先に結論を書くと、今回の Hive 2 の「11%オフ」は、Hive 2 本体の値引きではありません。
Plugin Boutique で Hive 2 単体を見ると、値段はいつもと同じでした。
安くなっているのは、Synthwave という音色の拡張パックが無料で付くぶんです。
そして私自身は、Pigments を持っているので、今回は見送ります。
この記事では、セールの中身の確かめ方、Hive 2 がどんなシンセか、公式動画を見て感じたこと、どんな人なら買っていいか、過去のセールの値動きを順にまとめます。
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「11%オフ」の中身:本体の値段は変わっていない
Plugin Boutique の今回のセールは、「Hive 2 + FREE Synthwave Expansion」という組み合わせの商品です。
表示は「11%オフ」ですが、その元の値段は、Hive 2 と拡張パックを別々に買ったときの合計に近い数字です。

一方で Hive 2 単体のページを見ると、値引きの表示はなく、いつもの値段のままでした。
つまり、本体の値段はほぼそのままで、拡張パックがおまけで付くというのが今回のセールの中身です。

付いてくる Synthwave の拡張パックは、Hive 2 用の65個のプリセット集です。
Plugin Boutique の説明では、柔らかい音色や FM のキー、ウェーブテーブルのパッド、ストリングスなどが入っています。
拡張パックは単体でも売られているので、Hive 2 をすでに持っている人は、パックだけを選ぶこともできます。

Synthwave の音色が欲しくて、どのみち Hive 2 を買うと決めている人なら、この組み合わせは損ではありません。
ただ、「11%オフだから今が買い時」と受け取ると、少しずれます。
Hive 2 はどんなシンセか:軽くて、画面が分かりやすい
Hive 2 は、ドイツの u-he が作っているソフトシンセです。
同じ u-he には、アナログシンセを再現した Diva や、音作りの幅が広い Zebra もあります。
その中で Hive 2 は、画面の分かりやすさと、パソコンへの負担の軽さを売りにしています。
u-he の公式サイトでは、主な特徴として次のものが挙げられています。
- 音の性格が違う3種類のシンセエンジンを切り替えられる
- オシレーター2つにサブオシレーター、ウェーブテーブルも使える
- 1つの音を最大16に重ねるユニゾン
- つまみをドラッグして割り当てるモジュレーションと、12×2 のマトリクス
- 8ステップのシェイプシーケンサー、アルペジエーター、ステップシーケンサー
- エフェクト7種類と、2,400以上のプリセット

左右に同じ並びのブロックがあり、真ん中の六角形でウェーブテーブルやエフェクトを切り替える作りです。
ひとつの画面で音の流れが追えるので、シンセの仕組みを覚えたい人にも向いていそうです。
Hive 2.0 が出たのは2019年5月で、そこから細かい更新が続いています(KVR Audio)。
公式動画を見た印象:Pigments に近く、少しアナログ寄り
私は、Hive 2 を今回のセールで初めて知りました。
u-he の公式動画を見た限りの感想になりますが、音はPigments にかなり近いと感じました。
そのうえで、少しアナログ寄りの、角の取れた音に聞こえました。
すべてのプリセットを聞いたわけではないので、あくまで動画で聞いた範囲の印象です。
動画では、2.0 で増えた機能と新しいプリセットがまとめて紹介されています。
気になる人は、自分の曲で使いそうなベースやパッドの音が入っているかを聞いてみてください。
Pigments があると、役割はかなり重なる
私が普段シンセのメインにしているのは、Arturia の Pigments です。
ウェーブテーブルもアナログ風の音も、1台でひととおり作れるシンセです。

Hive 2 の動画を見て、Pigments と役割はかなり近いと思いました。
どちらも「1台でいろいろな音を作れる、万能型のシンセ」で、Pigments がある今、Hive 2 を足しても使い分ける場面が思い浮かびませんでした。
Pigments を実際にどう使っているかは、こちらにまとめています。
Pigments レビュー|Dexed・Vitalが合わず流れ着いた、ボカロ制作のファーストチョイスにしているシンセの話
この値段なら:もっと先に欲しいシンセがある
2万円台半ばという値段で考えたとき、Hive 2 は私にとって「普通のシンセ」という位置づけになりました。
悪いという意味ではなく、手元のシンセでできることと大きく変わらない、という意味です。
シンセはたくさんあっても損はしないと思っていますが、それでも順番はあります。
たとえば Omnisphere のように、先に欲しいシンセがほかにあるので、Hive 2 は特に欲しいとは思いませんでした。
同じ u-he でも、アナログシンセの再現に振った Diva は、また別の考え方になります。
Diva については、u-he Divaのセールの記事に書いています。
向く人・要らない人
Hive 2 が合うのは、こんな人だと思います。
- シンセが好きで、Hive 2 の音色に「これだ」とハマった人
- 公式動画やデモ曲を聞いて、このシンセが欲しいと思った人
- シンセを1台目から選びたい初心者ボカロPで、Hive 2 の音が好きな人
初心者ボカロPでも、Hive 2 の音が欲しいと思えたなら、買う価値は十分にあると思います。
軽くて画面が分かりやすいという特徴も、シンセに慣れるまでの助けになりそうです。
反対に、私のように Pigments などの万能型のシンセをすでに持っている人は、役割が重なりやすいです。
その場合は、Hive 2 でしか出せない音があるかを、無料の体験版で確かめてから決めても遅くありません。
過去のセール
海外のニュースで確かめられた範囲では、u-he の大きなセールで Hive 2 が半額前後になったことがあります。
- 2020年12月〜2021年1月:Native Instruments の u-he のセールで、€149→€74.50(50%オフ・1月7日まで)(Synth Anatomy)
- 2025年11月18日〜12月3日:u-he のブラックフライデーセールで、$75(Synth Anatomy)
- 2026年10月11日:Plugin Boutique で Hive 2 + Synthwave の拡張パックが ¥29,227→¥26,012(11%オフ・10月31日まで)。Hive 2 単体は ¥25,970 で値引きなし
本体を安く買いたいなら、今回より年末のセールを待つほうが、過去の値動きには合っています。
ほかのメーカーも含めた年末のセールの見通しは、ブラックフライデーのまとめにまとめています。
まとめ:音にハマったら買う、そうでなければ年末まで待つ
- 今回の「11%オフ」は、Hive 2 本体の値引きではなく、拡張パックが付く形
- Hive 2 は、3種類のエンジンとウェーブテーブルを持つ、軽くて分かりやすいシンセ
- 公式動画では、音は Pigments に近く、少しアナログ寄りに聞こえた
- Pigments がある私は、役割が重なるうえ、先に欲しいシンセがあるので見送り
- 音にハマった人や、最初の1台を探している初心者ボカロPなら、買う価値はある
まずは公式動画とデモ曲で、自分の曲に合う音があるかを聞いてみてください。
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