Studer A800 は、ロサンゼルスの Ocean Way Studios にある1台のテープレコーダーを、電気の通り道まで写し取ったプラグインです。
名前は知らなかったのですが、公式の動画を見てこれを選んでもいいかなと思いました。
私はふだん、Ozone の Vintage Tape で最後に少しだけテープ感を足し、古い雰囲気が欲しい曲では RC-20 Retro Color を使っています。
テープの質感が好きなので、ATR-102 は前から買う候補に入れていました。
この記事では、手持ちの2本と、気になっている Studer A800・Ampex ATR-102・FATSO・Softube Tape を並べて、どう選ぶかを書きます。
🔥 セール中 ¥6815(通常 ¥34680)〜11/3まで:Universal Audio Studer A800 Tape Recorder を見る →
テープ系プラグインは「テープそのもの」と「それっぽさ」に分かれる
テープ系プラグインは、昔の録音機に音を通したときの変化を再現する道具です。
音が少し太くなり、高い音の角が丸くなって、全体がなじんだように聞こえます。
ただ、同じ「テープ系」でも、欲しいものによって選ぶ物が変わります。
1つは、テープに録った音の質感だけを足すもの。
もう1つは、ノイズや音の揺れまで足して、古いレコードやカセットのような「それっぽさ」を作るものです。
今回の4本は前者、RC-20 は後者に入ります。
手持ちの2本:Vintage Tape と RC-20 Retro Color
Ozone の Vintage Tape は、マスタリングのときに Stereo Out に挿しています。
Ozone のおまかせ機能が選ぶモジュールに、自分で Vintage Tape を足すのがいつもの形です。

私はテープのサチュレーションの、高い音が少し削れる感じが好きです。
Vintage Tape で足りてはいますが、テープ系をこれ1本しか使っていないので、いずれ替えたいとも思っています。
RC-20 Retro Color は、ノイズ・揺れ・歪み・空間などのモジュールを重ねて、音を古く汚していくプラグインです。

左から2番目の WOBBLE は、テープの回転のむらのように音を揺らすモジュールです。
ここを回すだけで、大まかに「よれた」感じが出せます。
RC-20 をどのトラックにどう挿しているかは、こちらに書いています。
RC-20 Retro Colorの使い方|トラックの種類ごとのバスに挿して、ノイズはStereo Outの1か所にまとめる
Studer A800:テープだけ欲しいなら、いま選ぶ1本
Studer A800 は、多くの名盤の録音に使われてきたマルチトラックのテープ機を再現したプラグインです。
UA のハードが無くても、Mac や Windows でそのまま動きます。

公式の説明では、INPUT と OUTPUT を押し込むほど、きれいな音から自然な歪みへ移っていきます。
IPS でテープの速さを、TAPE で4種類のテープの銘柄を切り替えられ、それぞれ音の変わり方が違います。
公式の動画には、かけていない音とかけた音を並べた場面があり、違いが非常に分かりやすかったです。
音は好みで、見た目もよくあるテープ機らしいデザインで好きでした。
前に FATSO と ATR-102 を比べたときは、FATSO のほうが前にいました。
今回 Studer A800 を見て、FATSO と並ぶくらい好みだと感じています。

値段については、6,800円くらいなら買ってもいいと思います。
さすがに3万5,000円の通常価格では高く感じます。
Ampex ATR-102:機能の多さで気になっていた1本
ATR-102 は、マスタリング用のテープ機を再現したプラグインです。
見た目はよく目にしていましたが、名前は知りませんでした。

動画で聞いた音には少し懐かしさがあり、やっぱり欲しいと思った1本です。
Vintage Tape があるので無くても困りませんが、Vintage Tape より機能が多そうで、使ってみたい気持ちがあります。
テープ系を1本しか使っていないと、良さを比べられません。
EQ も、Logic 純正から FabFilter に替えて初めて違いがよく分かったので、テープも2本目で分かることがあると思っています。
ATR-102 の値動きと買い時は、Ampex ATR-102 のセールの記事に書いています。
FATSO:どんなトラックにも使えそうな、テープ+コンプ
FATSO は、テープのような温かさとコンプをまとめてかけられるプラグインです。
小さな Jr と、つまみの多い Sr の2つが入っています。

動画で聞いた音はめちゃくちゃいい音で、どんなトラックにも有効に使えそうだと感じました。
ATR-102 と FATSO は似た印象でしたが、YouTube を見た限りでは FATSO のほうが音の好みで、UI も使いやすそうです。
FATSO の値動きと買い時は、UAD FATSO の記事で分かります。
Softube Tape:Vintage Tape とほぼ同じ役割
Softube Tape は、AMOUNT のつまみと A・B・C の3つのタイプで、テープの質感を足すプラグインです。

画面と説明を見た印象は、Ozone の Vintage Tape とほぼほぼ一緒でした。
テープのサチュレーションをまだ持っていない人なら、ありだと思います。
私は Vintage Tape を気に入って使っているので、同じ役割の Softube Tape は見送っています。
詳しくは Softube Tape の記事に書きました。
6本を表で比べると
手持ちの2本と、気になっている4本を並べるとこうなります。
| 製品 | 種類 | 私との関係 | 私の見方 |
|---|---|---|---|
| Ozone の Vintage Tape | テープの質感 | 使っている | Stereo Out に少しだけ |
| RC-20 Retro Color | それっぽさ(ノイズ・揺れ) | 使っている | 古い雰囲気が欲しい曲に |
| Studer A800 | テープの質感 | 持っていない | テープだけ欲しいならこれ |
| Ampex ATR-102 | テープの質感 | 持っていない | 機能が多そうで気になる |
| FATSO | テープ+コンプ | 持っていない | Studer と並んで好み |
| Softube Tape | テープの質感 | 持っていない | Vintage Tape と役割が重なる |
テープ系を何本も持つ意味はあるのか
正直に言うと、テープ系をたくさん持つ必要はないと思います。
それでも私は、いろいろなテープを集めたいと考えています。
グランドピアノの音源がたくさんあっても、どこの会社のピアノかで音が違うのと同じで、テープにも微妙なニュアンスの違いがあるからです。
ここは単純に、私がテープの音を好きだという話でもあります。
ボカロ曲では、どこに挿すか
面倒なときは、Stereo Out に挿して曲全体にかけています。
個別に質感を出したいときは、歌声合成の声だけや、目立たせたい楽器だけに挿します。
音を少しよれさせたいときにも使います。
まとめ:初めての1本はこう選ぶ
テープ系を1本も持っていないなら、テープの質感だけが欲しい人は Studer A800 でいいと思います。
古いレコードやカセットのような「それっぽさ」が欲しいなら、定番の RC-20 Retro Color です。
RC-20 なら、WOBBLE で大まかに揺らすだけでも雰囲気が変わります。
私は Vintage Tape と RC-20 で足りていますが、2本目のテープを選ぶなら、Studer A800 と FATSO が候補です。
テープの質感だけを、まず1本で足したい人に。
🔥 セール中 ¥6815(通常 ¥34680)〜11/3まで:Universal Audio Studer A800 Tape Recorder を見る →
古いレコードやカセットのような「それっぽさ」を、ノイズと揺れで作りたい人に。
RC-20 Retro Color を Plugin Boutique で見る →
テープの温かさとコンプを、1つでまとめてかけたい人に。
Universal Audio Emperical Labs FATSO Tape Simulator を Plugin Boutique で見る →
マスタリングも一緒にそろえて、最後にテープ感を少し足したい人に。
iZotope Ozone 12 を Plugin Boutique で見る →







コメントを残す