EQプラグイン おすすめ比較|初心者ボカロPが純正・無料・FabFilterを実際に使って選んだ話

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

「EQ、結局どれを買えばいいのか」。

 

Logicでボカロ曲を作ってきて、私は純正のChannel EQ → 無料のOzone EQ → FabFilter Pro-Q 4、という順で使ってきました。

 

この記事は、その流れと、Pro-Qを買う前に私が調べて評判が良かったEQ(Kirchhoff-EQ・Sonible smart:EQ 4)まで含めて、初心者ボカロP目線で比較したものです。先に結論の表を置きます。

 

※価格・割引は2026年時点の目安です。

最新は各公式サイトで確認してください。

 

先に結論:比較表

Logic純正 Channel EQFabFilter Pro-Q 4Kirchhoff-EQ ※Sonible smart:EQ 4 ※
価格の目安無料(Logic Pro付属)USD 199前後USD 99前後(PBセールで半額近く)USD 199前後(PBセールで大きく下がる)
タイプ標準的なパライコEQ多機能EQの定番Pro-Q系の多機能EQAIが削る帯域を提案
アナライザー小さめ・慣れがいる大きい・直接カーブを描ける大きい・多機能解析結果を色で表示
ダイナミックEQなしありありあり(自動)
サイドチェイン不可
セール年1回(BF・約25%OFF)PBで年数回PBで年数回
こんな人にまず1曲を完成させたいプロレベルの帯域探しを速く/ダッキングPro-Qは高い、でも高評価の多機能EQが安く欲しい何を削るか分からない/曲の仕上げに

 

※ Kirchhoff-EQ と Sonible smart:EQ 4 は、私は使っていません

Pro-Qを買う前に調べた候補として、評判とスペックから書いています。

導入したら各節に使用感を追記します。Sonibleのメーカーのは、買い揃える予定。

 

ざっくり言うと、Logicがあるなら純正で1曲は出せます

買い足しを考えるのは「音」ではなく「速さ・手間」で詰まったとき、というのが私の結論です。

以下、1つずつ書きます。

 

まず純正Channel EQで、たいていの曲は出せる

最初は作曲の知識がなかったので、Logic純正のChannel EQだけで曲を作っていました。

それでもボカロ曲を何曲か仕上げて公開できたし、音そのもので行き詰まったことはありません。

 

濁って聞こえるところは、バンドをひとつ持ち上げて周波数を左右に動かし、いちばん嫌な音になる場所を探して少し削る。

純正のアナライザーで「何が鳴っているか」を見ながらやれば、だいたい間に合いました。

 

Logic純正 Channel EQ。上のAnalyzerをオンにすると鳴っている周波数がそのまま見える

 

不満は音じゃなくて速さでした。

アナライザーが小さくて嫌な帯域を目で探すのに時間がかかるし、トラックが増えるとEQを1個ずつ開くのも面倒。1曲のミックスの中で、けっこうな時間を「どこが暴れてるのか探す」ことに使っていました。

 

Logic ProのEQは優秀です。

ただ、初心者に使いやすいかと言われると、Noだと思います(個人的な感想)。

まだ1曲も完成させていないなら、EQを買う前にまず1曲を完成させる話を先に読んでもらえればと思います。

 

無料でもう1個:iZotope Ozone EQ(私は定着しませんでした)

iZotopeがマスタリング用スイートOzoneのEQ部分だけを無料で配っています(2026年時点。Native Access経由、無料アカウントでもらえます)。

無料で使えるならと思い入れてみました。

 

iZotope OzoneのEQ。スペクトルの見え方はきれい

結論、私は使いませんでした。

悪いプラグインではないです。アナライザーはなめらかで見やすいし、無料でこれはすごいと思います。

 

ただ使い心地がLogicのChannel EQに近くて、わざわざ持ち替える理由が自分の中で見つからなかったんですね。

数日でChannel EQに戻りました。

 

Logicを持っていない人なら十分主力になると思いますが、Logicがあるなら「無料でもう1個あってもいい」くらいの位置づけかなと。

 

あと、無料EQを乗り換えても私の「帯域を探すのが遅い」問題は1ミリも動きませんでした。

仕組みは同じなので。そこは無料の範囲では変わらない、というのがこのとき分かったことです。

 

なお、マスターでMatch EQやダイナミックEQをまとめて使いたい、という話になると、EQ単体よりOzoneのようなマスタリング系のほうが向いています。

その体験はマキシマイザーの記事に書きました。

 

FabFilter Pro-Q 4:帯域探しが速くなって、ダッキングが変わった

ボカロで4曲目くらいのときにFabFilter Pro-Q(現在は4)を買いました。

 

最初の狙いは帯域を速く探せるようにすることで、これは実際に速くなりました。

大きいアナライザーの上に直接カーブを描けるし、気になる帯域をつまんでその周波数だけソロで聞けるので、嫌な音探しがかなり楽になります。

 

FabFilter Pro-Q。アナライザーが大きく、この上に直接EQカーブを描ける

 

ただ、いちばん驚いたのは別のところでした。

 

