¥69,655。
Sonuscore の Film Music Bundle は、映画音楽向けの3つの音源をまとめたセットで、Plugin Boutique では単品でそろえるより¥16,955安くなっています。
それでも私は、この値段なら買わないと決めました。
同じお金で、欲しい音源が3つ買えるからです。
ただ、紹介動画を見て、ゲーム音楽の背景 BGM には十分ありだとも思いました。
この記事では、3つの音源の中身を公式の情報で整理し、ボカロ曲とゲーム音楽で見え方が分かれた理由を書きます。
私はこのバンドルを持っていません。
中身は Sonuscore 公式と Plugin Boutique の情報で、感想は公式の動画を見た印象です。
Sonuscore Film Music Bundle を Plugin Boutique で見る →
Film Music Bundleは、映画音楽向けの3つの音源のセット
入っているのは、Nordic Spheres・Fragments・Time Textures の3つです。
どれも、映画やゲームの背景で鳴るような「場の空気」を作るための音源です。

ざっくり言うと、Nordic Spheres は北欧の自然をイメージした響き、Fragments は身の回りの音で作るパーカッション、Time Textures はオーケストラの音をゆっくり変化する響きに加工した音源です。
メロディを弾く楽器というより、曲の後ろに敷く音が中心です。
3つとも、無料の Kontakt Player で動きます。
必要な Kontakt の版は製品ごとに違うので、買う前に Sonuscore 公式の動作環境を確かめてください。
無料の Kontakt Player で動く音源の見分け方は、Kontakt Player で使える音源の見分け方にまとめています。
Nordic Spheres:いちばん気になった、北欧の響き
3つの中で、私がいちばん気になったのは Nordic Spheresです。
アイスランドの自然を題材に、楽器の音と効果音を重ねて、凍ったような広い響きを作る音源です。

音は、短く鳴る音(Hits)・細かい粒の音(Particles)・伸びる音(Sustains)の3つの層で組み立てます。
層ごとにアルペジエーターとエフェクトがあり、プリセットは200以上です。
動画を見た印象は、北欧っぽいのに、少し力強さも感じる音でした。
ふわっとした響きだけで終わらないところが、ほかの2つより気になった理由です。
Fragments:身の回りの音で作るパーカッション
Fragments は、普通の打楽器ではない音を素材にしたパーカッション音源です。
公式は、街の音や日常の物音から着想を得たと説明しています。

3つのシーケンサーがそれぞれの音の枠につながっていて、細かいリズムを組めます。
ランダムに変化させる機能もあり、プリセットは100以上です。
動画では、自然の音のような質感がありました。
ただ、アンビエントというより、映画の場面に付くシネマティックな打ち物という印象です。
Time Textures:オーケストラを、ゆっくり変わる響きに
Time Textures は、オーケストラの楽器の録音を加工して、時間とともに変わっていく響きにする音源です。
13の楽器を元に、つまみで音の動きを変えられます。

弦にはトレモロとスタッカート、木管や金管にも短い奏法の音が入っていて、響きに動きを足せます。
プリセットは200以上です。
動画を見た印象は、オーケストラの壮大な感じでした。
3つの中では、いちばん「映画音楽らしい」音だと思います。
Hollywoodを持っている私は、響きの音源を欲しいと思わなかった
私は EastWest の Hollywood の音源を持っています。
そのうえで Film Music Bundle を見ると、響き系の音源を新しく足したいとは思いませんでした。

音そのものは、いいと思います。
ただ、オーケストラの音はすでに手元にあるので、私には足す理由が見つかりませんでした。
Hollywood を使ってみた感想は、こちらにまとめています。
ボカロ曲に入れると、芯がなくふわふわしてしまう
ボカロ曲で使う場面を考えてみましたが、私には思いつきませんでした。
音が自然寄りすぎて、歌の後ろに入れるイメージが湧かなかったからです。
シネマティックなボカロ曲に入れる場合でも、私の耳には、アンビエンスの感じが強く、曲を支えるには弱く感じました。
歌声合成の声と並べると、芯がなくふわふわしてしまいそうです。
これは製品の出来ではなく、ボカロ曲に入れたときの私の見立てです。
音源としてはいいと思っているので、使う曲を選ぶ音だと受け取ってください。
ゲーム音楽の背景BGMなら、壮大な場面で使えそう
反対に、ゲーム音楽の背景 BGM なら、全然ありだと思います。
ボカロ曲では弱く感じた響きも、背景で鳴らす音としてなら気になりません。
特に、ゲームの壮大な場面で入れられそうです。
動画で壮大に感じた Time Textures のオーケストラの響きは、そういう場面に合いそうだと見ています。
¥69,655は、欲しい音源が3つ買える値段
私が買わないいちばんの理由は、値段です。
¥69,655あれば、ほかに欲しい音源が3つ買えます。
単品の値段を見ると、Plugin Boutique で Nordic Spheres だけでも¥34,680です。
3つとも使う人なら、まとめて買うほうが安くなります。
オーケストラの音源をほかの製品と比べたいときは、オーケストラ音源の選び方にまとめています。
まとめ:ボカロ曲にはいらない、ゲームの背景BGMにはあり
Film Music Bundle は、北欧の響き・身の回りの音のパーカッション・オーケストラの響きの3つがそろった、映画音楽向けのセットです。
私には、ボカロ曲で使う場面が思いつかず、この値段なら買わないという結論になりました。
一方で、ゲーム音楽の背景 BGM を作るなら、壮大な場面で使えそうな音です。
自分の作る曲が、歌の後ろか、場面の後ろかで判断してみてください。
この記事で紹介した製品の価格を確認する
ゲーム音楽の背景 BGM を、映画のような響きで作りたい人に。
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3つのうち、北欧の響きの Nordic Spheres だけ試したい人に。
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