SSL autoSeries Bundleは要る?|AIが設定を提案するEQ・コンプを、自分で触れるようになったボカロPが調べてみた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

SSL の autoSeries の紹介動画を見て、まず思ったのは「AI が設定を提案してくれる世界になったんだな」ということでした。

 

音を聞かせると、EQ やコンプの設定を AI が出してくれる。

しかも中身は、プロのスタジオで長く使われてきた SSL の卓の音です。

 

それでも私の結論は、自分にはいらないです。

ただ、EQ やコンプをまだ触ったことがない人には、提案を参考にする道具として勧められると思っています。

 

私は autoSeries を持っていません。

中身は SSL 公式と Plugin Boutique の情報、感想は公式の紹介を見た印象です。

 

SSL autoSeries Bundle を Plugin Boutique で見る →

 

autoSeries Bundleは、AIが設定を出してくれるSSLの3本セット

autoSeries Bundle は、SSL(Solid State Logic)のプラグイン3本をまとめたセットです。

どれも、音を解析して「この素材ならこのくらい」という設定を提案してくれます。

 

SSL autoSeries Bundle の3つの画面。左から autoBUS(バスコンプ)・autoEQ(EQ)・autoDYN(コンプとゲート)(SSL 公式サイトより)

 

入っているのは次の3本です。

 

  • autoEQ:SSL 4000 E の卓の EQ をもとにしたイコライザー
  • autoDYN:同じ卓のコンプ(リミッター)とゲート(小さい音を切る道具)
  • autoBUS:SSL 4000 G の卓のバスコンプ(複数のトラックをまとめて軽く圧縮する道具)

 

解析の部分は、AI のミックス補助で知られる sonible の技術です。

提案された設定はそのまま使うだけでなく、つまみを自分で動かして直せるのが特徴です。

 

プロファイルとスタイルを選ぶと、提案が出てくる

公式の説明では、使い方の流れはシンプルです。

まず「プロファイル」で、いま挿している素材が何かを AI に伝えます。

 

autoEQ の画面上部。左に STYLE(Warm)、右に PROFILE(Universal)の選択欄があり、中央に提案された EQ のカーブが表示されている(SSL 公式サイトより)

 

autoEQ なら、キック・スネア・ボーカルなどのプロファイルがあります。

そのうえで「スタイル」を Neutral・Warm・Bright から選び、かかり具合を Intensity のつまみで0〜200%に調整します。

 

解析は、画面の右上にある LEARN のボタンから行います。

 

autoEQ の右上にある Powered by sonible の LEARN ボタン(SSL 公式サイトより)

 

SSL 公式は、プロファイルを「決まった数字のプリセットとは違い、入ってきた音に合わせて変わるもの」と説明しています。 どこをなぜ動かしたかが画面で分かる表示もあり、慣れてきたらオフにできるそうです。

 

autoDYN も、同じようにプロファイルとスタイル(Strong・Medium・Soft)を選ぶ形です。

ギター・ベース・ボーカルなど、素材ごとのプロファイルがあります。

 

autoDYN の画面。STYLE は Strong、PROFILE は Guitar で、下にコンプ(COMP)とゲート(GATE / EXP)のつまみが並ぶ(SSL 公式サイトより)

 

autoBUS は、ドラムやボーカルをまとめたバスのほか、曲全体(2mix)にも使えます。

曲全体用のプロファイルは、エレクトロ・ポップ・R&B・ロックなどジャンル別に分かれています。

 

autoBUS の画面。STYLE は Medium、PROFILE は Mix | Electronic で、下に RATIO・THRESH・MAKEUP・S/C HPF のつまみが並ぶ(SSL 公式サイトより)

 

SSL 公式の紹介動画です。

 

 

公式サイトから14日間の無料体験ができます。

Mac は macOS 13 以降・Apple Silicon に対応していて、Logic Pro で使える AU 版もあります(認証には無料の iLok アカウントが要ります)。

