンのループを、私はあまり使わなくなりました。

昔はコードの動きやドラムで、かなり使っていた機能です。

 

1小節を作って右へ引っぱるだけで、何小節でも同じフレーズが続きます。

ただ、ループした部分はベロシティも音量も、最初の1小節と全部同じになってしまいます。

 

やり方そのものは簡単なので、先に手順を紹介します。

そのあとで、私が使っていた場面と、使わなくなった理由を書きます。

 

リージョンのループは「1つのリージョンを何回も鳴らす」機能

Logic の「ループ」は、リージョンを繰り返し再生させて、好きな長さまで延ばす機能です。

Apple のユーザガイドでは、プロジェクトを再生すると、リージョンは延ばした回数だけ繰り返される、と説明されています。

 

コピーして同じリージョンを並べるのとは違い、元のリージョン1つを、そのまま何度も鳴らす形です。

この「そのまま」が、便利なところでもあり、あとで書くつまずきの元でもあります。

 

やり方:リージョンの右上をつまんで、右へ引っぱる

私のやり方は、とても単純です。

まず、1小節のリージョンを作って、ノートを打ち込みます。

 

次に、そのリージョンの右上の角にポインタを持っていきます。

すると、ポインタが丸い矢印の「ループポインタ」に変わります。

 

Logic Pro のリージョンの右上隅にポインタを置くと、丸い矢印のループポインタに変わる(Apple サポートのユーザガイドより)

 

ループポインタのまま、鳴らし続けたい位置までリージョンの右端を引っぱります。

私の画面では、1小節のリージョンを4小節目の終わりまで延ばしました。

 

Logic Pro のトラック領域で、1小節のMIDIリージョンを右へ引っぱってループさせたところ。リージョンの上下に繰り返しの区切りの切り込みが入っている

 

引っぱると、リージョンの上と下に小さな切り込みが入ります。

この切り込みが、1回分の繰り返しの区切りです。

 

Apple のユーザガイドによると、トラックのオートメーションを表示しているときは、右上にポインタを置いてもループポインタが出ないことがあります。

その場合は、Option キーを押しながら右上にポインタを置けばループできるそうです。

 

インスペクタの「ループ」や L キーでもできる

私は使っていませんが、引っぱる以外の方法もあります。

リージョンを選んで、リージョンインスペクタの「ループ」にチェックを入れる方法と、L キーを押す方法です。

 

Logic Pro のリージョンインスペクタの「ループ」チェックボックスにチェックを入れたところ(Apple サポートのユーザガイドより)

 

こちらは長さを決めずに、同じトラックの次のリージョンか、プロジェクトの終わりまでループし続けます。

もう一度チェックを外すか L キーを押すと、ループは解除されます。

 

私が使っていた場面:コードの動きと、フィル以外のドラム

昔の私がループを使っていたのは、主にコードの動きとドラムです。

ドラムは、フィルを入れる小節以外の、同じパターンが続くところで使っていました。

 

1小節分を打ち込んで引っぱれば、曲の長さまで一気に埋まります。

簡単に並べられるので、本当は便利な機能だと今でも思っています。

 

つまずいたところ:ベロシティも音量も、全部同じになる

困ったのは、ベロシティを途中で変えたくても変えられないことでした。

ループさせたリージョンをピアノロールで開くと、それがよく分かります。

 

ループさせたリージョンをピアノロールで開いたところ。1小節目のC1のノート8個だけが濃く、2小節目からは同じノートが薄く繰り返されている。左のインスペクタのベロシティは80

 

濃く表示されているのは、1小節目に打ち込んだノートだけです。

2小節目から先は、その1小節が薄い色で繰り返し表示されているだけでした。

 

つまり、2小節目以降はどこもベロシティも音量も、1小節目と同じです。

1小節をずっとループさせると、曲の中で強弱の幅が出ません。

 

ループの途中のどこかだけ強くしたい、と思うことはありました。

でも当時の私は、途中のベロシティを変えるのは諦めていました。

 

それもあって、手軽ではあるものの、ループはあまり好きになれませんでした。

ベロシティそのものの入れ方は、Logic のピアノロールの記事に書いています。

 

ループを普通のリージョンに戻す機能もある

これも私は使ったことがありませんが、Logic にはループを普通のリージョンに変える機能があります。

ループしたリージョンを選んで、「編集」メニューの「変換」から「ループをリージョンに」を選ぶ方法です。

 

Apple のユーザガイドでは、MIDI のループの繰り返し部分が、個別のリージョンに変換されると説明されています。

逆に、繰り返し並べたリージョンをループにまとめる「繰り返しをループに」もあります。

 

実際の操作は、こちらの英語の解説動画で見られます。

 

今の私は、ループよりマーカーで区切っている

今の私は、リージョンのループをあまり使っていません。

曲の区切りの目印には、アレンジメントマーカーを使っています。

 

昔はリージョンもきちんと分けていましたが、最近はそれも面倒になりました。

リージョンは分けずに、マーカーだけで区切って目印にしています。

 

Logic Pro のアレンジメントトラック。37小節からA2、45小節からB2、53小節からBridge、61小節からCのマーカーが8小節ずつ並んでいる

 

どこからどこまでがどのパートかは、マーカーを見れば分かります。

マーカーの付け方は、こちらにまとめています。

Logicのアレンジメントマーカーの使い方|作曲の最初に8小節ずつ区切るボカロPが、リージョンを分けなくなった理由

 

まとめ:手軽さを取るか、強弱の幅を取るか

Logic のリージョンのループについて、私の使い方をまとめます。

  • リージョンの右上をつまんで右へ引っぱれば、1小節を好きな長さまで繰り返せる
  • 長さを決めずにループさせたいなら、インスペクタの「ループ」や L キーもある
  • コードの動きや、フィル以外のドラムを手早く並べるのに便利
  • ループした部分はベロシティも音量も最初の1小節と同じで、途中だけは変えられない

 

並べる手軽さを取るなら、ループは本当に便利な機能です。

ただ、曲の中で強弱の幅を出したいところには向かない、というのが使ってきた私の感想です。

 

Logic でよく使う操作は、ボカロPが実際に使うショートカットの記事にもまとめています。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。