Zynaptiq UNVEILのセールは買う?|歌声をドライで作るボカロPが、響きを減らす道具を高いと感じて見送る理由

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自分で FabFilter のリバーブ(Pro-R 2)をかけすぎて、響きが多くなりすぎたことがあります。

そういう響きを、あとから減らす側の道具が Zynaptiq の UNVEIL です。

 

UNVEIL は、混ざった音から響き(リバーブ)の成分だけを減らしたり増やしたりできるプラグインです。

響きのほかに、音を濁らせている成分を下げて、大事な音を前に出すこともできます。

 

私は UNVEIL を持っていません。

公式の動画を見て、値段と画面の古さを考えた結論は「今の私は買わない」です。

 

この記事では、UNVEIL の中身と、そう考えた理由、歌声合成の声で使う場面があるか、同じ会社の REPAIR Bundle との違い、過去のセールをまとめます。

 

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UNVEIL は、混ざった音から響きだけを動かすプラグイン

ふつう、録音に入ってしまった響きは、あとから取るのが難しいものです。

UNVEIL は、人の耳のしくみをまねたモデルで「どこが響きか」を聞き分け、その成分だけを分けて動かします。

 

モノラルの音にも使えて、チャンネルの数も選びません。

Zynaptiq は、映像のセリフや現場で録った音の響きを取る使い方のほか、響きの多い古いドラムループを乾いた音にする例も挙げています。

 

Zynaptiq UNVEIL の画面(Zynaptiq 公式)。下に FOCUS・LOCALIZE・REFRACT・ADAPTATION・PRESENCE のつまみ、左上に帯域ごとの FOCUS BIAS が並ぶ

 

いちばん左の「FOCUS」が、響きを減らしたり増やしたりする中心のつまみです。

左上の「FOCUS BIAS」で、低い音から高い音まで、帯域ごとにかかり方を変えられます。

 

逆に回せば、近くで録ったドラムに部屋の響きを足すような使い方もできます。

取り除いている音だけを聞ける「I/O DIFF」もあり、認証は iLok アカウント、Mac は Apple Silicon にも対応しています。

 

 

公式の動画を見て、効果より古さが気になった

公式の動画を見て思ったのは、「古いですね」ということでした。

効果がないわけではありませんが、動画では、そこまで大きな違いは見えませんでした。

 

調べてみると、UNVEIL が出たのは2012年です(Sound On Sound)。

公式のバナーにも、今の Pro Tools では使われなくなった RTAS という形式の名前と、2013年の賞が並んでいます。

 

Zynaptiq UNVEIL の公式バナー(Zynaptiq 公式)。対応形式に RTAS の文字と、2013年の賞の表示が並ぶ

 

私は、画面(UI)が新しくないと使うのは厳しいと感じるほうです。

これは製品の性能を確かめたうえでの評価ではなく、持っていない私が、公式の動画と画面から受けた印象です。

 

響きで困るのは、素材より自分のかけすぎ

Splice で前に落としたワンショットを使い回していますが、素材の響きが多すぎて困ったことはありません。

困ったのは、冒頭に書いたように、自分で FabFilter のリバーブをかけすぎたときくらいです。

 

自分でかけたリバーブなら、外したいときはつまみを戻せば済みます。

UNVEIL が本当に役に立つのは、響きごと録られてしまって、元に戻せない音のほうだと思います。

 

Pro-R 2 の使い方は、Pro-R 2 のレビューに書いています。

 

歌声合成の声なら、使う場面はほとんどない

SynthV や VOCALOID の声は、もともと響きのないドライな音で出てきます。

録音した歌と違って、取り除く部屋の響きがはじめから無いのです。

 

ただ、曲を作っていくうちにボーカルがだんだんウェットになり、最後のマスタリングで面倒だと思うことはあります。

そういうときに、あとから響きを外せるものが手元にあってもいい、とは思います。

 

それでも、途中のリバーブをきちんと調整していけば、そこまで出番はないというのが今の考えです。

歌声合成の声が中心のボカロ曲なら、急いでそろえる道具ではありません。

 

REPAIR Bundle は、UNFILTER・UNCHIRP との3本セット

UNVEIL は、Zynaptiq の REPAIR Bundle にも入っています。

残りの2本は、UNFILTER と UNCHIRP です。

 

Zynaptiq UNFILTER の画面(Zynaptiq 公式)。音のこもりや出っぱった帯域を自動でならすプラグイン

 

UNFILTER は、こもりや一部だけ出っぱった帯域など、EQ で直すような問題を自動でならすプラグインです。

UNCHIRP は、MP3 に圧縮した音やノイズ除去のあとに出るシュワシュワした濁りを直すもので、UNCHIRP の記事で詳しく書きました。

 

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響きだけを何とかしたいなら UNVEIL 単体、こもりや圧縮の崩れまでまとめて直したいならバンドルが目的に合います。

 

この値段なら、私は買わない

セールの値段を見ても、私の答えは「高くて買わない」でした。

理由は、歌声合成の声では外す響きがほとんどないことと、画面の古さが気になることです。

 

ただし、これは響きの入った録音を扱わない、私の場合の話です。

現場で録った声や、響きの多いループを直したい人に向けた道具です。

 

過去のセール

確認できた UNVEIL のセールです(ドル表記は海外の告知記事と公式ストアの金額)。

  • 2025年11月24日〜12月7日:Zynaptiq のブラックフライデーで、プラグイン・バンドル・アップグレードが割引(UNVEIL 単体の価格は記事に無し)(rekkerd)
  • 2026年11月1日時点:Zynaptiq 公式の Everything Repair Promo で USD 99(通常 USD 269・11月22日まで)(Zynaptiq 公式)
  • 2026年11月1日:¥15,760(通常¥46,880・66%オフ・11月22日まで)

 

Plugin Boutique の Zynaptiq UNVEIL の製品ページ(2026年11月1日時点で¥15,760・通常¥46,880・66%オフ・11月22日まで)

 

同じ REPAIR の仲間の UNCHIRP も、2026年は9月と10月に続けて大きく下がっていました。

 

まとめ:外したい響きが「録音に入っているか」で決まる

UNVEIL は、録音に入ってしまった響きを、あとから減らすための道具です。

歌声合成の声のように、もともとドライな音が中心なら、なくても困りません。

 

響きごと録られた声やループを、直す場面があるかどうか。

買うかどうかは、そこで決めていいと思います。

 

Zynaptiq のほかの製品と、会社全体のセールの来かたは、こちらで分かります。

Zynaptiqのセールはいつ?過去の値動きと買い時|飛び道具が好きなボカロPが、WORMHOLEを「余裕ができたら買いたい」と思う理由

 

現場で録った声や、響きの多いループを乾いた音にしたい人に。

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響きに加えて、こもりや圧縮の崩れまで3本で直したい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。