私がふだん歌わせている初音ミクは V6 です。
それでも、声の印象だけでいえば、NT のほうが結構好きです。
Plugin Boutique で買える初音ミクは、V4X・NT・V6 の3つあります。
どれも同じ「初音ミク」ですが、歌わせるソフトも、声の作り込み方も違います。
結論からいうと、いちばんは好みの声で選んでいいと思っています。
そのうえで、迷う人には、初心者なら V6、プロセカの公募に出したい人や声の表情を自分で作り込みたい人なら NT か V4X、を勧めます。
私は V4X と NT を持っていないので、この2つは製品ページと公式のデモを聴いて調べました。
V6 は、実際に使っている立場から書きます。
HATSUNE MIKU NT を Plugin Boutique で見る →
3つの違いを表で比べる
まず、Plugin Boutique の製品説明から分かる違いと、私の印象を表にまとめます。
| 項目 | V4X | NT | V6 |
|---|---|---|---|
| 歌わせるソフト | Piapro Studio(プラグインで動く) | Piapro Studio NT2(プラグインとスタンドアロン) | VOCALOID6 Editor(Plugin Boutique のボイスバンクには Lite が付属) |
| 声の種類 | Original に加え、強めの声・ささやき寄りの声・英語の声 | Original・Dark・Whisper の3つ | VOCALOID:AI の声で、スタイルを選んで歌い方を変える |
| 英語 | 入っている | 日本語のみ(英語は別の製品) | 日本語と英語 |
| 細かい調整 | EVEC(声の出し方を変える機能)やグロウルなどを自分で動かす | 自動で整えたあと、エディターで細かく直せる | スタイルを選ぶと自動で整う(いじれる所は少なめ) |
| 私の印象 | 本当に基本的な、初期の初音ミク | 新しさがありつつ、古さも含んだミク | 便利で簡単だが、AI っぽく綺麗すぎる部分がある |
| 向く人 | 声を手で作り込みたい人・プロセカ公募 | 声を手で作り込みたい人・プロセカ公募 | これから始める初心者 |
いちばん大きな違いは、歌い方を自分の手で作るか、ソフトに任せるかです。
V4X と NT は Piapro Studio で細かく作り込む側、V6 は VOCALOID6 のエンジンに任せる側、と考えると分かりやすいと思います。
V4X:本当に基本的な、初期の初音ミク
V4X は、VOCALOID4 のエンジンで歌う初音ミクです。
Plugin Boutique の説明では、VOCALOID2 のころから続いてきた声を磨いた「決定版」と紹介されています。

母音の強さや息の長さを動かす E.V.E.C. や、声をがならせるグロウルなど、歌い方を自分で作り込む機能がそろっています。
歌わせるソフトの Piapro Studio と、曲作りのソフトの Cubase LE も付いてきます。
公式のデモを聴くと、私の中では本当に基本的な、初期の初音ミクという印象でした。
NT と同じく、マニュアルで声の良さを出したい人に向くと考えています。
HATSUNE MIKU V4X (incl. ENGLISH) を Plugin Boutique で見る →
NT:新しさと古さの両方を持ったミク
NT は、新しい歌声合成のエンジンで作られた初音ミクです。
声は Original・Dark・Whisper の3つで、歌わせるソフトは Piapro Studio NT2 です。

メロディーと歌詞を入れたあと、3×3 のマスから歌い方を選ぶと、ピッチやビブラートを自動で整えてくれる機能があります。
そのうえで、自動で決まった値を Piapro Studio の中で細かく直せる、というのが Plugin Boutique の説明です。
私は NT が結構好きです。
V6 とはちょっと違う印象で、もっと初期の初音ミクらしさが残っていると感じました。
新しさがありつつ、古さも含んだ声、というのが私の受け止めです。
HATSUNE MIKU NT を Plugin Boutique で見る →
V6:作りやすいけれど、やれることは少なめ
V6 は、VOCALOID6 のエンジン(VOCALOID:AI)で歌う初音ミクです。
Plugin Boutique で扱っているのはボイスバンクで、付いてくる VOCALOID6 Editor Lite はスタンドアロンでしか動きません。

