Sonnox Oxford Envolutionは要る?音の立ち上がりと余韻を帯域ごとに変える道具を、OzoneのImpactで済ませるボカロPが調べてみた

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音の鳴った瞬間と、そのあとの余韻を、帯域ごとに別々に大きくしたり小さくしたりする。

Sonnox の Oxford Envolution は、そういうプラグインです。

 

公式動画を見て、私は「ふだん使っている Ozone の Impact や、ふつうのトランジェントシェイパーと同じに見える」と感じました。

なので、セールの値段でも、私は買わなくていいと思っています。

 

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Oxford Envolution はどんなプラグインか

Envolution は、Sonnox 公式の言い方では「周波数ごとのエンベロープシェイパー」です。

エンベロープシェイパーは、トランジェントシェイパーとも呼ばれ、音の立ち上がり(アタック)と余韻を別々に動かすエフェクトです。

 

たとえばスネアなら、叩いた瞬間の「パン」を強くしたり、そのあとに残る響きを短くしたりできます。

コンプのように音全体を押しつぶすのではなく、立ち上がりと余韻だけを狙って変える道具です。

 

Oxford Envolution の画面。上の段が TRANSIENTS(ATTACK・HOLD・RELEASE・SENSITIVITY)、下の段が SUSTAIN(HOLD・ATTACK・RELEASE)、右に MIX と WARMTH(Sonnox 公式)

 

画面は、上の段が立ち上がりを動かす TRANSIENTS、下の段が余韻を動かす SUSTAIN に分かれています。

右側には、元の音と混ぜる MIX と、倍音を足す WARMTH のつまみがあります。

 

動かせるのは Mac と Windows の AU・VST3・AAX で、iLok のアカウントで2台まで使えます。

Sonnox 公式には体験版もあります。

 

まずは、Sonnox 公式の紹介動画で、どんな音の変わり方をするかが分かります。

 

公式の説明でできること:立ち上がりと余韻を、帯域ごとに

ここからは、Sonnox 公式の製品ページにある機能のまとめです。

私は持っていないので、試した結果ではなく、公式の説明として読んでください。

 

Oxford Envolution の考え方の図。黄色の線が音の鳴った瞬間(トランジェント)、紫の線が余韻(サステイン)の動き(Sonnox 公式)

 

上の図の黄色の線が立ち上がり、紫の線が余韻の動きです。

立ち上がりの側では、Attack・Hold・Release のつまみで、どのくらいの長さを「鳴った瞬間」として扱うかを決めます。

 

Envolution の特徴は、この調整を帯域ごとに分けてかけられることです。

公式では、キックの低音を増やしすぎずにアタックだけ強くする、スネアの低いところを引き締める、といった例が挙げられています。

 

余韻の側では、ドラムの部屋の響きを締めたり、タムの響きを残したり、消え方を短くしたりできるそうです。

ドラムのほかに、ギターのピッキングや、ミックス全体にかける使い方も紹介されています。

 

Oxford Envolution の WARMTH つまみ。倍音を足してアナログらしい質感を加える(Sonnox 公式)

 

WARMTH は、立ち上がりと余韻の両方に倍音を足して、アナログらしい質感を加えるつまみです。

ほかに、変わった分の音だけを聴ける DIFF のボタンもあります。

 

ドラムにかけたときの使い方は、Sonnox 公式のこちらの動画で見られます。

 

帯域ごとに分けられても、私には Impact と同じに見えた

公式動画を見た私の感想は、「古臭い」でした。

これは音の良し悪しではなく、やっていることと画面の見た目に対しての感想です。

 

やっていることは、私には Ozone の Impact や、ふつうのトランジェントシェイパーと同じに見えました。

帯域ごとに分けられる点も、Impact と変わらないので、特に必要ないと感じています。

 

iZotope OzoneのImpactモジュール。帯域ごとに音の立ち上がりと余韻を調整するスライダー

 

上の画面が、私の Ozone の Impact です。

Impact は、帯域を分けて、それぞれの音の立ち上がりの強さを上げたり下げたりできるモジュールです。

 

アタックを変えたいときは、私はこの Impact で済ませています。

Impact の使い方は、iZotope 公式の動画が日本語で分かりやすいです。

 

 

Logic Pro にも、トランジェントシェイパーにあたる Enveloper が最初から入っています。

Enveloper の使い方と、私が今はアタックをほとんど足さなくなった理由は、こちらにまとめました。

 

トランジェントシェイパーはボカロPに要る?LogicのEnveloperでアタックを足していた私が、今はほとんど使わない理由

 

スネアの響きが歌声とぶつかることは、ボカロ曲でもある

とはいえ、余韻をどうにかしたい場面が無いわけではありません。

打ち込みのドラムやピアノの余韻が残りすぎて、歌声とぶつかることは、ボカロ曲を作っていてもあります。

 

特にスネアのような響きのある音は、響きを減らすことを意識してミックスしています。

Envolution の SUSTAIN は、公式の説明どおりなら、まさにこの余韻を短くするための部分です。

 

スタジオのモニターに Oxford Envolution を開き、ドラムのトラックにかけている様子(Sonnox 公式)

 

ただ、私は今あるトランジェントシェイパーや Impact で足りているので、そのために新しく買う必要は感じていません。

すでに似た道具を持っているなら、まずはそれで余韻を減らしてみるのでいいと思います。

 

Sonnox の画面が古く見える、という相性

私は Sonnox の画面の見た目が、あまり好きではありません。

理由は、全体に古く見えるからで、Envolution の画面もやはり古く感じました。

 

Logic Pro のトラックに Oxford Envolution を挿した画面(Sonnox 公式)

 

同じ Sonnox のトランジェントシェイパーの Oxford TransMod も、以前に公式動画を見ています。

そのときも、効果はあると思いつつ、効きは弱いのかなという印象でした。

 

同じ時期のセールで調べた Sonnox の製品には、Oxford Drum Gate 2 や Oxford Inflator もあります。

ほかの Sonnox 製品のセールは、Sonnox のセールのまとめから見られます。

 

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まとめ:似た道具を持っているなら、古い Envolution を足す必要はない

Oxford Envolution は、音の立ち上がりと余韻を、帯域ごとに分けて動かせるエンベロープシェイパーです。

キックやスネアのアタックと響きを、細かく別々に整えたい人向けの道具だと思います。

 

一方で、私には Ozone の Impact や、ふつうのトランジェントシェイパーと同じに見えました。

古い製品でもあるので、セールの値段でも、私は買わなくていいと考えています。

 

Ozone をこれから考える人は、私の使い方を書いた Ozone のレビューも参考にしてみてください。

 

キックやスネアの立ち上がりと余韻を、帯域ごとに分けて細かく整えたい人に。

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アタックの調整を、マスタリングの道具の Impact でまとめて済ませたい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。