Zynaptiq UNMIX::DRUMSはボカロPに要る?|混ざった曲のドラムだけ上げ下げする道具を、Stem Splitterと比べて調べてみた

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混ざった曲のまま、ドラムの音量だけを上げたり下げたりする。

Zynaptiq の UNMIX::DRUMS は、それをリアルタイムでやるプラグインです。

 

ドラムだけを 最大 +18dB 上げるところから、ほぼ消すところまで 動かせると公式では説明されています。

トラックに分かれていない2mixや、ドラム入りのループ素材にそのまま挿して使う道具です。

 

私は持っていないので、公式の動画と製品ページで調べました。

結論を先に書くと、ループのドラムを触ることがない私には要らない道具でした。

 

ただ、Suno でまとめて書き出した曲や、Splice のループのドラムだけを下げたい人には、かなり役に立ちそう だと感じています。

 

Zynaptiq UNMIX::DRUMS を Plugin Boutique で見る →

 

UNMIX::DRUMS は、分けずにドラムの量だけを変えるプラグイン

UNMIX::DRUMS は、混ざった音の中からドラムの成分を見つけて、その量だけを上げ下げします。

音を別々のトラックに書き出すのではなく、挿したトラックの中でそのまま変えるのが特徴です。

 

Zynaptiq 公式サイトの UNMIX::DRUMS のページ。Boost Or Attenuate Drums In Mixed Music(混ざった音のドラムを上げ下げ)と書かれている

 

画面の真ん中にある大きなつまみが、ドラムの量を決める DRUM LEVEL です。

左右には、THRESHOLD と RELEASE のつまみが並んでいます。

 

UNMIX::DRUMS の画面(Zynaptiq 公式サイトより)。中央の大きなつまみが DRUM LEVEL で、左に THRESHOLD、右に RELEASE が並ぶ

 

公式の説明では、ほかに次の機能があります。

  • 周波数ごとに効き方を変える調整
  • 低音を作り直すサブベースの機能
  • 真ん中と左右を分けて扱う M/S
  • 音量の上がりすぎを抑える出力のリミッター

 

形式は VST2・VST3・AU・AAX で、Mac と Windows に対応しています(Zynaptiq 公式より)。

30日間の無料体験版 もあるので、自分の素材でどこまで動くかを先に試せます。

 

Zynaptiq 公式サイトの説明。ドラムを最大 +18dB 上げるところから、ほぼ消すところまで調整でき、右に30日間の無料体験版の案内がある

 

なお、どこまで上げ下げできるかは入れる音によって変わる、と公式にも注意書きがあります。

 

公式の動画で、ドラムだけ音が変わっていくのに驚いた

公式の動画を見て、まず思ったのは「ドラムだけ音を変えられるのはすごい」ということでした。

実際にドラムの音だけが大きくなったり小さくなったりしていて、素晴らしい技術だと感じます。

 

 

調べてみると、UNMIX::DRUMS が発売されたのは 2015年 です(Sonicstate)。

今の AI で音を分ける道具が広まるより前から、この技術があったことにはとても驚きました。

 

海外の音楽ニュースサイト Sonicstate の記事(2015年10月27日)。Zynaptiq が UNMIX::DRUMS の発売を発表した

 

Logic の Stem Splitter と比べると、分けない方式がいい

Logic Pro にも、混ざった曲をボーカル・ドラム・ベースなどに分ける Stem Splitter が付いています。

ただ、私は Logic の Stem Splitter の精度はまだ低いと感じています。

 

Logic ProのStem Splitterの画面。プリセット「すべてのステムを分割」で、ボーカル・ドラム・ベース・ギター・ピアノ・その他にチェックが入っている

 

Stem Splitter は、音をいったん別々のトラックに分けてから扱います。

UNMIX::DRUMS は分けずに、ドラムの量だけを上げ下げします。

 

ドラムを少し上げたい、少し下げたい、というだけなら、分けずに済む方式のほうがいい と思っています。

Stem Splitter を実際に使ってみた話は、こちらに書きました。

 

LogicのStem Splitter(ステムスプリッター)で完璧に分けるのはできない?|Sunoの曲を分けて編曲したボカロPが、軽く試すなら十分と思う理由

 

Suno の曲や Splice のループなら、ドラムだけ動かしたい場面がある

Suno の AI で曲をまとめて書き出していて、パートごとのステムを持っていない人もいると思います。

そういう人が「ドラムだけもう少し上げたい」と思ったとき、UNMIX::DRUMS は 素晴らしい選択肢 になりそうです。

 

Splice のドラム入りのループ素材で、ドラムだけ下げたいときにも使えそうだと考えています。

Suno の AI を使っている人にとっては、かなり役に立つ道具ではないでしょうか。

 

Suno で曲は作れたけれど思いどおりにならない人に向けて、ボカロ曲を自分の手で作り始める話も書いています。

私自身の Splice の使い方は、Splice の使い方の記事に書きました。

 

私がループのドラムを動かさない理由

私自身は、ループ素材のドラムだけを上げたいと思ったことがありません。

ループでよく使うのはブレイクビーツで、その上に上物を足すことが多いからです。

 

その場合は、ブレイクビーツをローカットしてから重ねています。

なので、ドラムのループからドラムだけを動かす操作が必要になったことはありませんでした。

 

過去のセール

  • 2025年6月30日〜7月13日:Zynaptiq のセールで UNMIX::DRUMS が値下げ(rekkerd)

 

Zynaptiq のほかの製品のセールは、Zynaptiq のセールのページにまとめています。

 

まとめ:ドラムを取り出せない素材を扱うかどうかで決まる

UNMIX::DRUMS は、混ざった曲やループのまま、ドラムの量だけを上げ下げできるプラグインです。

2015年からこの技術があったことに驚きましたが、ループのドラムを触らない私には要らない道具でした。

 

Plugin Boutique の UNMIX::DRUMS の製品ページ(2026年11月7日時点で¥25,970)

 

一方で、Suno でまとめて書き出した曲や、Splice のループのドラムだけを動かしたい人には役立ちそうです。

まずは30日間の体験版で、自分の素材がどこまで動くかを確かめてみてください。

 

Suno の曲や Splice のループで、ドラムだけを上げ下げしたい人に。

Zynaptiq UNMIX::DRUMS を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。