SSL Native X-EQ 2は要る?|Pro-Q 4を持つボカロPが「買い足すほどではない」と見た理由

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Pro-Q 4 を持っているなら、SSL の X-EQ 2 を買い足す理由は、私には見つかりませんでした。

公式の動画を見た印象は、可もなく不可もない、普通の EQ です。

 

私のミックスの EQ は、FabFilter の Pro-Q がほぼ全部を受け持っています。

その目で見ると、2万6千円ほどを出して2本目の「何でもできる EQ」を足す意味は薄いと感じました。

 

ただ、これから最初の有料 EQ を選ぶ人にとっては、X-EQ 2 も候補に入る1本です。

どんな EQ なのか、Pro-Q 4 と比べて私がどう見たのかを順に書きます。

 

SSL Native X-EQ 2 を Plugin Boutique で見る →

 

X-EQ 2 は、24か所を上げ下げできる SSL の EQ

X-EQ 2 は、大きなスタジオのミキシングコンソール(卓)で知られる Solid State Logic(SSL)が出している EQ です。

音の高さごとに音量を上げ下げするポイント(バンド)を、最大24か所まで置けます。

 

Plugin BoutiqueのSSL Native X-EQ 2の製品ページ(2026年11月5日時点で¥25,970)

 

売りは、カーブの形の種類が多いことです。

SSL 公式の説明では全部で17種類あり、低い音や高い音を切るフィルターが5種類、山や谷を作るベルの形が9種類、それにシェルフ、Parallel モード、自分で形を決めるフィルターが入っています。

 

SSL Native X-EQ 2の画面(SSL公式)・ベルのバンドをParallelのカーブにしているところ

 

画面の中央に出ている「PARALLEL」は、昔のアナログ機材にあった、受け身の回路を並べた EQ のかかり方をまねるカーブです。

SSL は、デジタルの EQ で高い音域のカーブの形が崩れにくくなる独自の計算(アンチクランピング)も強みに挙げています。

 

ほかにも、Mid/Side と左右別の処理、バンドごとのソロ、動きの軽さが公式の機能一覧に並んでいます。

ここまでは、どれも公式と Plugin Boutique の説明にある事実です。

 

SSL公式のX-EQ 2の機能一覧(24バンド・17種類のフィルター・Mid/Side・バンドごとのソロなど)

 

公式の動画で見えたのは、SSL らしさの薄い「普通の EQ」

SSL 公式の機能紹介の動画です。

 

 

見終わって思ったのは、普通の EQ だな、ということでした。

良くも悪くも目立つところがなく、可もなく不可もないという印象です。

 

SSL のプラグインには、卓のようなカラフルなつまみが並ぶものが多くあります。

X-EQ 2 にはそれが無く、画面からはあまり SSL っぽさを感じませんでした。

 

24バンドと17種類のカーブは、動画でもはっきり分かる特徴です。

ただ、それ以外に「これは X-EQ 2 ならでは」と言えるところは、動画からは私には読み取れませんでした。

 

Pro-Q 4 にあって X-EQ 2 にしかないもの、は見つからなかった

私は Pro-Q を全トラックに挿していて、まずローカットで要らない低音を削るところから始めます。

ボーカルもこの EQ で整えています。

 

ボーカルトラックの Pro-Q 4。ローカットと複数バンドで整えたカーブ

 

コード楽器のバスでは、Mid だけを削ってボーカルの居場所を作る使い方もしています。

X-EQ 2 にも Mid/Side はありますが、私がやっていることは Pro-Q でもう足りています。

 

コード楽器のバスに挿した Pro-Q 4。Mid だけをワイドに削ってボーカルの居場所を作っている

 

動画を見ながら「Pro-Q 4 にはこれが無い」と感じるところを探しましたが、特にありませんでした。

カーブの種類の多さや Parallel モードは、公式にはこういう機能もある、という事実として受け取っています。

 

なので、Pro-Q 4 を持っている人が2万6千円ほどで買い足す価値はない、というのが私の判断です。

これは X-EQ 2 が悪いという話ではなく、Pro-Q 4 がある私にとってのメリットが見えなかった、ということです。

 

Pro-Q 4 の操作の流れは、FabFilter 公式の紹介動画が分かりやすいです。

 

 

私が Pro-Q 4 をどう使っているかは、こちらのレビューにまとめています。

 

FabFilter Pro-Q 4 レビュー|Mid/Sideの使い方で曲のレベルが変わったボカロPの話

 

初心者ボカロPの1本目の有料 EQ に勧めるなら

これから最初の有料 EQ を買うボカロPに、X-EQ 2 と Pro-Q 4 のどちらを勧めるか。

私なら、迷わず Pro-Q 4 のほうが使いやすいと答えます。

 

歌声合成の声のローカットも、伴奏を削ってボーカルの居場所を作るのも、私は Pro-Q だけでやっています。

1本で回す EQ なら、実際に全部のトラックで使っているものを勧めたいです。

 

FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →

 

ただ、Pro-Q 4 も安い買い物ではありません。

高くて怖いと感じる人は、もう少し安い EQ から始めるのも一つの手です。

 

価格帯ごとの EQ の選び方は、EQ プラグインのおすすめ比較にまとめています。

Pro-Q 4 の値下がりを待つなら、Pro-Q 4 のセールの記事も参考になると思います。

 

まとめ:X-EQ 2 は、EQ をまだ持っていない人の候補まで

X-EQ 2 は、24バンドと17種類のカーブを持つ、何でもできる側の EQ です。

ただ、私には Pro-Q 4 に無いものが見えず、Pro-Q 4 を持っているなら買い足さなくていいと考えています。

 

SSL のほかのプラグインのセールはSSL のセールの記事、5本の選び方はSSL のプラグインはどれから?にまとめています。

 

最初の有料 EQ を、使いやすさで1本選びたい人に。

FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →

 

カーブの種類の多さで EQ を選びたい人は、製品ページで中身を確かめてから。

SSL Native X-EQ 2 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。