ボカロの歌詞の書き方|言葉の数を最優先にするボカロPの手順と、言葉が出てこないときの絞り出し方

曲の土台はできたのに、歌詞の欄だけがいつまでも空いている。

何から書けばいいのか、どんな言葉なら「ボカロに歌わせやすい」のか分からない。

 

この記事は、そんなところで手が止まっている初心者ボカロPに向けて書いています。

私が歌詞を書くときにいちばん気をつけているのは、うまい言い回しよりも歌いやすさです。

 

中でも最優先にしているのが、1番と2番で言葉の数をそろえること。

この記事では、テーマの決め方から書く順番、言葉が出てこないときの絞り出し方まで、私がふだんやっている手順をそのまま並べていきます。

 

歌詞を書くときの流れの図。テーマを決める、Aメロから順に書く、1番と2番で言葉の数をそろえる、余裕があれば韻を踏む

 

歌詞は先に書いて、メロディはあとから乗せる

最初に、曲づくりの中で歌詞をいつ書くかの話をしておきます。

私の場合、歌詞はメロディより先に書いておくことが多いです。

 

先に書いた歌詞に、あとからメロディを乗せていく順番です。

曲全体ではドラム、ベースを作ってから歌メロに入るので、歌メロを作る時点で歌詞はもうそろっています。

 

歌メロの作り方と、ドラム・ベースからの順番は、こちらにまとめています。

ボカロ曲のメロディの作り方|歌メロは「ドラムとベースのあと」に作る。歌詞を先に書くボカロPの順番と、歌わせてから直すところ

 

もちろん、メロディを先に作って言葉をはめていくやり方もあります。

ただ、どちらが先でも、このあと書く「言葉の数」の考え方はそのまま使えます。

 

最初にテーマを決めて、Aメロから順に書いていく

書き始める前に、まずテーマを決めます。

何について歌う曲なのかが決まっていないと、言葉を選ぶときの基準がないからです。

 

テーマが決まったら、曲の頭から順番に書いていきます。

Aメロから作っていくことが多いです。

 

サビから書くこともありますが、私は頭から順々に書くほうが多いです。

サビの作り方そのものについては、ボカロ曲のサビの作り方で書いています。

 

いちばん気をつけているのは歌いやすさ。最優先は言葉の数

歌詞を書くときに、私がいちばん気をつけているのは歌いやすさです。

その中でも、基本的にいちばん優先しているのは言葉の数です。

 

なぜ言葉の数なのかは、ボカロに歌詞を入れる仕組みを見ると分かりやすいと思います。

 

ボカロは音符1つにひらがな1文字が基本という図。きゃ・しゅのような小さい文字つきは2文字で音符1つ

 

VOCALOID などの歌声合成ソフトでは、ピアノロールの音符(ノート)1つに、ひらがなを基本1文字ずつ入れて歌わせます。

「きゃ」「しゅ」のような小さい文字がつく音は、2文字で音符1つです。

 

つまり、歌詞の文字数が、そのままメロディの音符の数になります。

VOCALOID 公式の使い方解説の動画でも、音符に歌詞を1文字ずつ入れていく様子が見られます。

 

 

1番と2番の言葉の数を、ほぼ同じにする

私は、1番と2番で言葉の数をほぼ同じにしています。

同じメロディが2回出てくる曲なら、2番の歌詞も同じ数の音符に収まってくれたほうが、そのまま流し込めるからです。

 

1番と2番のAメロで言葉の数をそろえる図。8音と8音ならそのまま歌わせられ、8音と11音だと2番だけ音符を足すか言葉を削ることになる

 

数がずれていると、2番だけ音符を足すか、言葉を削って数を合わせることになります。

書く段階でそろえておけば、そこで悩む手間がなくなります。

 

韻は、言葉の数がそろって余裕があるときに考える

韻を踏めるかどうかは、そのあとに考えます。

言葉の数をそろえたうえで、歌わせやすさにまだ余裕があれば、韻まで考える、という順番です。

 

韻を先に決めてしまうと、言葉の数が合わなくなることがあります。

韻は「入れられたら入れる」くらいの位置づけにしておくと、手が止まりにくいと思います。

 

言葉が出てこないときは、候補をたくさん出して類義語で広げる

言葉の数は決まっているのに、ちょうどいい言葉が出てこないこともあります。

そういうときは、正直に言うと「絞り出す」しかありません。

 

言葉が出てこないときの図。似た言葉と使いたい言葉をたくさん出し、類義語辞典で類義語を調べ、並べた候補から選ぶ

 

私がやっているのは、似たような言葉や使いたい言葉を、とりあえずたくさん出すことです。

そこから類義語辞典で、類義語をたくさん調べるやり方をよく使っています。

 

1つの言葉で行き詰まっても、同じ意味の言葉が並んでいれば、言葉の数に合うものを選べます。

いきなり正解の1語を探すより、まず候補の数を増やすやり方です。

 

はじめて歌詞を書くなら、思ったことをメモしてつなぐ

ここまでの手順を、はじめて歌詞を書く人がいきなり全部やる必要はありません。

最初の1曲で大事なことは、もっとシンプルです。

 

はじめての歌詞はメモをつなぐという図。思いついたことを先にメモし、つないで1つの歌詞にする

 

最初に大事なのは、とりあえず自分が思ったことを、まず書くことだと思っています。

「こういう歌にしよう」と思いついた内容をメモして、それをつないでいく。

 

これがいちばん分かりやすい始め方だと思います。

 

書いた歌詞は、投稿するときに概要欄にも載せる

最後に、歌詞を書き終えたあとの話を1つだけ。

私が最初に曲を投稿したときの失敗の1つが、概要欄に歌詞を載せなかったことでした。

 

歌詞は載せたほうがいいと知ったのは、しばらくあとです。

せっかく考えた言葉なので、聴いてくれた人が読めるように、概要欄にも載せておくのがおすすめです。

 

初投稿のときのタグや時間の決め方、ほかの失敗はボカロ曲の初投稿の記事に書いています。

まだ1曲も完成していない人は、まず1曲を完成させるまでの記事から読むと流れがつかみやすいと思います。

 

まとめ:うまい言葉より、まず数がそろった歌詞を

私が歌詞を書くときの手順をまとめると、次のとおりです。

 

  • 歌詞は先に書き、メロディはあとから乗せることが多い
  • 最初にテーマを決めて、Aメロから順に書く(サビからのときもある)
  • いちばん気をつけているのは歌いやすさ。最優先は言葉の数で、1番と2番をほぼ同じにする
  • 韻は、言葉の数がそろって余裕があるときに考える
  • 言葉が出てこないときは、候補をたくさん出して類義語辞典で広げる
  • はじめての人は、思ったことをメモしてつなぐところから

 

ボカロは音符1つに1文字ずつ歌わせるので、言葉の数がそろっているだけで、2番まで一気に進めやすくなります。

最初から上手な歌詞を目指さなくて大丈夫です。

 

まずは思ったことをメモするところから、1曲分の歌詞を書いてみてください。

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