FabFilter の Pro-MB は、低音だけ、高音だけといった決めた帯域にだけコンプをかけられるマルチバンドコンプです。
Plugin Boutique での通常価格は ¥34,680 です。
私はマルチバンドコンプを持っていません。
特定の帯域を抑えたいときは、今は Pro-Q 4 のダイナミック EQ で済ませています。
このページでは、Pro-MB がどんなプラグインかを FabFilter 公式の情報で整理し、ダイナミック EQ との違い、どんな人に向くか、確認できた過去のセールをまとめます。
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買い時の考え方:通常価格では高い、セールを待つのが目安
正直に言うと、通常価格で買うのはやっぱり高いと感じています。
FabFilter は、値引きの幅が大きくない会社です。
確認できたセールは25〜30%オフで、毎年のブラックフライデーには製品とバンドルがまとめて25%オフになっています。
急いでいないなら、ブラックフライデーまで待つのが目安になると思います。
詳しくは下の「過去のセール」にまとめました。

FabFilter Pro-MBはどんなプラグインか:帯域を区切るのではなく、必要な所にバンドを置く
マルチバンドコンプは、音を帯域ごとに分けて、それぞれ別のコンプをかけるプラグインです。
ふつうは、クロスオーバーという境目で全体を低域・中域・高域のように区切ってから設定します。
Pro-MB は考え方が少し違います。
FabFilter 公式は「クロスオーバーではなく、バンドで考える」と説明していて、処理したい帯域にだけバンドを置き、ほかの帯域には触らない作りです。

バンドは最大6つまで置けます。
バンド同士をくっつければ、従来どおりのクロスオーバー型として使うこともできます。
公式で確認できた主な特徴は次のとおりです。
- 圧縮(Compress)と伸張(Expand)を切り替え、Range のつまみで「下げる」「持ち上げる」を選べる(4種類の処理)
- 処理のモードは3つ。レイテンシーがなく音の前に変な響きが出にくい Dynamic Phase、Linear Phase、Minimum Phase
- バンドごとに Threshold・Attack・Release・Ratio・Knee・Lookahead(最大20ms)を設定できる
- バンドごとにミッドだけ・サイドだけの処理、外部サイドチェーンにも対応
- 全体の効き具合を Mix(0〜200%)でまとめて調整できる

FabFilter 公式の紹介動画です。
この動画を見て、私は使いやすそうだと感じました。
ただ同時に、「ダイナミック EQ があるなら、要らないかもしれない」とも思ってしまいました。
私の今:帯域を抑えるのは Pro-Q 4 のダイナミック EQ、ベースは ShaperBox 3 のダッキング
低い音だけ、高い音だけを抑えたいとき、私は Pro-Q 4 のダイナミック EQ を使っています。
ふだんは動かず、その帯域が大きくなったときだけ下がるバンドです。

Pro-Q 4 をどう使っているかは、こちらにまとめています。
ベースなどは、Cableguys の ShaperBox 3 でダッキングをしています。
キックが鳴った瞬間にベースを下げる処理で、画面では105Hzで帯域を分け、低いほうだけを動かしています。
最近だと、150Hzぐらいも多いですね。

ShaperBox 3 の公式の紹介動画です。
使い方は ShaperBox 3 のレビュー に書いています。
この2つがあるので、私自身はダイナミック EQ で足りている、というのが今の正直な結論です。
ダイナミック EQ とマルチバンドコンプは何が違うのか
私自身、「マルチバンドコンプはどういうときに使うんだろう」と感じることがあります。
そこで、使い分けを一般的な説明として整理しておきます。
ダイナミック EQ は、EQ のバンドが音量に合わせて動くものです。
狭い帯域を、ピンポイントで抑えるのが得意です。
マルチバンドコンプは、帯域ごとに「コンプそのもの」をかけるものです。
ある程度広い帯域の音量のまとまりを整えたり、Attack・Release・Ratio でかかり方を作り込んだりするのに向いています。
Pro-MB は、Ratio や Knee、Lookahead をバンドごとに決められ、圧縮だけでなく伸張もできます。
帯域ごとに「コンプとしての動き」まで決めたいなら Pro-MB、帯域を抑えるだけならダイナミック EQ でも届く、という分け方になると思います。
どんな人に Pro-MB が向くか
私は持っていませんが、次のような人にはありだと思います。
- EQ もまだ持っていない人
- マルチバンドコンプがはっきり欲しい人
- 最初から性能の高いものを使いたい、初心者のボカロP
逆に、Pro-Q 4 のようにダイナミック EQ が使える EQ をすでに持っているなら、先にそちらで足りるか試してからでいいと思います。
私がまさにそうで、今はダイナミック EQ でいいと思ってしまっています。
FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →
過去のセール
確認できた Pro-MB のセールです(ユーロ表記は海外の告知記事の金額)。
- 2022年5月(〜5月10日):FabFilter のセールで Pro-L 2・Pro-R・Pro-C 2 と一緒に30%オフ。€117(通常€169)(gearnews)
- 2025年11月〜12月1日:FabFilter のブラックフライデー。プラグインとバンドルが25%オフ(公式ショップ・Plugin Boutique など。告知に Pro-MB の個別の記載はなし)(rekkerd)
値引きは25〜30%の範囲で、大きく下がることはありません。
FabFilter のブラックフライデー全体の流れは FabFilter のブラックフライデー に、同じ FabFilter の Pro-L 2 のセールと買い時 も書いています。
まとめ
Pro-MB は、必要な帯域にだけバンドを置いて、帯域ごとにコンプのかかり方まで決められるマルチバンドコンプです。
使いやすそうだと感じる一方で、私はダイナミック EQ とダッキングで足りているので、通常価格では手を出していません。
マルチバンドコンプがはっきり欲しい人や、これから EQ もそろえる人なら、セールのタイミングで選ぶ価値があると思います。
FabFilter 公式には30日の体験版も用意されています。
FabFilter Pro-MB を Plugin Boutique で見る →
FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →
ShaperBox 3 Bundle を Plugin Boutique で見る →







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