XLN Addictive Triggerは要る?|録ったドラムを差し替えるプラグインを、打ち込み派のボカロPが調べた結論

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私の曲のドラムは、打ち込みと、ブレイクビーツのループだけでできています。

生のドラムを録ったことも、誰かが録ったドラムの音を使ったこともありません。

 

だから、録ったドラムの音を別の音に差し替える Addictive Trigger は、調べるまで名前も知りませんでした。

調べたうえでの結論は、打ち込み中心の私には要らない、です。

 

ただ、AI 作曲で作った曲のドラムを変えたい人には、使い道があるかもしれない、とも感じました。

ドラムを録らないボカロPの目線で、何をするプラグインなのかと、誰に向くのかをまとめます。

 

Plugin BoutiqueのAddictive Trigger製品ページ(2026年11月3日時点で¥18,289・体験版あり)

 

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Addictive Trigger は、録ったドラムの1打ずつを別の音に入れ替える

Addictive Trigger は、Addictive Drums 2 や XO と同じ XLN Audio のプラグインです。

録音したドラムのトラックに挿すと、叩いた1打ずつを見つけて、同じタイミングで別のドラムの音を鳴らします。

 

たとえば、録ったスネアの音が軽いときに、スネアの「鳴った場所」はそのままで、音だけを太いスネアに入れ替える、という使い方です。

こうした道具は、ドラムリプレイサー(差し替えのプラグイン)と呼ばれています。

 

Addictive TriggerのTRIG画面(XLN Audio公式)。左で録音したスネアの波形と検出したヒット、下でFingerprintによる打ち方の区別、右で差し替えるスネアの音を選ぶ

 

左に録音したスネアの波形、右に入れ替える先のスネアの音が並んでいます。

 

XLN Audio の説明では、叩いた音の特徴で照合する「Audio Fingerprint」という仕組みで、小さく叩いたゴーストノートまで拾えるとされています。

同じくらいの強さでも、スネアのふちを叩いた音(サイドスティック)と、ふつうに叩いた音を区別して、それぞれに合った音を鳴らせるそうです。

 

最初の設定は、「SuperStart」を押して再生すれば、数秒聞いたうえで自動で合わせてくれます。

 

中の音は Addictive Drums のもの、MIDI でほかの音源にも渡せる

差し替える音は、Addictive Drums のライブラリから選ばれたものです。

スタジオで録音したドラムの音が、差し替え用に整えたプリセットとして入っています。

 

Addictive Drumsの音を録音しているスタジオの様子(XLN Audio公式)

 

Addictive Drums 2 を持っている人は、そのプリセットや追加の音(ADpak)を、変換せずにそのまま使えます。

 

もう1つの特徴が、見つけた1打を MIDI として書き出せることです。

書き出した MIDI は、ほかのドラム音源にドラッグして鳴らせます。

 

Addictive TriggerのMIDI書き出しのMap Preset(XLN Audio公式)。Addictive Drums 2・General MIDI・BFD・TT - EZ・TT - SD・Steven Slate Drumsの並びに合わせて書き出せる

 

書き出すときは、Addictive Drums 2 や General MIDI など、渡す先の音源に合わせた並びを選べます。

 

動くのは Mac と Windows で、Mac は M1 などの Apple シリコンにも対応しています。

Logic Pro なら AU で使え、プラグインとしてだけでなく単体のアプリとしても起動できます。

 

公式の動画では、差し替えた違いがよく分からなかった

XLN Audio の公式の紹介動画です。

動画を見て最初に感じたのは、画面の作りが古いということでした。

 

別のドラムの音に差し替える、と聞いて、もっと音が大きく変わるのかと思っていました。

ただ、この動画で聞いた限りでは、差し替えの前と後でそれほど変わったようには聞こえず、違いがよく分かりませんでした。

 

これはあくまで、公式の動画を見て聞いた印象です。

私は持っていないので、自分の素材で試した感想ではありません。

 

