ベースのトラックに挿しているプラグインは、だいたい6つです。
EQ で削る、コンプで強めに鳴らす、アンプを通す、もう一度 EQ で足りない所を上げる、コンプを弱めにかける、最後に共鳴を抑える。
この記事では、Logic Pro でベースを打ち込んだあと、ミックスでどこに何を挿しているのかを、実際の画面と一緒に順番に書きます。
削る EQ と足す EQ を分けているのと、コンプを2回に分けているのが、私のやり方の特徴です。
FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →
ベースのトラックに挿している6つの並び
これが、ある曲のベースのトラックのインサートです。
一番上の緑が音源の MODO BASS で、その下に上から順にかかっていきます。

並びを言葉にすると、次のとおりです。
- Pro-Q(1つ目):いらない所を削る
- UADx 1176:強めにかけるコンプ
- Bass Amp:Logic のベース用アンプを通す
- Pro-Q(2つ目):足りない所だけ上げる
- Pro-C:弱めにかけて整える
- SpecCraft:最後に共鳴を抑える
普段は、1176 を2回目のコンプとして使うことが多いです。
この曲のように、1176 を先に強めにかけて、そのあと FabFilter の Pro-C をかけることもあります。
正直、どちらにするかはその時のノリで入れ替えています。
決まっているのは、1回目は強め、2回目は薄くというところだけです。
音源の中は、ほとんどいじらない
ミックスの前に、音源の話を少しだけします。
ベースの音源は、ロックやポップの曲なら MODO BASS、バラードやシネマティック寄りの曲なら Ample Bass のウッドベースを使うことが多いです。
MODO BASS を使うときも、音源の中の EQ などはほとんどいじりません。
音の調整は、基本的に Logic のトラック側で行っています。
MODO BASS がどんな音源かは、IK Multimedia 公式の動画で雰囲気がつかめます。
MODO BASS の打ち込みから、中のアンプを切るところまでは、こちらにまとめています。
MODO BASS 2の使い方|コードからルートを抜いて8分で刻み、アンプはLogicのBass Amp Designerに替える私の手順
1つ目の EQ で、まず削る
最初の EQ は、いらない所を削るためだけに使います。
主に削るのは低い所で、ベースは 100Hz 以下を切ることが多いです(最近は60Hzのピークカットだったり色々変わります)。
とはいえ、いつも 100Hz ちょうどではありません。
曲に合わせて、80Hz あたりから微調整することが多いです。
ベースをある程度そこからローカットすると、かなりいい感じにまとまります。
この曲では、70Hz あたりから下を切り、中域から高域を3か所、少しずつ下げていました。

この EQ では、何も持ち上げていません。
上げるのは、あとの2つ目の EQ の役目です。
1176 で、強めに鳴らす
削ったあとは、コンプで強めに鳴らします。
この曲で1回目に使ったのは UADx 1176 です。
1176 は、ボーカルには使わなくなりましたが、ドラムとベースには今も使っています。
ちょっと強めにかけたい音に向いていると感じています。
1176 系のコンプの使い方は、Logic 純正の Vintage FET Compressor の記事にも書いています。
Bass Amp を通す
コンプのあとに、Logic Pro に入っているベース用のアンプ、Bass Amp Designer を挿します。
MODO BASS にもアンプは入っていますが、あまり評判が良くないと聞いて、私は切っています。
その代わりに通しているのが、この Bass Amp です。
画面は、MODO BASS のトラックに Bass Amp を挿して、プリセットを変えずに開いたところです。

Bass Amp は Logic に最初から入っているので、追加でお金はかかりません。
2つ目の EQ で、足りない所だけ上げる
アンプを通したあとの EQ は、足りない所を上げるために使います。
1つ目の EQ と分けているのは、カットとブーストを別々に管理したいからです。
低い所も、濁らない範囲で、音のニュアンスが変わらないなら上げます。
この曲では、100Hz の少し下を1か所だけ持ち上げていました。

この曲では低い所だけでしたが、ベースのアタックを出したい曲では、もう少し上も触ります。
よく上げるのは、100〜150Hz 付近と、2000Hz ぐらいです。
アタック、つまり弦をはじいた瞬間の音を出したいときです。
アタックを上げることは、かなり多いです。
Pro-C で、もう一度だけ弱めにかける
2つ目のコンプは、1回目より弱めにかけて整えます。
この曲で使ったのは FabFilter の Pro-C で、プリセットの「Gentle Bass Balancing」から始めました。

設定は、記憶ではレシオが 7、アタックが 1.5ms、リリースが 40ms ほどです。
FabFilter のコンプはつまみの数字が画面から読み取りにくいので、だいたいの値として見てください。
Pro-C がどんな画面で、どう操作するのかは、FabFilter 公式の紹介動画が分かりやすいです。
最後に SpecCraft で共鳴を抑える
一番最後に挿しているのが SpecCraft です。
ベースの中で共鳴している所を、ディエッサーのような感覚で少しだけカットしています。
SpecCraft は、かけても劇的に音が変わるプラグインではありません。
それでも、問題の場所がすぐ分かるのが便利なところです。
SpecCraft を使ってみた感想は、SpecCraft のレビューに書いています。
ボカロの声とベースがぶつかったとき
ボカロの歌声とベースがぶつかることは、たまにあります。
そのとき私がするのは、ベースの音量を少し下げるくらいです。
ベースのミッドを削って声の場所を空ける、といったことは、ほぼしていません。
EQ で細かく削るより先に、フェーダーで済ませています。
まとめ:削る・鳴らす・アンプ・足す・整える・抑える
私がベースに挿しているのは、削る EQ、強めのコンプ、アンプ、足す EQ、弱めのコンプ、共鳴を抑えるプラグインの6つです。
コンプの順番はその時のノリで入れ替えますが、1回目は強め、2回目は薄くだけは変えていません。
ベースの打ち込みそのものはベースの打ち込みのコツに、音源選びはベース音源のおすすめに書いています。
ドラムのミックスは、Logic でドラムをミックスする記事にまとめています。
削る EQ と足す EQ を分けて、細かく見ながら調整したい人に。
FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →
2回目の弱めのコンプを、プリセットから手早く決めたい人に。
FabFilter Pro-C 3 を Plugin Boutique で見る →
最後に、響きすぎている所だけを少し抑えたい人に。
SpecCraft を Plugin Boutique で見る →
ロックやポップの曲で、エレキベースを打ち込みたい人に。
MODO BASS 2 を Plugin Boutique で見る →






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