ボーカルをトリガーにしたダイナミックEQのダッキング

Pro-QのダイナミックEQは、他のトラックの音をトリガーにできます。

私はボーカルをトリガーにして、コード系楽器などのバスに挿したPro-Qで、ボーカルとぶつかる帯域を「歌っている間だけ」下げるようにしました。

これはコンプでもできますが、コンプだと帯域全体が動くことが多いです。

 

そうしたらボーカルがかなりクリアになって、正直びっくりした記憶があります。

この曲あたりから、自分の曲のボーカルの抜けが良くなったと感じています。

 

ダッキングは、やりすぎると不自然になるので深くしすぎないほうがいいです。

歌が入った瞬間にオケがはっきり凹むのが分かるくらいだと、かかりすぎ。

ほんの少しで十分でした。

 

 

Logicでのサイドチェインはひと手間あります。まずプラグイン画面の右上でトリガー元のバスを選び、そのあとPro-Qの画面で該当バンドを「External」に切り替える。この2ステップを踏まないとトリガーが効きません。同じ会社のコンプ Pro-C も同じ手順です(コンプの記事に同じ話を書いています)。

 

正直な話:Pro-Qは「PBで買う」うまみが薄い

FabFilterは、公式の直販でもPlugin Boutiqueでも基本は同じ価格です。しかもFabFilterがセールをするのは年1回、ブラックフライデーくらい(約25%OFF)。

 

なので、PB経由で買う意味があるのは、

  • Virtual Cash(購入額の5%還元)を貯めている
  • 一定額購入でもらえる無料ギフトの金額条件を埋めたい
  • ブラックフライデー中に他社製品とまとめ買いする

といったときだけです。急がないなら、次のブラックフライデーまで待って、直販かPBの安いほうで買えば十分です。

買い時の全体像はDTM ブラックフライデーの記事にまとめました。

 

▼ FabFilter公式による Pro-Q 4 の解説動画(英語)

 

Pro-Qを買う前に調べて、評判が良かったEQ

私は最終的にPro-Qを買いましたが、そのとき比較していた候補がいくつかあります(#1の記事にも「Pro-Qより安くて評価の高いEQもある」と書きました)。

 

ここから先の2つは、私はまだ使っていません。

調べた範囲での評判とスペックの話として読んでください。

導入したら使用感を追記します。

 

Kirchhoff-EQ(Three-Body Technology)

「Pro-Qキラー」と呼ばれることが多い多機能EQです。

バンド数が多く、フィルターの種類も豊富で、アナライザーも作り込まれています。

Three-Bodyは、私がボーカルの処理の記事で使ったSpecCraftやVO-TTと同じメーカーです。

 

価格も現実的で、通常USD 99前後、Plugin Boutiqueでは年に数回セールがあって半額近くまで下がります(2026年時点)。

「Pro-Qの操作感は魅力だけど値段がな……」という人が最初に見る候補だと思います。

私はFabfilterと悩みましたが、プロの多数がPro-Qということで、こちらは買いませんでした。

 

▼ Kirchhoff-EQ の公式オーバービュー動画(Plugin Alliance・英語)

 

Sonible smart:EQ 4

こちらは方向性が違って、AIがトラックを解析して「ここを削ると良くなる」という帯域の候補を提案してくれるタイプのEQです。

複数トラックのバランスを見て自動で住み分けさせる機能もあります。

 

「何を削ればいいのか自分の耳では分からない」という段階の人や、ひととおり作った曲をブラッシュアップしたいときに名前が挙がります。

私も、自分の曲の仕上げ用に導入を検討しているところです。

価格はUSD 199前後ですが、Plugin Boutiqueのセールで大きく下がることが多いです(2026年時点)。

おそらく、こちらの会社のは買い集めることになると思っております。

 

▼ sonible公式による smart:EQ 4 の紹介動画(英語)

 

無料で粘るなら:TDR Nova

ダイナミックEQ込みで使える無料EQの定番です。

まず無料で「ダイナミックEQって何ができるのか」を触ってみたい人向け(私は未使用、名前だけ挙げておきます)。

 

いま初心者ボカロPに聞かれたら

  • Logicを持っているなら、まず純正のChannel EQで始めて問題ないです。1曲を最後まで作るのに買い足しは要りません。
  • 無料のOzone EQは、入れるのは自由だけど過度な期待はしない(純正と大差ないです)。
  • 有料EQを考えるのは、ミックスの不満が「音」じゃなく「時間と手間」に変わってきたときか、「ボーカルで自動的にオケを下げたい」みたいな具体的にやりたいことが出てきたとき。特にダイナミックEQのダッキングは、無料ではまずできません。
  • 操作で迷いたくない・お金で時短したい → FabFilter Pro-Q 4(急ぐ理由はブラックフライデーだけ)。
  • Pro-Qは高い、でも高評価の多機能EQがいい → Kirchhoff-EQ(PBのセール時に)。
  • 何を削ればいいか分からない/曲のブラッシュアップ用に → Sonible smart:EQ 4(PBのセール時に)。
  • 3つを実際に使ってきた詳しい経緯は無料EQで足りる?Logic純正とFabFilter Pro-Qに書いています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)