コードが浮かばなくて、曲づくりがそこで止まる。
ボカロPを始めたころの私は、まさにそこでつまずいていました。
そのとき助けてくれたのが、コード進行を作るプラグインの Scaler です。
私は Scaler のおかげで、曲を最後まで作れるようになりました。
ただ、コード進行のプラグインは Scaler だけではありません。
W. A. Production の CHORDS や CHORDS PRO、InstaChord 2 のように、もっと安いものや、使い方の違うものもあります。
この記事では、この4つが何を手伝ってくれるのかを並べて、最初の1本にどれを選ぶかを書きます。
持っているのは Scaler 3 だけなので、CHORDS と CHORDS PRO は公式の動画を見た印象、InstaChord 2 は公式の情報だけで比べています。
4つのコード進行プラグインの違い
先に、ざっくりとした違いを表にしておきます。
| Scaler 3 | CHORDS | CHORDS PRO | InstaChord 2 | |
|---|---|---|---|---|
| メーカー | Scaler Music | W. A. Production | W. A. Production | W. A. Production |
| やってくれること | キーに合うコードの候補・定番進行・次のコードの提案 | 18個のボタンからコードを選んで、最大8コードのループを作る | CHORDS に加えて30種類のコード・ランダム生成・A/B 比較 | 鍵盤1つでコードを弾く・パターンで刻む |
| 向いている使い方 | コードの知識がない状態から、進行を組んで MIDI にする | 手早く「それっぽい」進行を出す | 進行のバリエーションを試しながら作る | コードを弾きながら探す |
| MIDI の書き出し | DAW へドラッグ | DAW へドラッグ | DAW へドラッグ | MIDI で出力 |
| 価格帯 | 4つの中でいちばん高い | いちばん安い | CHORDS より少し高い | Scaler 3 に近い |
| 私との関係 | 所有・いちばんのおすすめ | 動画を見た | 動画を見た | 未使用 |
いちばん大きな違いは、「コードを教えてくれる」のか、「コードを手早く出してくれる」のかです。
Scaler 3 は前者で、CHORDS と CHORDS PRO は後者に近い作りです。
Scaler 3:コードを知らなくても、キーから候補が並ぶ
Scaler 3 は、キー(スケール)を選ぶと、そのキーに合うコードがずらっと並ぶプラグインです。
私がいちばん使っているのは、並んだコードを、そのまま置いていけることです。

次に何のコードでつなぐといいかを提案してくれる機能も、よく使います。
1つ目のコードは置けても、2つ目以降で止まる人には、ここがかなり助かるはずです。
そして地味に便利なのが、コードがスケールに合っているかどうかを色で見せてくれることです。
青はスケールの音だけでできたコード、灰色はスケールの外の音を含むコードで、その間の薄い色は、外の音が少し混ざるものです。
灰色だから使ってはいけない、というわけではありません。
ただ、色を見るだけで「これは外れた響きになりそうだ」と分かるので、理論を知らなくても迷わずに選べます。
これがすごく楽でした。

定番のコード進行もプリセットで入っていて、押すだけで読み込めます。
コード進行のストックがまったく無い状態でも、ここから始められました。
組んだ進行は、Logic のトラックに MIDI としてドラッグすれば、あとは好きな音源で鳴らせます。

本当に1曲目で、まだ一度も曲を作ったことがない人なら、コードの組み立て方や MIDI の例がたくさん入っている Scaler 3 は、初心者にもおすすめできます。
使っていて合わなかった所も含めた詳しい話は、レビューに書きました。
公式の紹介動画です。
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CHORDS:手軽に「それっぽい」コードを出すなら全然あり
CHORDS は、W. A. Production のコード進行プラグインです。
円の周りに並んだ18個のボタンから、トニック・サブドミナント・ドミナントの役割ごとにコードを選んで、最大8コードのループを作ります。

転回や長さ、速さはつまみで変えられて、できたコードは MIDI として DAW へドラッグできます。
AU 版があり、公式の対応 DAW にも Logic Pro が入っています。
私は持っていませんが、動画を見た限りでは、簡単に使うなら全然ありだと感じました。
画面が分かりやすく、どこを触ればいいか迷いにくそうです。
一方で、そこまで複雑なことはできなそうです。
凝った進行を作り込むというより、それっぽいコードの音を手早く出す道具だと思います。
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CHORDS PRO:動画を見て面白いと感じた上位版
CHORDS PRO は、CHORDS の上位版です。
使えるコードの種類が18から30に増え、A/B の2つの進行を切り替えて比べられるようになっています。
さらに、中央の CREATE ボタンを押すと、始めのコードをもとに、ほかのコードをランダムに入れ替えてくれます。

公式の動画を見て、面白いと感じたのがこの CHORDS PRO です。
鳴っている音も良かったですし、コードの変化のつけ方や使いやすさも、かなりありそうです。
CHORDS と CHORDS PRO のどちらにするかは、好みで選んでいいと思います。
決まった進行を出すだけなら CHORDS、ランダムで変化を試しながら作りたいなら CHORDS PRO、という分け方です。
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InstaChord 2:鍵盤1つでコードを弾くタイプ
InstaChord 2 も W. A. Production の製品ですが、CHORDS とは考え方が違います。
キーとスケールを決めると、鍵盤を1つ押すだけでコードが鳴る、弾いて探すタイプのプラグインです。

公式の説明では、60以上のコードの形があり、最大24のコードを鍵盤に割り当てられます。
パターンエディターでコードの刻み方を作れて、鍵盤で弾いたコードの形を覚えさせることもできます。
私は使ったことがないので、使い心地は分かりません。
MIDI キーボードを弾きながらコードを探したい人向けの、別の選択肢として挙げておきます。
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最初の1本は、安いものでもいい。でも私はScaler 3を勧める
Scaler のほかに、Logic のコード進行を出してくれる機能も試したことがあります。
ただ、出てくるコードの精度が合わず、結局使わなくなりました。
コード進行が浮かばない初心者なら、最初は CHORDS のような安いものでもいいと思います。
それでも、私がいちばん勧めるのは Scaler 3 です。
キーに合うコードが並び、次のコードを提案してくれて、スケールから外れるコードは色で分かる。
この3つがそろっているので、コードの知識が無い状態でも進行を組めます。
私は実際に、Scaler のおかげで作曲ができるようになりました。
だから、コードで手が止まっている人には Scaler 3 を勧めています。
コード進行そのものの組み立て方は、初心者向けのコード進行の記事と、コード進行の積み方の記事に書きました。
W. A. Production のほかの製品のセールの時期は、W. A. Production のセールの記事にまとめています。
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