曲を作っていると、間奏あたりで「ここで声をガラッと変えたい」と思う瞬間があります。
ただ、声にかける飛び道具は種類が多く、どれを選べばいいか迷います。
私も、気に入った1本にはまだ出会えていません。
この記事では、Logic Pro でボカロ曲を作っている私が、声の飛び道具を曲のどこで使っているかと、かけて失敗したこと、今も探している途中の正直なところを書きます。
声に使っている飛び道具は、PortalとVocalSynth 2の2本だけ
声にかける飛び道具として私が使っているのは、Output の Portal と、iZotope の VocalSynth 2 の2本です。
それ以外に、飛び道具と呼べるものはほとんど使っていません。
Valhalla の Shimmer も持っていますが、これは飛び道具には入れていません。
Shimmer は響きのニュアンスを足すためのもので、声そのものを別物に変える道具とは役割が違うからです。
Shimmer の使いどころは、Logic のオートメーションの記事で、返しの量を書き込む例として書いています。
ここからは、残りの2本を順に書きます。
Portal:声が刻まれて、言葉ではなくなる
Portal は、音を細かい粒に刻んで並べ直す、グラニュラーと呼ばれるタイプのエフェクトです。
プリセットには、声用の VOCALS という分類もあります。

声に挿すと、粒に刻まれるので、歌詞はほとんど聞き取れなくなります。
なので、主役の歌そのものには使いません。
私がやっているのは、ボーカルの一部を複製して Portal に通し、間奏などで薄く鳴らす使い方です。
人の声っぽいのに言葉ではない、という不思議な層が作れます。
センドでの使用が安全かなと思います。

プリセットを読み込むだけで、印象がガラッと変わります。
どんな音になるかは、公式の紹介動画がいちばん分かりやすいです。
Portal を買った経緯や、狙った音にならない難しさは、こちらに詳しく書いています。
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VocalSynth 2:声そのものの色を変える
もう1本の VocalSynth 2 は、声にボコーダーやトークボックスのような色を足すプラグインです。
Portal が声を粒に崩すのに対して、こちらは声の形を残したまま質感を変えます。
中には Biovox・Vocoder・Compuvox・Talkbox・Polyvox という、5つの声のモジュールが入っています。
これを混ぜて、ロボットのような声や、厚みのある合成っぽい声が作れます。

私はブラックフライデーのまとめ買いのときに、飛び道具の1本としてセールで買いました。
声を変えるプラグインはこれがあるので、Soundtoys の Little AlterBoy のような似た役割のものは、セールになっても買っていません。
そのときの判断は、Soundtoys のセールの記事に書いています。
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使うのは間奏とDメロ。歌詞が聞き取りにくくなったこともある
2本とも、使う場所はだいたい決まっています。
間奏と、Dメロです。

それでも失敗はあって、飛び道具をかけた結果、歌詞がちょっと聞き取りにくくなってしまいました。
歌として聞かせることを考えると、これは失敗です。
ただ、聞き直してみると、ボカロの曲としてはこれも合っていると感じました。
気に入った1本はまだ探し中。初心者にはShaperBox 3が使いやすい部類
ここまで書いておいてなんですが、声の飛び道具で「これだ」と思える1本には、まだ出会えていません。
Portal も VocalSynth 2 も使ってはいますが、まだ手探りの部分が多いです。
最近、Zynaptiq の WORMHOLE の公式動画を見たときは、VocalSynth 2 のようなものより面白そうだと感じました。
その印象はZynaptiq のセールの記事にまとめています。
これから飛び道具を探す初心者の方に、手持ちの中から1つ挙げるなら、Cableguys の ShaperBox 3 です。
私の中では、飛び道具として比較的使いやすい部類に入ります。

音量・フィルター・ピッチなどの動きを、リズムに合わせて線で描いていく作りです。
Portal のように粒に崩すタイプとは、方向が違います。
実際に何に使っているかは、ShaperBox 3 のレビューに書いています。
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まとめ:使う場所は間奏とDメロ、1本はまだ探している途中
私が声にかけている飛び道具は、Portal と VocalSynth 2 の2本で、使うのは間奏と Dメロです。
歌詞が聞き取りにくくなったこともありますが、ボカロの曲としてはそれも合っていると感じました。
私もまだ探している途中なので、使いやすいものから1本試して、自分の曲に合う飛び道具を見つけていけばいいと思います。
声の下ごしらえ全体の流れは、ボカロの声に挿しているプラグインの順番にまとめています。
この記事で触れた製品は、こちらから価格を確かめられます。
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