Soundiron Voice of Rapture: The Altoはボカロ曲に要る?オペラ歌手1人の声の音源を調べてみた

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1,262個。

Soundiron の「Voice of Rapture: The Alto」に入っている、オペラ歌手が歌ったフレーズの数です。

 

The Alto は、オペラのアルト歌手1人の声を録音して、鍵盤で鳴らせるようにした Kontakt 用の音源です。

合唱のような大人数の声ではなく、ソロの女声が主役になっています。

 

公式動画を聞いた私の結論は、響きはきれいでも、ボカロ曲で組み合わせるのは難しいというものでした。

古い音源でもあるので、私は買わないと判断しています。

 

The Alto は持っていないので、ここに書くのは使った感想ではありません。

Plugin Boutique の説明と公式動画から中身を調べ、ボカロPとしての見立てをまとめます。

 

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Voice of Rapture: The Alto は、アルト歌手1人の声を鳴らす音源

歌っているのは、オペラ歌手の Kindra Scharich です。

スタジオで響きを付けずに録った声が、6.3GB・8,300以上のサンプルに収められています。

 

Voice of Rapture: The Alto の Legato Master の画面。MM - P(TRUE LEGATO)を選び、SWELL・ATTACK・LEGATO などのつまみが並ぶ(Soundiron 公式の画像)

 

鍵盤でメロディを弾けるのは、「Ah」「Mm」「Oh」「Oo」の4つの母音をなめらかにつなぐレガートです。

短く切る音や、母音を伸ばす音も、弱い声と強い声の両方で用意されています。

 

ラテン語の詠唱も12種類入っていて、和音で鳴らすこともできます。

画面で選んでいる「AB INITIO」も、その中の1つです。

 

Voice of Rapture: The Alto の Polysustains の画面。CHANT に AB INITIO のラテン語の詠唱を選んでいる(Soundiron 公式の画像)

 

ほかに、歌手の声から作った空気感の音(アンビエンス)や、伸び続けるドローン、パッドの音も入っています。

声を素材にした背景の音として使う形です。

 

Voice of Rapture: The Alto の Ambience の画面。歌手の声から作った ETHERNIANCE 1 の響きを選んでいる(Soundiron 公式の画像)

 

無料の Kontakt Player では、デモでしか動かない

気をつけたいのは、製品版の Kontakt(5.1以降)が必要なことです。

無料の Kontakt Player では、デモの状態でしか使えません。

 

Kontakt Player と製品版の違いは、Kontakt Player とフル版の違いの記事にまとめています。

発売は2015年4月で、10年以上前の音源です(Rekkerd)。

 

公式動画で聞いた、コンサートホールのような女声

公式動画を聞いた限りでは、リバーブがしっかり効いた女性の歌でした。

コンサートホールで歌手が歌っているような響きで、ファンタジーとまでは言いませんが、そういう雰囲気もあります。

 

 

歌声合成と違い、言葉は「決まったフレーズから選ぶ」

ボカロや Synthesizer V は、歌詞を打ち込めば、その言葉で歌ってくれます。

The Alto のフレーズは、そうではありません。

 

フレーズは、母音・ラテン語・フランス語・口笛の4つに分かれています。

歌手が実際に歌った旋律の中から、使うものを選んで鳴らす作りです。

 

Voice of Rapture: The Alto の Phrases Latin の画面。KEY に A#/F MAJOR を選び、ラテン語のフレーズの波形が表示されている(Soundiron 公式の画像)

 

フレーズはキーを選べて、曲のテンポにも合わせられます。

ただ、自分の曲に合わせて自由に言葉を作るものではなく、用意された中から選ぶものだと考えておくと分かりやすいです。

 

ボカロの声の後ろに、1人の女声を重ねられるか

ボカロ曲で使うことを考えると、1人の声の素材は使い道が難しいと私は感じました。

主役のボカロの声と、ソロの女声がぶつかってしまいそうだからです。

 

それに、フレーズの言葉が決まっているので、どのフレーズを入れるかまで考えないといけません。

ボカロの歌と組み合わせるのは、正直なところ難しいと思いました。

 

私がボカロの後ろに声を重ねたときは、合唱音源を使った

私も、ボカロの声の後ろにコーラスを合わせたことはあります。

イメージしたのは、ファイナルファンタジーのセフィロスのような雰囲気でした。

 

そのとき使ったのは、持っている EastWest の合唱音源です。

雰囲気がしっかり出て、とても良かったと思っています。

 

OPUSのBROWSE画面。EW Hollywood Fantasy Voicesを選択し、ソロボーカリストと男女コーラスの説明が表示されている

 

私が持っている EastWest の Fantasy Voices には、ソロの歌手の声と、男女の合唱が入っています。

Fantasy Voices の使い方は、Fantasy Voices の使い方の記事に書いています。

 

同じ EastWest の Hollywood Choirs の音は、公式動画で聞けます。

 

 

合唱を足したいなら、同じ Soundiron の Requiem Light

ボカロ曲の後ろで世界観を作りたいなら、1人の声より合唱の方が組み合わせやすいと思います。

同じ Soundiron には、ラテン語で歌う大人数の合唱音源 Requiem Light があり、こちらは私も欲しいと思っています。

 

Soundiron Requiem Lightは要る?大聖堂で録ったラテン語の合唱を、Hollywood Choirsを使うボカロPが調べてみた

 

合唱を曲のどこに入れるかは、合唱音源の選び方の記事にまとめています。

 

セールの値段なら買うか

セールの値段でも、私はいらないと思いました。

古い製品なので、今はもっと新しくていいものがたくさんあると感じたからです。

 

オペラのアルトの独唱そのものが欲しい人なら、公式動画で声を聞いて決めるのがいいと思います。

そのときは、製品版の Kontakt を持っているかも先に確かめておいてください。

 

過去のセール

確認できた The Alto のセールです(ドル表記は海外の告知記事の金額)。

  • 2015年4月:発売に合わせて $89(通常 $119・4月13日まで)(Rekkerd)
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Plugin Boutique の Voice of Rapture: The Alto の製品ページ(2026年11月7日時点で¥10,370・50%オフ・12月6日まで)

 

Soundiron のほかの音源の買い時は、Soundiron のセールのまとめにあります。

 

まとめ:ボカロ曲に女声を足すなら、まず合唱から考える

The Alto は、オペラのアルト歌手1人の声を、決まったフレーズや母音で鳴らす音源です。

響きはコンサートホールのようにきれいですが、ボカロの声と組み合わせるのは難しいと私は感じました。

 

ボカロの後ろに声の雰囲気を足したいなら、まずは合唱音源から考えるのがおすすめです。

私自身、EastWest の合唱音源を重ねたときに、いちばん雰囲気が出ました。

 

コンサートホールのような響きのアルトの独唱を、決まったフレーズで足したい人に。

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ラテン語の合唱で、サビの後ろにダークファンタジーの世界観を足したい人に。

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ボカロの声の後ろに、ファンタジーの雰囲気の合唱を重ねたい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。