Pulsar Vintage Compressors Bundleは要る?|名機コンプ4本の見た目はかっこいいが、Pro-C持ちのボカロPが今回は買わない理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

白いパネルに、つまみが3つだけの Smasher。

黒いパネルに、波形がはっきり見える IPA 25。

 

Pulsar Audio の Vintage Compressors Bundle を調べて、まず目を引かれたのは、この見た目のかっこよさでした。

それでも結論は、4本とも、今の私にはいらないです。

 

コンプを1本も持っていない人なら、4本そろう束は悪くありません。

ただ、FabFilter の Pro-C を使っている私には、4本で3万円ほどを払う理由が見つかりませんでした。

 

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昔の名機を再現したコンプが4本入った束

コンプ(コンプレッサー)は、大きすぎる音を抑えて、音量のばらつきをそろえるエフェクトです。

かけ方しだいで、音を前に出したり、まとまりを出したり、わざと荒く潰したりもできます。

 

この束には、Pulsar Audio が昔のアナログのコンプを再現した 1178・VM-COMP・IPA 25・Smasher の4本が入っています。

見た目は昔の機材ふうですが、波形の表示やサイドチェーンの EQ など、今の DAW で使いやすい機能が足されています。

 

同じ Pulsar Audio でも、ボーカルの処理を1本にまとめた Pulsar Vocal Studio とは違い、こちらは性格の違うコンプを4本並べた束です。

 

1178:1176 の弟分にあたる、反応の速いコンプ

1178 は、有名なコンプ 1176 の弟分にあたる機材の再現です。

1176 よりクリーンで幅広く使えるとされる、FET コンプ(トランジスタで素早く反応するコンプ)です。

 

Pulsar 1178の画面。上にサイドチェーンEQと波形、下に左右2系統のアタック・リリース、レシオのボタン、2つのVUメーター、サチュレーションの切り替えとMIXつまみが並ぶ(Pulsar Audio公式の画像)

 

レシオ(どれだけ強く抑えるか)は 4・8・12・20 のボタンに加えて、全部押した状態の ALL も選べます。

右側では CLIP・WARM・TRIODE・TAPE から歪みの色(サチュレーション)を選び、MIX で原音と混ぜられます。

 

前に動画を見たときは、アタックが強めの、よくある 1176 系のコンプという印象でした。

コンプは Pro-C で足りているので、私にはあまり必要ありません。

 

 

1178 を単体で買う場合の見方は、Pulsar 1178 の記事 に書いています。

 

VM-COMP:マスタリングの定番、真空管のコンプ

VM-COMP は、世界中のマスタリングスタジオで定番になっている、真空管のコンプの再現です。

いくつものトラックをまとめた通り道(バス)にかけて、音にまとまりを出すコンプとしてよく使われます。

 

Pulsar Audio VM-COMP の画面。左右に THRESHOLD・ATTACK・RELEASE・OUTPUT、中央に DUAL INPUT と MIX(Pulsar Audio 公式の製品画像)

 

強めにかけても、音の立ち上がりをやわらかく整えるのが持ち味です。

サイドチェーンや先読み(ルックアヘッド)、真ん中と左右を分けて処理する M/S にも対応しています。

 

 

まとまりを出すコンプをほかの製品とも比べたい人は、バスコンプの選び方 も参考にしてください。

 

IPA 25:回路を切り替えて色を変えるコンプ

IPA 25 は、昔ながらの VCA コンプ(電圧で音量を動かす、反応が正確なタイプ)の動きをもとにしたコンプです。

回路の型を切り替えると、正確な VCA のかかり方から、真空管ふうの温かさ、ダイオードのざらつきまで、その場で色を変えられます。

 

Pulsar Audio IPA 25 の画面。上にサイドチェインEQと波形、下に COMPRESSOR・CLIP / LIMITER・OPTIONS・SIDECHAIN の各部(Pulsar Audio 公式の製品画像)

 

音の頭を削るクリップやリミッターも入っています。

かかり方を、上の波形でリアルタイムに見ながら調整できます。

 

