Mastering The Mixの束はどれを選ぶ?All Plugins・Bestsellers・Mastering Essentialsの違いを、Ozoneを使うボカロPが調べてみた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

Ozone のようなマスタリング用のプラグインをまだ持っていないなら、Mastering The Mix の3つの束のうち、私が勧めるのは Bestsellers です。

おまかせで仕上げまで持っていける FASTER MASTER が入っていて、ほかに3本ついてくるからです。

 

Mastering The Mix は、好きな曲との聞き比べ、音量や低域のメーター、おまかせのマスタリングなど、曲の仕上げを確かめる道具を作っている会社です。

Plugin Boutique では、その製品をまとめた束(バンドル)が3つ売られています。

 

私は Ozone を持っているので、どの束も買う予定はありません。

このページでは、3つの束に何が入っているか、どんな人にどれが合うかを、Ozone を使っているボカロPの目線で比べます。

 

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3つの束の中身を、表で比べる

いちばん大きいのが All Plugins で、Mastering The Mix の製品が11本そろいます。

Plugin Boutique だけで売られている束です。

 

Bestsellers は売れ筋の4本、Mastering Essentials は書き出した曲の点検と音量の仕上げに使う3本です。

2つの小さい束は、中身が1本も重なっていません。

 

項目All PluginsBestsellersMastering Essentials
本数11本4本3本
FASTER MASTER(おまかせの仕上げ)入る入る入らない
REFERENCE 3(好きな曲と聞き比べ)入る入る入らない
RESO・FUSER(響きとぶつかりの整理)入る入る入らない
LEVELS・EXPOSE 2・LIMITER(点検と音量)入る入らない入る
STEREOVAULT・ANIMATE・MIXROOM・BASSROOM入る入らない入らない
私が勧める人お金に余裕がある人Ozone を持っていない人の最初の1つ最低限そろえたい人

 

どの束も、同じ製品を1本ずつ買うよりは安くなるように組まれています。

いつ安くなるかは、会社のセールの記事にまとめています。

 

Mastering The Mixのセールはいつ?REFERENCE 3・LEVELSの過去の値動き|音量をそろえずに聞き比べていたボカロPが、Ozoneを持っていても「便利」と思った理由

 

Ozoneを持っていないなら、FASTER MASTERの入ったBestsellers

Bestsellers に入っているのは、FASTER MASTER・REFERENCE 3・RESO・FUSER の4本です。

 

Mastering The Mix Bestsellers Bundle の製品画像。FASTER MASTER・REFERENCE 3・RESO・FUSERの4本の画面(Plugin Boutique の製品画像)

 

束の中で私が欲しいと思うのは、簡単に仕上げまでやれる FASTER MASTER です。

FASTER MASTER は、曲のいちばん大きい所を聞かせると、その曲に合わせたプリセットを10個作ってくれるマスタリングのプラグインです。

 

FASTER MASTERの画面。上に解析とプリセットの円、下にEQのカーブ。EQ・TRANSIENTS・COMPRESS・STEREO・LIMITの5つのタブで切り替える(Mastering The Mix 公式)

 

あとは EQ・音の立ち上がり・コンプ・広がり・リミッターの5つのタブで、少しずつ好みに寄せていきます。

公式の動画を見た印象では、Ozone をもっと簡単にして、細かいつまみを減らしたような作りです。

 

やれることは Ozone より少なく、グレードが上なのは Ozone の方だと思っています。

それでも、マスタリングのプラグインを1本も持っていない人が、手早く仕上げたいなら、FASTER MASTER から始めるのは十分ありです。

 

 

ほかの3本は、ミックスや仕上げの確認に使う道具です。

REFERENCE 3 は、好きな曲と自分の曲を同じ音量にそろえて、切り替えながら聞き比べるプラグインです。

 

RESO は、耳につく響き(特定の高さの音がたまっている所)を見つけて抑えます。

FUSER は、ぶつかっているトラック同士を見つけて、音量のバランスや位相を整えます。

 

FASTER MASTER が入っていて、少なくとも4本そろうので、3つの中で1つ選ぶなら、私は Bestsellers を推します。

FASTER MASTER だけを詳しく知りたい人は、FASTER MASTER の記事にまとめています。

 

最低限でいいなら、Mastering Essentials

Mastering Essentials に入っているのは、LEVELS・EXPOSE 2・LIMITER の3本です。

 

Mastering Essentials Bundle の製品画像。EXPOSE 2・LEVELS・LIMITERの3本の画面(Plugin Boutique の製品画像)

 

LEVELS は、音の大きさやピーク、左右の広がり、低域の量をメーターで点検するプラグインです。

配信・クラブ・YouTube など、曲を流す先ごとのプリセットがあります。

 

