Tube-Tech CL 1B Mk IIはボカロPに要る?|ボーカルの名機コンプを、歌声はFabFilterのオプトで足りている私が調べてみた

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「ボーカルのコンプの名機」と呼ばれるプラグインは、歌声合成の声にも効くのでしょうか。

Softube の Tube-Tech CL 1B Mk II は、その名機の代表のような1台です。

 

CL 1B は、デンマークの Tube-Tech が作っている、真空管を使ったハードウェアのコンプです。

光で音量を読み取る「光学式(オプト)」で、声をゆっくり自然にならすのが持ち味で、ボーカル用としてよく名前が挙がります。

 

Mk II はそれを Softube がプラグインにしたもので、古い版(Mk I)の音にもスイッチひとつで切り替えられます。

歌声のコンプはふだん FabFilter のオプトで足りている私が、調べてみて声の質が上がるなら価値はありそう、でも私は買わないと考えた理由を書きます。

 

Tube-Tech CL 1B Mk II を Plugin Boutique で見る →

 

Plugin Boutique の Tube-Tech CL 1B Mk II の製品ページ(2026年10月31日時点で¥34,680)

 

どんな製品か:オプトのコンプの名機を、2つの世代ごと1台に

Softube と Tube-Tech の提携は2006年から続いていて、CL 1B のプラグインは Tube-Tech 公認です。

Mk II は2018年に、Softube が一から作り直した版として出ました。

 

画面の左下にある「CL 1B GENERATION」のスイッチで、Mk I(vintage)と Mk II(modern)の音を切り替えられます。

右下には、元の音とコンプの音を混ぜる「PARALLEL COMP」のつまみもあります。

 

Tube-Tech CL 1B Mk II の画面。左下に Mk I と Mk II を切り替える CL 1B GENERATION、右下に PARALLEL COMP のつまみがある(Softube 公式)

 

オプトのコンプは、大きな音が来るとすぐにかかり、そのあと時間をかけて戻るのが特徴です。

Plugin Boutique の説明では、最後の1〜2割のかかりがゆっくり残ることで、声の芯はそのままに全体がなめらかにそろう、とされています。

 

どれくらいかかっているかは、右上の VU メーターで見ます。

メーターの左のスイッチで、入る音・かかり具合・出る音のどれを表示するかを切り替えられます。

 

CL 1B の VU メーターと、表示を input・compression・output で切り替える METER のスイッチ(Softube 公式)

 

Softube の公式ストアでは、サブスクの Flow Mixing Suite と Flow Complete Suite にも入っています。

 

レシオが2:1から回せるのは、1176をボーカルに使わなくなった私には大事な点

私は UADx 1176 を持っていますが、ボーカルには使わなくなりました。

1176 はレシオが4からの段階でしか選べず、歌声には強すぎたからです。

 

ボーカルには、もっと低めのレシオでかけたいと思っています。

1176 のほうは今もドラムとベースに使っていて、その話はUADx 1176 の記事に書きました。

 

 

CL 1B のレシオは、段階ではなくつまみで、2:1から10:1まで回して決められます。

低めのレシオで声を軽くならしたい人にとっては、ここが 1176 との大きな違いです。

 

CL 1B の RATIO のつまみ。2:1 から 10:1 まで回して決める(Softube 公式)

 

公式の動画を見て感じたこと

CL 1B は、見たことはあったと思います。

ただ、コンプは種類がありすぎて、それがこの青いものだったかは正直分かりません。

 

Softube の公式の動画では、自然にかかっているのに比較的強めで、声が結構前に出てくる印象でした。

とはいえ、動画だけでは良し悪しまでは何とも言えない、というのが正直なところです。

 

 

私の歌声のコンプは FabFilter のオプトで足りている

今、歌声合成の声にかけているコンプは、基本的に FabFilter の Pro-C です。

足りないと感じることは、今はありません。

 

ボーカルにはコンプを2つ挿していて、1つ目は Pro-C のスタイルを Opto にしています。

レシオは低めのまま、8dBくらいまで当てて、声の音量のばらつきを先にならす役です。

 

Pro-C 3 のスタイルを Opto にして、アタックをほぼゼロまで下げたボーカル用の一段目コンプ

 

2段のかけ方は、こちらにまとめています。

ボーカルのコンプの使い方|アタック早めとゆっくりめの2つに分けるボカロPの、潰す量と耳で確かめていること

 

前に LA-3A や LA-2A を調べたときも、オプトも選べる FabFilter を持っているので、私は要らないと考えました(LA-2A の記事)。

 

 

SynthV や VOCALOID の声なら、1段目のオプトとして合いそう

歌声合成の声に、こういうゆっくりかかるコンプは合いそうだと思います。

私自身がオプトのコンプを1つ目に挿しているので、オプトの最初の段としてはいいはずです。

 

CL 1B のような実機を元にしたオプトのコンプは持っていないので、そこは気になっています。

「ボーカル用」と言われるコンプで、歌声合成の声がどう変わるのかも知りたいところです。

 

声の質が上がって、曲が一段レベルアップするなら、使う価値はあると思います。

ただ、それが3万5000円の価値になるかは、私には分かりません。

 

3万5000円なら、私は他の機材に回す

CL 1B Mk II は、3万5000円なら私はいりません。

ボーカルのコンプの名機なら、その値段も分かります。

 

それでも、歌声のコンプがすでに足りている私なら、その分で他の機材を買いたいです。

向いているのは、ボーカルのコンプの名機を1台持っておきたい人だと思います。

 

Softube のほかの製品やセールの傾向は、Softube のセールの記事にまとめています。

FabFilter のほうを詳しく知りたい人は、Pro-C のレビューをどうぞ。

 

ボーカルのコンプの名機を1台、手元に置いておきたい人に。

Tube-Tech CL 1B Mk II を Plugin Boutique で見る →

 

オプトを含めて、1台でいろいろなかかり方のコンプを使い分けたい人に。

FabFilter Pro-C 3 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。