Ample Guitar TCレビュー|バッキングだけだった私が、ギターソロを任せられるようになった最強プラグイン

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

ギターのバッキングは入れられる。

しかし、ソロは自分では作れない。

私は、ボカロ曲にギターを入れるとき、しばらくそんな状態が続いていました。

 

以前はUJAMのVirtual Guitaristでコード伴奏を作っていました。

ただ、ソロのリアルさには物足りなさがあり、ギターが目立つパートは避けていました。

 

今は、ボカロ曲でギターを使う曲はほぼAmple Guitar TCを使っています。

クリーンも歪みも出せて、ギターがバッキングだけでなく、メインのパートとしても使えるようになったのが一番の変化です。

 

先に書いておくと、Ample Guitar TCはテレキャスター(TC)モデルなので、出るのはクリーン〜軽めのドライブのテレキャス的な音です。激しいロック・メタル系で太いハムバッカーの音が欲しい場合は、記事後半で触れているTC以外のモデルを検討したほうがいいと思います。

 

一方で、慣れるまで難しく感じた部分もありました。

この記事では、購入前後で何が変わったか、便利だったところと難しかったところを正直に書きます。

 

購入前はUJAMでバッキングのみ。ソロは作っていなかった

UJAMのVirtual Guitaristを使っていたときは、コード伴奏を鳴らすのがメインでした。

プリセットを選んでコードを鳴らせる手軽さは便利でしたが、ソロやチョーキングのリアルさには届きませんでした。

 

そのため、ギターソロを聴かせたい曲では、ギター自体を諦めることもありました。

Virtual Guitaristでの使い分けは、こちらの記事に詳しく書いています。

UJAM Virtual Guitaristレビュー|ギターを入れなかった私がコード伴奏を作れた3本の使い分け

 

 

そこから乗り換えたのが、Ample Guitar TCです。

Ample Guitar TCのメイン画面。テレキャスターの指板とString Assignment

 

Ample Guitar TCは、Fender Telecaster(John English Masterbuiltモデル)のサウンドを再現したギター音源です。

見た目の通り、鍵盤を弾くとテレキャスの音が鳴る、というシンプルな作りが基本にあります。

 

Rifferでソロが弾けるようになった。ただし操作は簡単ではない

Ample Guitar TCに移って一番大きかったのは、ギターソロを自分で作れるようになったことです。

ソロ用のMIDIエディタは「Riffer」と呼ばれる機能で、ピアノロールとは別に、弦ごとの動きを見ながら打ち込めます。

Rifferのソロ入力画面。ピアノロールで音符とコード進行を編集

 

画像は、実際にソロを打ち込んであるRifferの画面です。

上部にコード進行、下段にBendやVelocityなどのMIDI CCが並んでいます。

 

弦の動きが見える分、ギターらしいフレーズを組み立てやすいと感じています。

また豊富なプリセットもあり、そこから改変することも可能です。

 

ただ、正直に言うと、Rifferの操作は簡単ではありません

弦ごとの割り当てや運指を意識しながら打ち込む必要があり、最初は戸惑いました。

慣れれば慣れるほどギターらしいフレーズが作れる一方、覚えることが多い機能だとも思います。

 

それでも、ソロが「弾けない」から「時間をかければ作れる」に変わったのは大きな違いでした。

Ample Sound公式のデモ動画で、Ample Guitar TCの音を確認できます。

私自身めちゃくちゃいいですね。

10年前は、Real Guitarというプラグインを買いましたが、あれよりもかなりいいですね。

 

コード伴奏は「Strummer」。当てはめには少し慣れが必要

コード伴奏を作るときに使うのが「Strummer」という機能です。

 

コードはダイアログで個別に組み立てる

コードを選ぶダイアログでは、ルート・タイプ・拡張・オルタレーションなどを個別に指定できます。

Strummerのコード選択ダイアログ。Root・Type・Extension・Bassを個別に指定する画面

 

細かく作り込める分、選択肢は多めです。

指定したコードをどのタイミングでどう鳴らすかは、細かく打ち込めます。

 

ただ、ギターは低弦で濁りやすいので、メジャー7thなどは音の管理が非常に大事に感じました。

特に他のコード楽器との兼ね合いですね。

 

ストロークの質感はパラメータで調整する

Strummerのコード演奏設定画面。ストラムタイムとコードシーケンサー

 

STRUM TIMEやSEPARATION、VELOCITYといったパラメータでストロークの質感を調整し、下段のグリッドでコード進行を並べていきます。

 