 

Smasher:1176 の「全押し」をもとにした、潰すためのコンプ

Smasher は、1176 の回路に Pulsar Audio 独自の手を加えた、音を荒く潰すためのコンプです。

音の立ち上がりがはっきりして、攻撃的な音になります。

 

Pulsar Smasher の画面。つまみは INPUT・OUTPUT・MIX の3つと BYPASS だけ(Pulsar Audio 公式サイトより)

 

つまみは INPUT・OUTPUT・MIX の3つだけです。

MIX で原音と潰した音を混ぜれば、並列コンプのようにも使えます。

 

 

Smasher は前に単体でも調べましたが、そのときも5,000円ほどでもいらないと思いました。

そのときの見方は Pulsar Smasher の記事 にあります。

 

見た目はかっこいい、でも4本とも今の私にはいらない

4本とも、デザインはかっこいいと思っています。

Smasher は白いパネルでシンプル、IPA 25 は黒いデザインで、画面も波形も見やすそうです。

 

ただ、使うかどうかで考えると、1178 も、残りの VM-COMP・IPA 25・Smasher も、私には今はいらないかなと思っています。

4本で3万円ほどという値段も、実際のところ、ちょっと高いと感じました。

 

もし私がコンプを1本も持っていなければ、4本そろう束はいい選択だと思います。

でも、FabFilter の優秀なコンプ(Pro-C)があるので、この値段なら買わない、という判断です。

 

Pro-Cのスタイルを Opto にして、アタックをほぼゼロまで下げたボーカル用の一段目コンプ

 

Pro-C をどう使っているかは、Pro-C のレビュー にまとめています。

 

Pro-C がある人に、色のつくコンプの束は要るか

Pro-C のように何にでも使えるコンプを持っている人にとって、昔の名機の色がつくコンプの束は、あってもいいものです。

ただ、優先順位はそこまで高くないと思っています。

 

それより先に、そろえるべきものがたくさんあるからです。

色のつくコンプは、ほかの道具がそろってから考えても遅くありません。

 

歌声合成の声に、昔っぽい色を足すなら

ボカロ曲で昔っぽいコンプの色を足したい場所を考えると、私が一番かけたいのはボーカルです。

歌声合成の声に、色をつけたいと思っています。

 

ドラムやベースにかけるのもいいのですが、ベースは、コンプで色を足すより先に、もう少しグレードの高いベース音源を使いたい気持ちがあります。

声やドラムのバスにアナログのコンプの色を足す話は、UA Capitol Mastering Compressor の記事 にも書きました。

 

過去のセール

Plugin Boutique では、10月にこの束が単品とあわせてセールになり、11月には値下げの幅が大きくなりました。

 

Plugin Boutique の Pulsar Vintage Compressors Bundle の製品ページ(2026年11月5日時点で¥30,980・通常¥52,110・40%オフ)

 

  • 2026年10月19日:¥41,980(通常¥52,110・19%オフ・10月25日まで・Plugin Boutique)
  • 2026年11月5日:¥30,980(通常¥52,110・40%オフ・12月7日まで・Plugin Boutique)

 

Pulsar Audio のほかの製品のセールの流れは、こちらにまとめています。

Pulsar Audioのセールはいつ?過去の値動きと買い時|FabFilterで足りているボカロPが今回は買わない理由と、向いている人

 

まとめ

  • Vintage Compressors Bundle は、1178・VM-COMP・IPA 25・Smasher の4本のコンプの束
  • 1178 は 1176 系の速いコンプ、VM-COMP は真空管のまとめ役、IPA 25 は回路で色を変える VCA、Smasher は潰す専用
  • デザインはかっこいいが、Pro-C がある私には4本とも今はいらない
  • コンプを1本も持っていない人なら、4本そろう束はいい選択
  • 色を足すなら、まずボーカルにかけたい

 

コンプをまだ1本も持っていなくて、昔の名機の色ごとそろえたい人に。

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色づけより先に、何にでも使える優秀なコンプを1本持ちたい人に。

FabFilter Pro-C 3 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。