 

Ozoneのおまかせと何が違うのか

動画を見た印象は、iZotope Ozone のおまかせ(Master Assistant)とほぼ同じ考え方でした。

音を聞かせて、まず AI に組ませ、そこから自分で直すという流れです。

 

違いを感じたのは、見ている範囲です。

Ozone は曲全体をまとめて整える道具ですが、autoSeries はトラックごとに、より細かい所を見てくれていそうだと思いました。

 

私は Ozone Advanced を持っていて、Master Assistant に組ませてから微調整するのが基本です。

iZotope のおまかせは、とても楽だと感じています。

 

iZotope Ozone Advanced、結局どのモジュールを使っているか全部書き出してみた

 

なので「おまかせで出発点を作る」便利さは分かります。

autoSeries は、それをボーカルやキック1本ずつに持ち込めるセットと考えると分かりやすいと思います。

 

私が買わない2つの理由

Plugin Boutique の SSL autoSeries Bundle の製品ページ(2026年11月4日時点で¥25,970)

 

Plugin Boutique の価格を見て、買ってもいい値段だとは思いました。

SSL の音で、便利な EQ・コンプ・ゲートがそろうからです。

 

それでも私が買わない理由は2つあります。

1つ目は、AI が完璧だとは思っていないことです。

 

提案はあくまで出発点で、最後は自分の耳で決めることになります。

2つ目は、私自身が EQ もコンプも、ある程度は自分で触れるようになったことです。

 

私は FabFilter の EQ とコンプを、EQ→コンプの順に別々に挿しています。

EQ とコンプが1台になった SSL Native Channel Strip 2 を見送ったのも、同じ理由でした(SSL Native Channel Strip 2 のセールの記事)。

 

やってくれたらありがたいけれど、絶対に必要ではない。

今の私にとって、autoSeries はそういう位置です。

 

初めてのミックスなら、提案を「答えの見本」にできる

逆に、一番向いているのは初心者や、EQ・コンプをやったことがない人だと思います。

何から手を付けていいか分からないとき、AI の提案を見れば「この素材ならこのあたりを動かすのか」が分かるからです。

 

SSL 公式も、始めたばかりの人には「ミックスしながら学べる」補助になると説明しています。

提案をそのまま使うだけで終わらせず、どのつまみが動いたかを見ていくと勉強になりそうです。

 

SSL の卓の音そのものが気になる人は、SSL 4K B・4K E・4K G の違いの記事も参考にしてください。

 

ボカロ曲を早く仕上げたいボカロPの時短にはなる

ボカロPの目線で見ると、autoSeries は時短の道具になります。

忙しくて1曲にかけられる時間が少ない人ほど、トラックごとの出発点をすぐ作れるのは助かるはずです。

 

ボーカル・キック・ドラムのバスなど、素材ごとのプロファイルがそろっています。

提案はあくまで出発点ですが、ゼロから設定を探す時間は短くできます。

 

お金に余裕があるなら、買う価値は全然あると思います。

自分で全部触れる人には必須ではありませんが、早く仕上げたい人には払う意味のある時短です。

 

まとめ:自分で触れる人には不要、これから覚える人には見本になる

autoSeries Bundle は、SSL の卓の音に AI の提案を組み合わせた、EQ・コンプ・バスコンプの3本セットです。

EQ もコンプもある程度触れる私には、今はいりません。

 

ただ、ミックスをこれから覚える人や、早く仕上げたいボカロPには勧められます。

気になったら、まず14日間の無料体験で、自分の曲に提案を出させてみてください。

 

この記事で紹介した製品の価格を確認する

EQ やコンプの設定を、トラックごとに AI に提案してほしい人に。

SSL autoSeries Bundle を Plugin Boutique で見る →

 

曲全体の仕上げを、おまかせで組ませてから直したい人に。

iZotope Ozone Standard を Plugin Boutique で見る →

 

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