アナログの名機を再現したプラグインは、画面を見ているだけでも少しワクワクします。
Pulsar Audio の EQ とコンプも、まさにそういう見た目です。
私がこの会社を知ったのは、Pulsar 8200 という EQ がセールになっていたときでした。
製品はまだ1つも持っていません。
今回あらためて、コンプの VM-COMP と EQ の MP-EQ の画面を見てみました。
正直な感想は、かっこいいけれど、今の割引では買わないです。
このページでは、Pulsar Audio のセールがどのくらいの間隔で、どこまで下がってきたかを並べます。
そのうえで、FabFilter を使っている私が買わない理由と、逆にどんな人なら買っていいかを書きます。
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Pulsar Audioは、アナログ機材をプラグインで再現する会社
Pulsar Audio の製品は、昔からスタジオで使われてきたハードの EQ・コンプ・エコーを、プラグインとして作り直したものが中心です。
Plugin Boutique で扱っているものを、種類ごとに分けるとこうなります。
- EQ:MP-EQ、Pulsar 8200、W495、Poseidon
- コンプ:VM-COMP、IPA 25、Pulsar 1178、Smasher
- 空間系:Echorec(エコー)、Primavera(リバーブ)
- ボーカル用:Vocal Studio
セールで値下がりしやすいのは、EQ の MP-EQ・Pulsar 8200 と、コンプの VM-COMP・IPA 25 の4本です。
このうち EQ の Pulsar 8200 は、パラメトリック EQ を考え出した George Massenburg の GML 8200 を再現したものです。
8200 については、アナログ EQ は欲しいけれど、欲しいのはアナログインサート系なのでそこまで欲しくない、と別の記事に書きました。
Pulsar 8200のセールはいつ?48%オフは買いか|アナログEQは欲しいけれど、Pro-Q 4持ちのボカロPが今回は選ばない理由
ここからは、残りの MP-EQ・VM-COMP・IPA 25 を順番に見ていきます。
MP-EQ:マスタリングの定番パッシブEQを再現
MP-EQ は、公式の説明では「世界中のマスタリングスタジオにある伝説的なアナログ EQ」を再現したパッシブ EQ です。
以前は Massive という名前で売られていて、MP-EQ として新しく作り直されました。

左右それぞれに Low・Warmth・Presence・Air の4つのバンドがあり、真ん中に歪みを足す DRIVE が付いています。
上半分にはカーブとアナライザーがあるので、つまみだけの再現 EQ よりは目で追いやすい作りです。
ほかにも、Mid/Side の切り替えや、3種類のトランスの切り替え、位相のずれを抑えるモードが付いています。
Mac は AU に対応していて、M1 以降の Mac でも動くと公式に書かれています。
画面を見た印象は、見やすいけれど、つまみが多すぎるでした。
私はシンプルな画面が好きなので、使いこなすまでが少し複雑そうだと感じています。
バンドの動き方や Mid/Side の使い方は、Pulsar Audio の公式動画で見られます。
VM-COMP:真空管のバリミューコンプ
VM-COMP は、可変バイアス(バリミュー)と呼ばれる真空管のコンプを再現したものです。
前は Pulsar Mu という名前で、MP-EQ と同じタイミングで新しくなりました。

公式では、バスやミックス全体、マスターを「まとめる」用途のコンプとして紹介されています。
元のハードにはない機能として、サイドチェインの EQ や、原音と混ぜる MIX、Mid/Side の切り替えも付いています。
このコンプは、画面を見て素直にかっこいいと思いました。
針のメーターが2つ並んでいるところも、いかにも実機という雰囲気です。
Plugin Boutique の公式チャンネルに、Pulsar Audio の方が VM-COMP を説明している動画があります。
IPA 25:4種類のキャラクターを切り替えられるコンプ
IPA 25 は、Sound On Sound のニュースによると、API 2500 というハードのコンプに着想を得たプラグインです。
元の音を再現するだけでなく、コンプのキャラクターを4種類から選べるのが特徴です。

4種類は、癖の少ない Clean VCA、元のハードに近い Original、真空管らしい V-Mu、ザラつきの出る N-Diode です。
画面の下のほうにあるボタンで切り替えます。

クリップとリミッターも内蔵していて、1台でかなりのことができるコンプです。
そのぶん、つまみやボタンの数も多めです。
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2本まとめたBlue Bundleは、セール中は単体のほうが安いことがある
MP-EQ と VM-COMP には、2本をまとめた Blue Bundle もあります。
ただ、単体がセールになっているときに、Bundle だけ通常価格のままということがあります。

