Logicの音源は純正で足りる?初心者ボカロPが買い足したドラム・ベース・シンセの話

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今までこのブログでは、EQ・コンプ・リバーブといった「音を整える」プラグインの話ばかり書いてきました。

しかし、曲づくりは、その前に「音を鳴らす」道具、つまり音源がいります。

今回は初心者ボカロP向けに、ドラム・ベース・シンセの音源を、Logic純正からどう買い足したか、経過を書いていきます。

 

結論から書くと、Logicを使っているなら、最初の1曲は純正の音源だけで完成します

これはずっと言い続けてきました。最悪曲であれば、鼻歌でも曲は完成しますからね。

 

私も1曲目は純正だけで作りました(そのときの話は初めての1曲の記事に書いています)。

買い足したのは、純正で「これがやりたいのにできない」とはっきり分かってからです。

 

いま使っているのは ドラム=XO / ベース=MODO BASS 2 / シンセ=Pigments の3つです。順番に書きます。

 

Logic純正プラグインでどこまでできるか

  • Drummer / Drum Machine Designer:ジャンル別のドラマーを選ぶとパターンを作ってくれる。ロックからヒップホップまでキットが最初から入っている。
  • ベース音源:純正のサンプラー音色や Session Player のベースで、打ち込みベースはひととおり鳴らせる。
  • Quick Sampler / Sampler:自分で録った音や買ったサンプルを鍵盤に貼って音源にできる。
  • Alchemy:かなり本格的なシンセ。プリセットも大量にある。正直、シンセはこれだけで足りる人も多いと思う(私はUIが苦手)。

 

最初の1曲のドラム・ベース・コードは、ここまででそろいます。

純正を触りきる前に買い足すと、たぶんお金を無駄にします。何が必要かわからないので。

 

Logic純正 Drum Machine Designer の Dusty Fingers キット。パッドとマクロつまみ

 

ドラム:純正Drummer → XO

純正 Drummer で困ったのは、パターンは良いのに「曲に合う音」を探すのに時間がかかることでした。

キットの差し替えはできるのですが、1個ずつ聴いて選ぶのが、とてつもなくしんどい。

 

XO(XLN Audio)は、持っているドラムサンプルを全部読み込んで、似た音どうしを近くに並べた「地図」にしてくれる音源です。

キック・スネア・ハットのスロットに、地図から点を選んで置くだけでキットができます。

試聴しながら選択するだけなので、音選びが一気に速くなりました。似ている音での検索が早かったり、フォルダに入れたwavのドラムを反映してくれるのがありがたいです(このあたりは別記事で詳しく書きます)。

 

XLN Audio XO の SPACE 画面。サンプルの地図と、キック・スネア・ハットのキットスロット

 

同じ XLN Audio の RC-20 はサチュレーションの記事に書いたとおり作曲初期から使っていて、XO はその流れで買いました。

Addictive Drums や Battery 4 も持っていますが、生ドラム寄りは Addictive Drums、サンプルを自由に組むなら XO、という使い分けです。

 

価格は2026年時点のものをXLN Audio 公式で確認してください。

セール時期に買うと安いです。しょっちゅうセールはやっていますので、そのままの価格では買わない方がいいです。

 

ベース:無料Ample Bass → MODO BASS 2

ベースは長いあいだ、無料の Ample Bass P Lite II(Ample Sound)を使っていました。

指弾きのエレキベースの音が無料でこの質なら、初心者には十分すぎます。

ただ、音色が1種類で、細かい奏法(スライドやゴーストノート、ミュートの深さ)を作り込もうとすると手が止まりました。

 

無料音源 Ample Bass P Lite II の演奏画面。フレットボードとアーティキュレーション

 

MODO BASS 2(IK Multimedia)は、サンプルではなく物理モデルでベースを鳴らす音源です。

弦・ピックアップ・弾く位置・指かピックか、といったところまで設定できて、打ち込んだフレーズが「人が弾いた感じ」に近づきます。

下の画像は ’60s P-Bass のモデルを選んだ画面です。

 

MODO BASS 2 の MODEL タブ。'60s P-Bass のモデルとスペック表示

 

ボカロ曲だと、サビでベースを走らせたいとき(8分から16分)に、MODO BASS の奏法設定が効いてきます。

サチュレーションの記事に書いたベースの帯域分割も、土台のベースがしっかりしてからの方が決まります。ただ、弦指定とかは、面倒なので、違うBass音源も狙っている段階です。

 

とにかく安いのがいいですね。MODO BASSは。セール時に。

価格は2026年時点のものをIK Multimedia 公式で。他の IK 製品を持っているとクロスグレードで安くなります。

 

シンセ:無料をいくつか試して → Pigments

シンセは無料のものをいくつか試しました。

  • Dexed:往年の FM シンセ(DX7)を再現した無料シンセ。プリセットはネットに大量にあるのですが、数が多すぎて目当ての音にたどり着けませんでした。音そのものは良いです。
  • Vital:無料で使えるウェーブテーブルシンセ。画面もきれいで高機能。ただ無料版は最初から入っているプリセットが少なく、音を一から作れない私には厳しかった。プリセット集は有料です。

 

無料ウェーブテーブルシンセ Vital の音作り画面

 

「プリセットにお金を出すくらいなら」と考えて、結局 Pigments(Arturia)を買いました。UIが良かったのが後押しになりました。

 

Pigments はウェーブテーブル・サンプル・バーチャルアナログを1台に積んでいて、プリセットも大量にあります。しかも1つのプリセットを開くと、どのツマミがどう動いているかが画面に線で出るので、音作りの勉強にもなりました。私はセールで15,000円くらいで買いましたが、通常はもう少し高いです(2026年時点、Arturia 公式)。

 

いまはボカロ曲のシンセは、ほぼ Pigments 1台で足りています。

 

Arturia Pigments のウェーブテーブル・エンジンとモジュレーションの画面

 

無料で試すなら

  • シンセ:Vital(無料版)、Dexed
  • ドラム:Logic純正の Drummer / Drum Machine Designer で十分
  • 歌声合成:無料で試せるものはVOCALOID・Synthesizer V の記事にまとめました

ただ正直に書くと、音源に関しては私は早めに有料へ移った側です。

EQ やコンプは純正でかなり粘れますが、音源は「鳴らしたい音がそもそも無い」となると、無料でどうにかするより買った方が早いことが多かったです。

 

まとめ

  • Logic純正(Drummer / Alchemy / Sampler / ベース音源)で、最初の1曲は完成する
  • 買い足すなら、純正で一番不満なカテゴリを1つだけ。全部いっぺんには揃えない
  • 私の場合はドラム=XO、ベース=MODO BASS 2、シンセ=Pigments
  • 無料で粘るなら Vital / Dexed / 純正 Drummer
  • 買うときはセール時期を待つ。Plugin Boutique などの使い方はこの記事に書きました

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