ここも、UJAMのようにプリセットを選んで即座に鳴らす感覚とは少し違います。

自分の曲のコード進行をStrummerに当てはめる作業は、思っていたより時間がかかりました

コード検出やストラムの細かい設定に慣れるまでは、簡単ではないというのが正直な感想です。

 

内蔵アンプとEQで音作りが完結する

Ample Guitar TCには、アンプシミュレーターも内蔵されています。

 

アンプは「65-Twang」

内蔵アンプ65-Twangの画面。テレキャス系のクリーントーン用アンプ

 

画像は「65-Twang」というアンプモデルです。

VOLUMEやTREBLE、MIDDLE、BASSに加えて、DRIVEやMASTERも独立して調整できます。

アンプもかなりあるので、私はここで全て解決しています。別のアンプシュミレータなどは、まだ活用していません。

 

プリセットはジャンルやタイプで探せる

アンプのプリセットもジャンルやタイプで分かれていて、ここから音の方向性を選べます。

Ampプリセットブラウザ。65 Twang等のカテゴリからプリセットを選ぶ

 

EQも内蔵、音作りがここで完結する

EQも内蔵されていて、周波数ごとにカーブを描きながら音を作れます。

内蔵EQの画面。8バンドEQのカーブ表示

 

外部のアンプシムやEQを別途立ち上げなくても、Ample Guitar TCの中だけである程度の音作りが完結するのはいいですね。

EQの良いものを持っていない人はいいのではないでしょうか。

 

プリセットにはアーティスト名がついているものもある

プリセット一覧を見ていて面白かったのが、曲名やアーティスト名がタグとしてついているプリセットがあることです。

Ample Guitar TCのプリセット一覧。楽曲名やアーティスト名がついたプリセット

 

「Adventure of a Lifetime」や「Do not Stand so Close to Me」など、有名曲を意識したと思われる名前が並びます。

作りたい曲の雰囲気に近いプリセットから探せるのは、地味に便利なポイントです。

 

TCモデルなので、太い音は出ない

音の特性として書いておきたいのが、Ample Guitar TCはテレキャスターのモデルだということです。

TCで出せるのはテレキャスの音であって、太いハムバッカーのような音は出ません

 

これはAmple Guitar TCに限った話ではなく、Ample SoundのギターシリーズはLP(レスポール)やSC(ストラト)など、モデルごとに実機が固定されています。

1本でどんなギターの音も出せる、という設計ではありません。

欲しい音のキャラクターに合わせて、TC・LP・SCなどから選ぶ前提の製品だと捉えています。

 

一応、定番のSCをなぜ選ばなかったですが、SCは実機を持っていますので、最悪私が演奏すればいいかと思っています。

簡単な曲では、実際に演奏しましたが、ボカロ系は高速BPMが多いので、プラグインがあった方が便利ですね。

 

実際の制作は、Logic ProとRifferを行き来しながら

実際の制作では、Logic Pro上でトラックを組みながらRifferで打ち込む、という流れが多いです。

Logic ProのトラックとAmple Guitar TCのRiffer画面を並べた実制作時の様子

 

DAWのトラックとRifferの画面を並べ、実際の曲に合わせながらソロを詰めていく作業が多いです。

 

買って変わったのは、ギターがメインパートとして使えるようになったこと

Ample Guitar TCに買い替えて一番変わったのは、ギターがバッキングだけでなく、曲のメインパートとしても使えるようになったことです。

UJAMの頃はソロを避けていましたが、今はRifferで時間をかければソロも作れます。

 

ただし、万能というわけではありません。

  • Rifferは弦の動きまで意識する必要があり、操作に慣れるまで時間がかかる
  • Strummerでのコード当てはめも、プリセットを鳴らすUJAMほど手早くはない
  • TCモデルなので、太い音が欲しい曲には向かない

 

こうした難しさはありますが、それでもソロまで含めてギターを自分で作れるようになった変化は大きいです。

ボカロ曲でギターを使う曲では、今はこのAmple Guitar TCが基本の選択肢になっています。

ポップス〜軽めのロックで、ソロまで自分で作り込みたい人向けです。激しい歪み・太い音が欲しい曲がメインなら、TC以外のモデルを検討してください。

 

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セールを待つか迷う場合は、プラグインの年間セールカレンダーも参考にしてください。

 

UJAMのVirtual Guitaristを含め、他のUJAM音源との使い分けをまとめた記事はこちらです。

UJAMはどれを買えばいい?ギター・ピアノ・ドラムを一通り買ったボカロPの正直な使い分け

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。