Overstayer M-A-Sはボカロ曲に要る?ハードのサチュレーターをSoftubeがプラグインにした「太さ」を、ChromaGlowで太くしているボカロPが調べてみた

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セールのときの値段なら、買うのを考える手はある。

ただ、私の曲には少し太すぎるかもしれない。

 

Softube の Overstayer M-A-S を調べて、公式の動画を聞いたあとの、私の正直なところです。

この製品は、今回調べるまで知りませんでした。

 

音を太くしたいとき、私はいま Logic Pro 純正の ChromaGlow を使っていて、足りないと感じる場面は多々あります。

その目線で、持っていない私が中身と向く人をまとめます。

 

Softube Overstayer M-A-S を Plugin Boutique で見る →

 

Overstayer M-A-S はどんな製品か:ハードのサチュレーターを Softube がプラグインにした

サチュレーターは、音に軽い歪みと倍音を足して、太さや前に出る感じを作るエフェクトです。

Overstayer M-A-S は、ロサンゼルスの Overstayer という会社が手作りしているハードのサチュレーターを、Softube がプラグインにしたものです。

 

Overstayer を作った Jeff Turzo さんと一緒に作った、公式に認められたプラグインだと Softube は説明しています。

発売は2021年9月です。

 

Softube の Overstayer M-A-S(奥)と M-A-S Extended(手前)の画面。下に6つのエンファシスのボタンが並ぶ(Softube 公式)

 

買うと、プラグインが2つ入っています。

基本の M-A-S と、音の削り方・足し方をもっと細かく決められる M-A-S Extended です。

 

ほかに、Softube のギター・ベース用の環境 Amp Room と、モジュラーシンセの環境 Modular で使う版も付いてきます。

形式は AU・VST・VST3・AAX なので、Logic Pro でも AU で使えます。

 

Mac は Apple シリコンにそのまま対応していて、Windows は 10 と 11 です。

使うには Softube と iLok のアカウントが要ります。

 

 

どこに倍音を足すかを、6つのボタンで選ぶ

Overstayer M-A-S の中心は、下に並んだ「エンファシス」のボタンです。

倍音をどの帯域に足すかを、ここで選びます。

 

Overstayer M-A-S の画面(Softube 公式)。INPUT・MIX・OUTPUT のつまみと、CLASSIC M-A-S から TREBLE DIST. までの6つのエンファシスのボタン

 

元のハードにあったのは1種類だけで、Softube がそれを6種類に増やしました。

製品ページの説明をまとめると、次のとおりです。

 

ボタン倍音を足すところ
Classic M-A-S元のハードと同じ・低い音はきれいなまま中高域に
Low Bandwidth高域と低域に・中域はそのまま
Low Presence声の帯域(中高域)をはっきりさせる
High Presence声の帯域の上・きらめきと空気感
Bass Distortion高域に触れず低音を細くする・トランスのような音
Treble Distortionテープのように耳に痛いところを丸める

 

M-A-S Extended では、このボタンの代わりに、4つの帯域のEQと、レゾナンスつきのハイパス・ローパスで、足し方を自分で作れます。

 

コンプなしで、音を大きく・前に出す

Softube の説明でもう1つ目立つのは、コンプレッサーを使わずに、音を大きく聞かせられるという点です。

コンプのように音の立ち上がりのタイミングを崩さずに、耳に痛い出だしをならして、音を前に出すと書かれています。

 

Overstayer M-A-S の DUAL・2ND・EMPHASIS のスイッチと、TO DRY・AUTO のボタン(Softube 公式)

 

右側の DUAL は、歪ませる段をもう1つ重ねて、倍音の表情を複雑にするスイッチです。

2ND は2倍音を強めて、歪ませた音を明るくします。

 

INPUT の下の TO DRY と AUTO は、入力を上げても音量の差が出にくいように、自動で合わせるボタンです。

 

公式の動画で聞いた印象:ギターの厚みが前に出てくる

公式の動画を聞いて、さすが Softube だと思いました。

特にギターの厚みは、いい感じの太さになっていて、前に出ていると感じました。

 

聞こえてきたのは、きれいに整える太さではなく、しっかり太くするタイプの太さです。

シンセで言えば、Massive や Serum で作るような、太い系の音を思い浮かべました。

 

ただ、私は持っていないので、ここに書いているのは動画と製品ページからの印象です。

 

いま太くするのは ChromaGlow、でも足りない場面が多い

私がいま音を太くしたいときは、Logic Pro に最初から入っている ChromaGlow のかけ方を変えて済ませることが多いです。

 

LogicのChromaGlowの画面。ModelはModern Tube、StyleはColorful、Drive 24%・Mix 32%に設定している

 

ただ、それでも足りないと感じる場面は多々あります。

追加のお金がかからない純正だからなのか、できることが少ないからなのか、と思ってしまうこともあります。

 

ChromaGlow をどのトラックにどう挿しているかは、こちらにまとめています。

LogicのChromaGlowの使い方|Modern TubeのColorfulを、DriveもMixも20〜30%にして、ほぼ全トラックに薄くかける私の設定

 

値段は考える手あり、でも私が欲しいのは「きれいな太さ」

セールのときの値段なら、買うのを考える手はあると思います。

 

Plugin Boutique の Overstayer M-A-S の製品ページ(2026年10月31日時点)

 

ただ、動画で聞いた太さは、私の用途では少し太すぎるかもしれません。

私がどちらかというと欲しいのは、Arturia のような、きれいな方向の太さです。

 

ChromaGlow で足りない分を埋める候補ではありますが、私の曲の方向とは少しずれている、というのが今の見立てです。

サチュレーションのプラグインの選び方は、サチュレーションのプラグインの記事にまとめています。

 

ボカロ曲なら、ドラム・ベース・ギター、それに歌声合成の声に

太い系の音なので、ボカロ曲ならドラム・ベース・ギター、それに歌声合成の声に挿すのが良さそうに見えました。

動画で聞いたギターの厚みのように、太さで前に出したいパートに向いていると思います。

 

反対に、きれい系の曲では、ここまでの太さは要らないと思います。

 

向いている人・向かない人

向いていると思うのは、ドラムやベース、ギター、声を、しっかり太くして前に出したい人です。

Logic Pro の ChromaGlow で太さが足りないと感じている人にも、次の1台の候補になります。

 

反対に、きれいで透明感のある曲が中心の人には、太すぎるかもしれません。

Softube のほかの製品のセールは、Softube のセールの記事にまとめています。

 

過去のセール

  • 2021年9月の発売記念:$199(通常 $249・10月7日まで)(Gearnews)
  • 2026年3月:Plugin Boutique の Mixing Month で $79(rekkerd.org)
  • 2026年10月:Plugin Boutique で ¥12,880(通常 ¥34,680・62%オフ・11月1日まで)

 

まとめ:太さで前に出したいパートがある人に

Overstayer M-A-S は、ハードのサチュレーターを Softube がプラグインにした、しっかり太くするタイプのサチュレーターです。

6つのボタンで倍音を足す帯域を選べ、コンプを使わずに音を前に出せます。

 

私にとっては少し太すぎそうで、欲しいのはもう少しきれいな太さです。

それでも、ドラム・ベース・ギター・声を太く前に出したい人には、合うサチュレーターだと思います。

 

ギターやベース、歌声合成の声を、しっかり太くして前に出したい人に。

Softube Overstayer M-A-S を Plugin Boutique で見る →

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。