2026年10月のセールがまさにそうで、単体を2本買ったほうが Bundle より安くなっていました。
両方欲しい人は、Bundle の値段と、単体2本の合計を必ず比べてから買ってください。
FabFilterがあれば、ほかのコンプとEQはほぼいらない
私が今回 Pulsar Audio を買わない理由は、はっきりしています。
コンプは FabFilter Pro-C 3、EQ は Pro-Q 4 を使っているからです。
FabFilter をそろえると、ほかのコンプや EQ を買う必要はほぼないと思っています。
Pro-C 3 には Vari-Mu というスタイルもあって、ドラムバスに挿すとこんな感じです。

もちろん、Pro-C 3 の Vari-Mu と VM-COMP が同じ音になるわけではありません。
それでも FabFilter がある今、ほかのコンプを足す必要は、私にはほぼありません。
Pro-C 3 をどう使っているかは、Pro-C 3 のレビューに書いています。
EQ のほうは、Pro-Q 4 のレビューにまとめました。
FabFilter Pro-C 3 を Plugin Boutique で見る →
欲しいのはプラグインではなく、アナログインサートの実機
では、アナログの機材に興味がないのかというと、そうではありません。
MP-EQ のようなアナログインサート系の作りは、むしろ結構欲しい部類ですね。
ただ、どうせならプラグインではなく、実際のアナログインサートの機材が欲しいと思っています。
実機はとても高価ですが、本音を言えばそちらが欲しいのが実際のところです。
プラグインで買い足すとしても、狙いたいのはプリアンプのような、アナログ系の高級なプラグインです。
なので、約半額になった今回のセールでも、Pulsar Audio は見送ることにしました。
向いているのは、FabFilterまでは手が出ないけれど、EQとコンプをまだ持っていない人
一方で、Pulsar Audio の製品はかなり洗練されていると感じました。
画面の作りも丁寧で、見た目のかっこよさは4本とも共通しています。
ですから、FabFilter までは予算が届かないけれど、有料の EQ やコンプをまだ持っていない人には、ありだと思います。
FabFilter の製品は、セールでもそれほど大きくは下がりません。
それに比べると、Pulsar Audio は約半額のセールが年に何度も来ています。
アナログらしい見た目と操作が好きなら、1本目の有料の EQ やコンプの候補に入れていいと思います。
ほかのコンプとも比べたい人は、私が使ってきたコンプを並べた記事も参考にしてみてください。
FabFilter のセールの来かたは、FabFilter のセールの記事にまとめています。
約半額は何度も来るので、急いで買わなくていい
下の「過去のセール」を見ると、MP-EQ・VM-COMP・Pulsar 8200 は、通常$149のところ$79前後まで下がる流れが続いています。
2025年の秋から2026年の夏まで、ブラックフライデー・ホリデー・冬・春と、ほぼ季節ごとです。
なので、約半額より高いときに慌てて買う必要はないと思います。
逆に、2025年のブラックフライデーも $79 で、ほかの季節のセールと同じでした。
約半額のときに欲しい製品があるなら、ブラックフライデーまで待つ理由はあまりないと思います。
ほかのメーカーのセールの時期は、DTM のセールカレンダーとブラックフライデーのまとめで見られます。
過去のセール
- 2025年10月下旬〜:早めのブラックフライデー。MP-EQ・Pulsar 8200 が $79(通常$149)(rekkerd)
- 2025年12月:ホリデーセール。MP-EQ・Pulsar 8200 が $79(rekkerd)
- 2026年2月〜3月2日:ウィンターセール。MP-EQ・VM-COMP・Pulsar 8200 が $79、IPA 25 が $99(通常$149)(rekkerd)
- 2026年4月7日〜4月28日:スプリングセール。最大60%オフ(rekkerd)
- 2026年7月〜7月16日:Plugin Boutique 限定で Pulsar 8200 が $89(rekkerd)
- 2026年10月1日〜10月11日:Plugin Boutique で MP-EQ・VM-COMP・Pulsar 8200 が ¥13,481(通常¥25,970・48%オフ)、IPA 25 が ¥15,980(通常¥25,970・38%オフ)。Blue Bundle(MP-EQ+VM-COMP)は ¥34,680 の通常価格のまま
まとめ:私は見送り、1本目の有料EQ・コンプを探している人には候補
Pulsar Audio は、アナログの名機を丁寧に再現した EQ とコンプの会社です。
MP-EQ・VM-COMP・Pulsar 8200 は、約半額のセールが季節ごとに来ています。
私は FabFilter で足りていて、欲しいのはアナログの実機やプリアンプ系なので、今回は買いません。
FabFilter までは手が出ないけれど、EQ やコンプをまだ持っていない人なら、約半額のときに選ぶのはありだと思います。
まずは公式動画で、画面の多さが自分に合うかどうかを確かめてみてください。
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