DeVerberate 3 は、録音にすでに入っている響き(リバーブ)を、あとから減らしたり増やしたりできるプラグインです。
同じ Acon Digital の Restoration Suite 2 は、サーというノイズやブーンという電気のノイズ、プチッというクリック、音割れを直す4本のセットです。
Acon Digital という会社は、この2本を調べるまで知りませんでした。
公式の動画を見て、DeVerberate 3 の響きを消す性能はピカイチだと感じました。
それでも、歌声合成でボカロ曲を作っている私は、今の値段なら買いません。
何ができる道具なのか、なぜ私は買わないのか、そしてどんな人なら役に立ちそうかを順に書きます。

Acon Digital DeVerberate 3 を Plugin Boutique で見る →
DeVerberate 3 は、録音に入った響きをあとから調整する
DeVerberate 3 には、使い方が2通りあります。
話し声の録音なら、深層学習(AI)が自動で響きだけを取り除いてくれます。
音楽などの声以外の音では、前のバージョンから続く方式で、音を「元の音」と「響き」に分けます。
そのうえで、それぞれの量を自由に組み合わせ直せる仕組みです(Acon Digital 公式)。

画面の左上で Voice(声)か Other(音楽など)を選び、Other では響きの長さと量をつまみで指定します。
下の Dry level と Reverb level で、元の音と響きをどのくらい残すかを決めます。
部屋の響きのうち、最初に壁から跳ね返ってくる音(初期反射)を取るための Early Reflections フィルターも付いています。 Mac と Windows の両方で動き、Logic で使える AU にも対応、Apple シリコンにもネイティブで対応しています。
公式の動画では、かけたときと外したときの差がかなりはっきりしていて、素晴らしいと思いました。
一方で、画面の見た目は古く感じたので、UI だけはもったいないと思っています。
Restoration Suite 2 は、ノイズと音割れを直す4本セット
Restoration Suite 2 は、録音の傷を直すプラグインが4本入ったセットです。
どれも DAW のトラックに挿して使うプラグインです。

- DeNoise 2:サーというヒスノイズや風の音など、全体に乗るノイズを減らす
- DeHum 2:電気機器から入るブーン、ジーという音を減らす
- DeClick 2:プチッ、パチッというクリックやレコードのノイズを直す
- DeClip 2:音割れ(クリップ)でつぶれた波形を作り直す
DeNoise 2 は、時間とともに変わるノイズを追いかける「Dynamic profile」という仕組みが入っています(Acon Digital 公式)。

DeHum 2 は、ブーンという音の高さを自動で探してくれるので、周波数を自分で当てる手間が減ります。

Restoration Suite 2 も、性能は高いと思いました。
ただ古い製品なので、DeVerberate 3 と同じく画面の古さが気になりました。
なお Acon Digital 公式では、8月1日以降に買った人は、次の Restoration Suite 3 に無料で上げられると案内しています。 Plugin Boutique で買った場合も同じかは、買う前に公式で確かめてください。
謎のノイズを消したいなら、私は Clarity Vx を選ぶ
私は人の声を録らないのですが、DTM だけでも、ボカロの声などに原因の分からないノイズが乗ることがあります。
古いプラグインのせいなのかもはっきりしないまま、たまに消したくなる場面があります。
その「謎のノイズ」を消す道具としてなら、Restoration Suite 2 も候補にはなりそうです。 ただ古い製品なので、もっと性能がいいものや、もっと安いものがあります。
そう考えると、私の答えは Waves の Clarity Vx になります。
Clarity Vx は、7千円くらいなら買ってもいいと思っている1本です。
Clarity Vx の値動きはClarity Vx のセールの記事に、ノイズ除去の選び方は次の記事にまとめています。
ノイズ除去プラグインの選び方|Clarity Vx・RX 12・CLEARを比べて、書き出すと「サー」が聞こえるボカロPが選ぶ1本
ボカロ曲より、Suno の曲の響きを減らす場面で出番がありそう
私自身は、響きを消したい場面があまりありません。
自分のボカロ曲なら、響きが多すぎても Logic のリバーブを減らせば済むからです。
エンジニアの人が、リバーブのかかった素材を渡されて減らす、という使い方なら役に立ちそうです。
ただ、自分のボカロ曲で使う場面は思いつきませんでした。
用途がありそうだと感じたのは、AI で作った曲です。
私は Suno などの AI 作曲はしていませんが、Suno で作った曲のリバーブが強すぎるときに減らす、という使い方はできそうだと思いました。
AI の曲にボカロの歌を合わせるときに、曲の側のリバーブがかかりすぎていて調整する、という場面もありそうです。 DeVerberate 3 には音楽向けの Other のモードがあり、公式サイトから無料の体験版も試せます。
私は試していないので、どこまで自然に減るかは体験版で確かめるのが確実です。
AI 作曲は、私は嫌いでも好きでもありません。
ただ、これまで作曲できなかった人が曲を作るようになって、これからも増えていくと思います。
リバーブが多すぎて削りたい、ついでにノイズも減らしたい、という使い方なら、この2本はありだと思います。
録音した声の響きを Logic でどう扱うかは、Supertone CLEAR の記事にも書きました。
今の値段なら、私はいらない
DeVerberate 3 も Restoration Suite 2 も、今の値段だと私には高く感じます。
響きを消す用途もノイズを直す用途も少ない私は、買わずにおきます。
逆に、リバーブを消す用途がある人には、かなり使える道具だと思います。
リバーブ込みの素材を受け取って直す人や、AI で作った曲の響きを整えたい人なら、検討する価値があります。
まとめ:性能は高い、だからこそ用途がある人向け
DeVerberate 3 は響きを、Restoration Suite 2 はノイズと音割れを、あとから直す道具です。
どちらも性能は高く、気になったのは画面の古さくらいでした。
歌声合成のボカロ曲だけを作っている私には出番が少なく、謎のノイズ対策なら Clarity Vx を選びます。
響きの多い素材を直したい人には、まず体験版で試してみてほしい2本です。
リバーブの入った素材や、響きの多い曲を整えたい人に。
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録った音のノイズや、ブーンという音をまとめて直したい人に。
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ボカロの声などに乗る謎のノイズを、手頃に消したい人に。
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