ドラムを録らない私には、今の3本で足りている

私が要らないと思う一番の理由は、差し替える元の「録ったドラム」が、そもそも私の曲には無いことです。

ドラムはいつも、Addictive Drums 2・XO・Battery 4 のどれかで打ち込んでいます。

 

Addictive Drums 2 の KIT 画面。シンバル・タム・キック・スネア・ハイハットなど各ピースを個別に選べるグリッド

 

Addictive Drums 2 は、Addictive Trigger の音のもとになっているライブラリを、打ち込みで鳴らせる音源です。

録った音を差し替えなくても、最初からこの音で打ち込めます。

 

Addictive Drums 2 レビュー|XOのリアル感に物足りなくなって買った、生ドラム系のメイン音源にしているボカロPの話

XO は、同じ XLN Audio の、ドラムのサンプルを並べてパターンを組める音源です。

 

XO のパターンシーケンサー。各スロットのステップを打ち込んでドラムパターンを組む

 

XO の使い方はXO のレビューに、もう1本の Battery 4 はBattery 4 のレビューに書いています。

Native Instruments の Battery 4 は、1打ずつの音を並べて鳴らすタイプのドラム音源です。

 

この3本があるので、ドラムの音を差し替える場面が、今の私の曲作りにはありません。

 

値段の面でも、私には高すぎると感じました。

 

バンドで録ったドラムなら用途はある、でも別のドラムでも済む

録ったドラムを使う人、たとえばバンドでドラムを録音している人には、用途があると思います。

 

ただ、私の考えでは、その場合も、最初から別のドラム音源で打ち込み直せば済む気がします。

差し替えの道具を使う場面は、思ったより少ないのではないか、というのが正直な見立てです。

 

AI 作曲の曲のドラムを変えたいなら、使える道具かもしれない

調べていて思ったのは、Addictive Trigger がやっているのは、WAV のドラムの音を、別のドラム音源の音に置き換えることだ、ということです。

そう考えると、いちばん使い道がありそうなのは、Suno などの AI 作曲で曲を作っている人かもしれません。

 

AI で作った曲は、手元に残るのが WAV の音です。

ドラムの音が気に入らない、もっと重くしたい、軽くしたい、スネアをもう少し違う感じにしたい。

 

そういうときに、ドラムの差し替えとして使える可能性はあると感じました。

これは私が試したことではなく、あくまで見立てです。

 

Addictive Trigger には体験版があります。

自分の曲のドラムをうまく拾えるかは、体験版で先に確かめてから決めるのが安心です。

 

AI で作った曲を、自分の手で作る曲へ近づけていく話は、Suno で曲は作れたけど、思いどおりにならない人へにまとめています。

 

一方、私自身のボカロ曲には要りません。

ドラムは最初から打ち込みなので、差し替えるより、Addictive Drums 2・XO・Battery 4 で音を選び直す方が早いからです。

 

まとめ:差し替える「元の音」がある人のための道具

Addictive Trigger は、録ったドラムや WAV のドラムの音を、Addictive Drums の音に入れ替えたり、MIDI にしてほかの音源で鳴らし直したりするためのプラグインです。

打ち込みとループでドラムを作る私には、差し替える元の音が無いので、要りませんでした。

 

向いているのは、録音したドラムを持っている人と、AI 作曲の曲のドラムを変えたい人です。

打ち込みで作るなら、差し替えるより、ドラム音源で音を選び直す方が早い、というのが私の考えです。

 

録ったドラムや AI 作曲の曲のドラムを、別の音に入れ替えたい人に。

Addictive Trigger を Plugin Boutique で見る →

 

Addictive Trigger と同じライブラリの音を、打ち込みで鳴らしたい人に。

Addictive Drums 2 を Plugin Boutique で見る →

 

サンプルを並べて、ドラムのパターンを組みたい人に。

XO を Plugin Boutique で見る →

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