EXPOSE 2 は、DAW の外で動く単体のアプリで、書き出したファイルを読み込んで問題がないかを調べます。

LIMITER は、曲を解析して、合いそうな設定を出してくれるリミッターです。

 

FASTER MASTER のような「おまかせの仕上げ」は入っていません。

それでも、最低限そろえたいなら、Mastering Essentials があれば最低限のことはできると思います。

 

All Plugins は、お金と相談

All Plugins には、上の2つの束の7本に加えて、STEREOVAULT・ANIMATE・MIXROOM・BASSROOM の4本が入っています。

 

Mastering The Mix All Plugins Bundle の製品画像。REFERENCE 3・LEVELS・BASSROOM・FASTER MASTER・FUSER・STEREOVAULTなど11本の画面が重なっている(Plugin Boutique の製品画像)

 

STEREOVAULT は左右の広がりを整える道具で、ANIMATE は4つのモードで音に動きやパンチを足します。

MIXROOM は中域から高域、BASSROOM は低域を受け持つ EQ です。

 

MIXROOM の画面。帯域ごとの四角いEQバンドが部屋の中に並び、中央のバンドにMとSの切り替えがある(Plugin Boutique の製品画像)

 

MIXROOM と BASSROOM は見た目が少し違いますが、帯域ごとに区切って整えるという、やっていることは結局同じに見えました。

MIXROOM は、真ん中(ミッド)と左右(サイド)を分けて調整することもできます。

 

BASSROOM は 20〜40Hz のあたりまで扱うので、クラブ系や EDM 向けという印象です。

私はそのあたりをローカットで切ってしまうので、自分には要らないと思いました(BASSROOM の記事)。

 

お金に余裕があれば、全部そろう All Plugins でもいいと思います。

ただ、11本のうち何本を本当に使うかを考えると、そこはお金と相談です。

 

束の中で気になったのは、FUSERとEXPOSE 2

11本を並べて見て、私が特に気になったのは FUSER と EXPOSE 2 でした。

 

FUSER の画面。2つのトラックの周波数が重なる帯が赤く示され、右上のRESOLVE CONFLICTSでぶつかりを整える(Plugin Boutique の製品画像)

 

FUSER は、2つのトラックの音がぶつかっている帯域を見つけて、画面の上で赤く示します。

右上の RESOLVE CONFLICTS を押すと、音量のバランスや位相、ミッドとサイドを分けたサイドチェーンで、ぶつかりを整える出発点を作ってくれます。

 

FUSER は Bestsellers と All Plugins に、EXPOSE 2 は Mastering Essentials と All Plugins に入っています。

2本がどちらも入っているのは、All Plugins だけです。

 

Ozoneを持っている私が、束を買わない理由

Ozone を持っているなら、私はとりあえず Ozone で足りると思っています。

REFERENCE 3 のように同じ音量で聞き比べる機能は、動画を見るとやはり便利です。

 

ただ、Ozone にも同じような機能が付いていて、私が使っていなかっただけでした。

今の道具でもやれるので、まずはそれを使うべきだと考えています。

 

アナログ機材のような質感が欲しくなったら、そのときはアナログ風のプラグインを別に買います。

これは私の考えなので、ほかの人に当てはまるかは分かりません。

 

Ozone を持っていない人がどのグレードを選ぶかは、Ozone の3つのグレードの違いに書いています。

 

プロセカやボカコレに出す前の点検に、EXPOSE 2は要るか

プロセカの公募やボカコレに出す前に、書き出した曲を点検する道具は、聞いて確かめる分には役に立つと思います。

 

EXPOSE 2 の画面。書き出した3曲の音量・ピーク・ダイナミクスを並べ、問題のある所を赤で示す。下は3曲のEQの傾きの比較(Plugin Boutique の製品画像)

 

EXPOSE 2 は、書き出した曲を何曲か並べて、音量やピークの超え、潰しすぎ、EQ の偏りを、問題のある所だけ赤で示してくれます。

ただ、作曲で大事なのは、マスタリング以上に、曲の世界観と作曲そのものだと思っています。

 

買ったから再生数が伸びるものではない、ということは、少し考えてから買った方がいいです。

私が出す前に確かめているのは、iPhone に書き出して聞くことと、車の中で聞いて微調整することです。

 

まとめ:1つ選ぶならBestsellers、Ozoneがあれば束は要らない

Ozone のようなマスタリング用のプラグインを持っていないなら、FASTER MASTER が入った Bestsellers が、私のいちばんのおすすめです。

最低限なら Mastering Essentials、お金に余裕があれば All Plugins です。

 

私は Ozone を持っているので、どの束も買わず、今の道具と iPhone・車での確認を続けます。

 

Ozone などのマスタリング用のプラグインをまだ持っておらず、手早く仕上げたい人に。

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書き出した曲の点検と音量の仕上げを、最低限そろえたい人に。

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お金に余裕があって、11本をまとめてそろえたい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。