定価のままなら、H910 は私には高すぎる製品です。
声を変えるエフェクトなら、iZotope の VocalSynth 2 をセールでかなり安く買っていたからです。
ただ、Plugin Boutique で半額近くまで下がっているのを見て、考えが変わりました。
半額なら、手を出してもいい値段だと思います。
公式の動画を見た限りでは性能が高く、使い方も面白そうなエフェクトです。
私は今回は見送りますが、飛び道具として1本あってもいい、とかなり思いました。
このページでは、H910 がどんなエフェクトか、ボカロの声に挿すならどこで効きそうか、そして確認できた過去のセールをまとめます。
私は H910 を持っていないので、公式の説明と動画を見て考えたことを書きます。
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先に答え:半額前後なら買っていい、待てる人は$49を狙える
H910 は、セールで半額前後になることがある製品です。
そして過去には、そこからさらに下がって $49(80%オフ)になったことが少なくとも2回あります。
- 今買っていい人:ボカロをメインでやっていく人、飛び道具のエフェクトを1つも持っていない人
- 待っていい人:私のように、VocalSynth 2 など声を変えるエフェクトをすでに持っている人
飛び道具が1つも無いなら、半額の今でも十分ありだと思います。
すでに何か持っているなら、もっと下がるセールを待つのも1つの手です。
H910は、1975年に生まれた最初のハーモナイザー
H910 Harmonizer は、Eventide が1975年に出したラック機材を再現したプラグインです。
公式の説明では世界で最初のデジタルエフェクトで、音程をリアルタイムで変えられた最初の機材でもありました。

できることは、音程を変える、少し遅らせる、揺らす、の3つです。
これを1台でまとめてかけられるので、公式は「マルチエフェクト」と呼んでいます。
プラグインは、実機の回路のクセまで再現しているのが売りです。
元の H910 は、音程を変える仕組みのせいで、ときどき「グリッチ」と呼ばれる不思議な音の乱れが出ました。

プラグインでは、そのグリッチを入れるかどうかを選べます。
ほかにも、鍵盤や MIDI で音程を動かす機能や、入ってくる音の大きさで音程を揺らす機能(エンベロープフォロワー)が付いています。
実機を2台並べた使い方を再現した「H910 Dual」もおまけで付いてきます。
認証は iLok のアカウントで行うのでドングルは要らず、Mac の Apple シリコンにも対応しています。
ボカロの声に挿すなら:音程を少しずらして、厚みと短いエコー
公式の説明に並んでいる使い方は、ギターを左右に広げる、スネアを太くする、シンセをほんの少しずらす、ボーカルに短いエコー(スラップバック)をかける、などです。
声に関係するのは、このうちの「少しずらす」と「短いエコー」です。

上の画面は「Pitch Chorus」というプリセットで、PITCH RATIO が 0.98 になっています。
元の音程を 1.00 として、ほんの少しだけ低い音を重ねる設定です。
わずかにずれた音が重なると、1本の声が太く、揺れて聴こえます。
さらに、音楽的な音程でずらしてハモリのように重ねることもできると、公式は説明しています。

こちらは「Vocal Thickener」というプリセットで、名前のとおり声を厚くするためのものです。
声を厚くする使い方が、最初からプリセットとして用意されています。
公式の紹介動画です。
動画はギターのデモが中心ですが、ボカロの曲に使えば、特徴のある音になりそうだと思いました。
同じ演奏でも、かけるだけで聴こえ方が変わるのが面白いところです。
ただ、音がまるごと別物になるほど大きく変わる印象はありません。
なので、曲の印象を少しだけ変えたい人に向いていると思います。
VocalSynth 2とは、声の変え方が違う
声のエフェクトとして私が持っているのは、iZotope の VocalSynth 2 です。
VocalSynth 2 は、ボコーダーやトークボックスのように、声そのものを別のキャラクターに作り変えるのが得意です。

H910 は、声を作り変えるというより、元の声に少しずれた音や短いエコーを足して印象を変えるエフェクトです。
役割が違うので、VocalSynth 2 があっても、H910 は別に欲しいと思っています。
それでも定価のときに「高すぎる」と感じたのは、VocalSynth 2 をとても安く買えた記憶があったからです。
声の飛び道具を1つ選ぶなら、どちらもセールのときに比べるのがいいと思います。
VocalSynth 2 の買い時は、VocalSynth 2 のセールの記事にまとめています。
iZotope VocalSynth 2 を Plugin Boutique で見る →
同じEventideのH3000は、もっと作り込む人向け
Eventide には、H910 の後に出た H3000 を再現した H3000 Factory Mk II もあります。
こちらは最大18のブロックをつないで音を作れて、プリセットも500以上ある、作り込みたい人向けのエフェクトです。

H910 はつまみの数が少なく、ずらす量と遅らせる量を決めるだけで音が変わります。
飛び道具を初めて足すなら H910、いろいろ組み合わせて変わった音を作り込みたいなら H3000、という分け方になりそうです。
H3000 のことは、こちらにまとめています。
Eventide H3000 Factory Mk IIのセールはいつ?49%オフは買いか|知らなかったボカロPが「飛び道具は武器になる」と思う理由
Blackhole など、Eventide のほかの製品のセールの時期は、Eventide のセールの記事にまとめています。
過去のセール
- 2025年9月10日〜10月6日:「H910 Day」のセールで、Plugin Boutique・AudioDeluxe・Eventide 公式で $49(通常 $249・80%オフ)(rekkerd.org)
- 2026年2月19日〜26日:AudioDeluxe 限定で $49(80%オフ)(rekkerd.org)
- 2026年10月3日:Plugin Boutique で ¥25,300→¥12,880(49%オフ・11月1日まで)
H910 は、H910 だけの単発のセールが組まれることがある製品です。
確認できただけでも、今回の半額より下の $49 まで2回下がっています。
まとめ:定価なら高い、半額なら飛び道具の1本目にありの値段
- H910 は、音程を変える・少し遅らせる・揺らすを1台でかけられる、最初のハーモナイザーの再現
- 声に挿すなら、ほんの少し音程をずらした音や短いエコーを重ねて、厚みや印象を変える使い方
- 定価では高すぎると感じたが、半額なら手を出していい値段だと思う
- ボカロをメインでやっていく人、飛び道具を1つも持っていない人なら、半額前後で買っていい
- 声のエフェクトをすでに持っている人は、$49 まで下がったことがあるので待ってもいい
まずは公式の動画で音を聴いて、面白いと思えたら手に取ってみてください。
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