D16 Phoscyon 2は要る?|303のベースシンセを調べたら、Pigmentsでベースを作るボカロPには不要だった

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

公式の動画で Phoscyon 2 の音を聞いて、最初に浮かんだのは「よく聞く、ちょっと古いシンセベースの音だな」という感想でした。

それが 303 の音なのかどうかまでは、私には分かりませんでした。

 

D16 Group の Phoscyon 2 は、Roland の TB-303 という古いベースマシンの音を再現したシンセです。

調べてみた結論は、ベースを Pigments で作っている私には、¥20,741 を出すほどではない、です。

 

D16 Group Phoscyon 2 を Plugin Boutique で見る →

 

Phoscyon 2 はどんなシンセか:303 のベースを1台で鳴らす

TB-303 は、Roland が1981年に出した、ベースのフレーズを打ち込んで鳴らすための機械です。

「ビヨビヨ」「ミョンミョン」とうねるベースの音で、ダンス音楽でよく使われてきました。

 

Phoscyon 2 は、その音をプラグインで鳴らせるようにしたものです。

Plugin Boutique の説明では、前の版の Phoscyon から音の通り道を作り直し、再現の正確さを上げたとされています。

 

Plugin BoutiqueのD16 Group Phoscyon 2の製品ページ(2026年11月5日時点で¥20,741)

 

画面は銀色の本体をそのまま写したような見た目で、上につまみ、下に鍵盤とボタンが並びます。

D16 Group はポーランドの会社で、ドラムマシンやエフェクトも同じように昔の機械を再現しています。

 

打ち込みの中身:シーケンサーとランダムで、フレーズから作れる

Phoscyon 2 には、フレーズを打ち込むシーケンサーが入っています。

303 と同じ鍵盤とステップのボタンで打つやり方と、ピアノロールのようなマス目で打つやり方の、2つの画面を切り替えられるのが特徴です。

 

Phoscyon 2のシーケンサー。左は303と同じ鍵盤とSTEPのボタン、右はピアノロールのようにマス目で打ち込む画面(D16 Group公式サイトより)

 

マス目の下には、音をなめらかにつなぐ「SLIDE」、音を強調する「ACCENT」、音を揺らす「VIBRATO」の段があります。

303 らしいうねりは、このスライドとアクセントの付け方で決まります。

 

フレーズを自動で作る「RANDOM」の画面もあります。

音の高さ・スライド・アクセント・ビブラートのうち、どれをどのくらい変えるかを、つまみで決められます。

 

Phoscyon 2のRANDOM画面。NOTE・SLIDE・ACC・VIBRのつまみで、どこまで自動で変えるかを決める(D16 Group公式サイトより)

 

できたフレーズは、ドラッグ&ドロップで DAW のトラックに持っていけます。

パターンの切り替えは、MIDI ノート・MIDI CC・画面のどれでもできると説明されています。

 

音作りの中身:本体の中の調整つまみと、19種類の歪み

Phoscyon 2 には、普通のつまみのほかに、本物の 303 の内部にある調整用のつまみまで再現した画面があります。

303 は1台ごとに音のクセが違うと言われていて、その違いを自分で作れるようにしたものです。

 

Phoscyon 2の調整用つまみの画面。Ideal TB303の表示の下に、TM3・C13・BA662 NOISEなど本体内部の部品の名前が付いたつまみが並ぶ(D16 Group公式サイトより)

 

エフェクトも入っていて、中心は歪み(ディストーション)です。

Diode・Overdrive・RAT などの名前が付いた、19種類のモデルから選べます。

 

Phoscyon 2のディストーションのモデル一覧。Diode・Overdrive・RATなど19種類が並ぶ(D16 Group公式サイトより)

 

ほかに、リバーブ・4バンドの EQ・ディレイ・コーラス・リミッターがあり、並べる順番も入れ替えられます。

1台の中で、フレーズを作るところから音の仕上げまで済ませられる作りです。

 

D16 Group の公式の紹介動画です。

 

公式動画の印象は「よく聞く、古いシンセベースの音」

この動画を見た私の印象は、特別に変わった音というより、普通のシンセベースの音でした。

ちょっと古い、昔のシンセベースのような感じです。

 

303 の音だと聞き分けられたわけではありません。

ただ、曲の中で結構よく耳にする音だな、とは感じました。

 

前にシンセ音源のセールの記事でも書いたとおり、私はアシッド系の音があまり好きではなく、これまでの曲でもほとんど使っていません。

 

ベースをシンセで作るなら、私は Pigments で足りている

シンセでベースを作ることは、私にもあります。

そのときに使うのは、ほぼ Arturia の Pigments だけです。

 

Pigments の SYNTH 画面。ENGINE 1 に Wavetable、ENGINE 2 に Sample を選んだ状態で、フィルターやモジュレーションまで1画面に並ぶ

 

ベースの音作りは、Pigments が基本的にやってくれています。

そのうえで¥20,741 と考えると、2万円は高いので、私には不要という判断になりました。

 

ベースの音を足したいだけなら、もっと安く買えるものもあると思います。

Pigments でどう音を探しているかは、Pigments の使い方にまとめています。

 

Arturia の公式の紹介動画です。

 

303 の音が合いそうなのは、暗くて怪しいボカロ曲

自分では使う予定がなくても、合いそうな曲は考えられます。

私が思うのは、アシッドそのものではなく、ちょっと暗さのある、怪しい雰囲気の曲です。

 

ハードバスにも合いそうだと感じました。

ハードバスは、ロシアで生まれたダンス音楽で、だいたい150〜175 BPM の速いテンポで鳴ります。

 

テンポが速いボカロ曲なら、303 のうねるベースが入っていてもいいと思います。

 

D16 Group のほかの製品とセールの時期は、こちらにまとめています。

D16 Groupのセールはいつ?Decimort 2の買い時|ビットクラッシュ好きのボカロPが「Logicの付属で足りる」と考えた理由

 

同じ D16 Group の、4本のディレイを重ねるプラグインはD16 Sigmund 2 の記事で調べています。

 

過去のセール

Phoscyon 2 は、この秋に2回値下がりしています。

  • 2026年10月7日:Plugin Boutique で ¥10,222(通常 ¥20,741・50%オフ・10月11日まで)(Rekkerd)
  • 2026年10月27日:Plugin Boutique で ¥12,444(40%オフ・11月3日まで)

 

半額まで下がったことがあるので、欲しい人は値下がりを待つのも一つの手です。

ほかのベースの音源と比べたい人は、ベースのプラグインのおすすめも参考になると思います。

 

まとめ:Phoscyon 2 は、303 の音を曲に入れたい人のもの

Phoscyon 2 は、303 の音とフレーズ作りを1台にまとめた、作り込みの細かいベースシンセです。

ただ、ベースを Pigments で作っている私には、¥20,741 を出してまで足す理由はありませんでした。

 

暗くて怪しい雰囲気の曲や、テンポの速い曲に、303 のベースを入れたい人に。

D16 Group Phoscyon 2 を Plugin Boutique で見る →

 

ベースの音作りを、ふだん使いのシンセ1台で済ませたい人に。

Pigments を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。