私が使っているのはこの V6 です。
メロディーと歌詞を入れて、右側のスタイルの一覧から歌い方を選ぶと、それらしく歌ってくれます。

便利で、AI の力も借りて、より簡単になった初音ミクだと思います。
ただ、使っていると、やれることが少なくなっているとも感じます。
ソフトがオートマで整えてくれる分、自分の手で動かせる所が少ないのです。
声も少し AI っぽく、綺麗すぎる部分があると感じています。
V6 の買い時や、VOCALOID7 を待つかどうかは、こちらにまとめています。
初音ミク V6は今買う?VOCALOID7を待つ?|プロセカ用の曲で毎回使っているボカロPが考える、向く人と過去のセール
打ち込みから書き出しまでの手順は、初音ミク V6 の使い方で書いています。
Piapro Studio は、私には難しく見えた
V4X と NT を選ぶなら、歌わせるソフトは Piapro Studio になります。
ここは正直に書いておくと、私は前に Piapro Studio を使おうとしたものの、使い方が分からないまま、結局使えずに終わりました。
本当は使いたかったのですが、使ったことのない私には難しそうに見えたのです。
その経緯は、VOCALOID6・Synthesizer V・Piapro Studio を比べた記事にも書いています。
一方で、V6 を使っている今は、Piapro Studio のほうがより細やかにできることは増えていると思っています。
ただ、それは逆に、面倒な要素にもなります。
細かくできる分だけ、覚えることも、触る所も増えるからです。
初心者に V6 を勧めて、作り込みたい人に V4X や NT を勧めるのは、この差があるからです。
なお、Plugin Boutique の動作環境の欄では、V4X・NT とも Apple Silicon の Mac は Rosetta での動作と書かれています。
M1 などの Mac で使う人は、買う前にクリプトンの最新の対応状況も確かめてください。
プロセカの公募に出すなら、NT か V4X
プロセカの公募に出したい人には、私は NT か V4X のほうがいいと思っています。
私自身は V6 で曲を作っていますが、V6 は作りやすい一方で、私がやりたい表現は正直できていないからです。
マニュアルで声の良さをもっと出したいなら、V4X か NT の、好みのほうを使ったほうがいいと個人的には思います。
ミクとテトのどちらで最初の1曲を出すかで迷っている人は、こちらの記事も参考になると思います。
ミク以外の声もほしいなら SUPER PACK もある
Plugin Boutique には、PIAPRO CHARACTERS SUPER PACK というセットもあります。
初音ミク・鏡音リン・レン・巡音ルカ・KAITO・MEIKO の6人の日本語の声が、1つずつ入っています。

歌わせるソフトは Piapro Studio で、Cubase LE も付いてきます。
ミクだけでなく、ほかのキャラクターの声でも曲を作りたい人向けのセットです。
PIAPRO CHARACTERS SUPER PACK を Plugin Boutique で見る →
まとめ:まずは好みの声、迷ったら作りたい曲で決める
初音ミクの3つは、どれが上というより、作り方の向きが違う製品です。
いちばん大事なのは、デモを聴いて好みだと思った声を買うことだと思います。
迷ったときは、これから始める初心者なら作りやすい V6 を勧めます。
ただし、できることは少ない、というのが私個人の印象です。
プロセカの公募に出したい人や、声の表情を自分の手で作り込みたい人は、V4X か NT の好みのほうを選んでください。
VOCALOID7 の発表で V6 の今後が気になる人は、VOCALOID7 と VOCALOID6 の比べも読んでみてください。
新しさと古さの両方を持ったミクの声で、手で作り込みたい人に。
HATSUNE MIKU NT を Plugin Boutique で見る →
本当に基本的な、昔からのミクの声を手で仕上げたい人に。
HATSUNE MIKU V4X (incl. ENGLISH) を Plugin Boutique で見る →
これから始めて、まずは簡単に歌わせたい初心者に。
HATSUNE MIKU V6 VOICEBANK を Plugin Boutique で見る →






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