ベースの打ち込みのコツ|音の高さより先にリズムを決めるボカロPが、強弱やゴーストノートで気をつけていること

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ベースを打ち込もうとして、ピアノロールの前で手が止まる。

コードは決まっているのに、ベースだけが「ルートを並べただけ」の、のっぺりした音になる。

 

私は、ベースを打ち込むときに音の高さより先に、リズムから決めるようにしています。

ベースは、音の高さよりもリズムが大事だと思っているからです。

 

この記事では、Logic Pro で曲を作っているボカロPとして、ベースをどんな順番で打ち込んでいるか、強弱とゴーストノートで何に気をつけているかを、実際のピアノロールと一緒に書きます。

ふだんのメインベース音源は MODO BASS 2 です。

 

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打ち込む順番は「リズム→キック→強弱→隙間」

先に、私の順番をまとめておきます。

 

ベースを打ち込むときの順番の図。①リズムを決める ②キックとタイミングをそろえる ③表拍は強く・裏拍は弱く ④弾かない隙間はゴーストノートでリズムをつなぐ

 

音の高さが最後まで出てこないのは、コードを先に作っているからです。

私の曲作りはコード進行から始まるので、ベースを打ち込む時点で、ルート(いちばん下の音)はもうほとんど決まっています。

 

コードを先に作る流れは、サビの作り方の記事に書きました。

だから、ベースで本当に考えるのは「その音を、どのリズムで鳴らすか」のほうです。

 

最初に決めるのはリズム。キックとそろえるかもここで考える

下の画面は、私がふだん打ち込んでいるベースのピアノロールです。

 

Logicのピアノロールに打ち込んだベース。小節ごとに同じ音を細かく刻み、コードが変わる小節の頭で音の高さを移している

 

1小節の中は、ほぼ同じ音を細かく刻んでいるだけです。

コードが変わる小節の頭で、音の高さを移しています。

 

音の高さの動きは、これくらい単純です。

そのぶん、どう刻むかというリズムのほうを先に決めています。

 

そのうえで考えるのが、キックに合わせてタイミングをそろえるかどうかです。

キックとベースの頭が重なると、低音がひとかたまりになって、土台がはっきりします。

 

ドラムのキックの音作りは、Logicでドラムをミックスする記事のほうで書きました。

 

強弱は「表拍は強く、裏拍は弱く」

リズムが決まったら、ベロシティ(強弱)を付けます。

決まりはシンプルで、表拍は強く、裏拍は弱くです。

 

全部の音を同じ強さで鳴らすと、どうしても機械っぽく聞こえやすくなります。

だから、同じ音を刻んでいるところでも、表拍と裏拍で強さに差を付けています。

 

弾かない隙間は、ゴーストノートでリズムをつなぐ

もう1つ大事にしているのが、音を伸ばさない隙間をゴーストノートで埋めることです。

 

ゴーストノートは、音程がほとんど分からないくらいの、短くて弱い音です。

ベースが休んでいるところにこれを置いておくと、リズムが途切れずにつながって聞こえます。

 

Logic のピアノロール。ベースのメイン音の合間に、ベロシティ15 のごく短いゴーストノートを並べた状態

 

これは以前 Ample Bass で打っていたころの画面です。

選んでいる短いノートがゴーストノートで、ベロシティは15まで下げています。

 

いまの MODO BASS 2 には、ゴーストノート用のアーティキュレーション(弾き方の切り替え)があるので、それを使っています。

置く位置やベロシティの下げ方は、最初に変えるべき音源はドラムとベースの記事に、参考にした動画と一緒に書いています。

 

ベースは思っていたより自由な楽器だった

打ち込みで大きくつまずいたことは、正直あまりありません。

ベースの本もいくつか買ってみたのですが、読んで感じたのはベースは思っていた以上に自由だということでした。

 

場所によってはコードと少し違う音が鳴ることもあります。

それでも、コードのルールから外れない範囲なら、あとは好きに動かしていい。

 

Logic のピアノロール。MODO BASS 2 を挿したベーストラックに、曲全体のフレーズを打ち込んだ状態

 

1曲を通して見ると、ずっと同じ刻みではなく、セクションごとに動き方がずいぶん違います。

 

それから、名曲を作る人にはベーシスト出身の人が多い、という印象もあります。

たとえば「ルビーの指環」を作曲した寺尾聰さんは、グループ「ザ・サベージ」でベースを担当していました(Wikipedia)。

 

米津玄師さんも、学生時代のバンドではベースとボーカルを担当していたそうです(Wikipedia)。

私は、ベースという楽器の役目から離れすぎない範囲で、面白くすればいいと考えています。

 

これから始める人には、まずMODO BASS 2

打ち込みのコツとは少し離れますが、音源を聞かれたら、初心者には MODO BASS 2 をすすめています。

 

MODO BASS 2 の PLAY STYLE タブ。FINGER・PICK・SLAP の切り替えと、MUTING・STROKE・SCRATCH・DETACH NOISE・SLIDE NOISE の設定

 

指弾き・ピック・スラップの切り替えや、ミュートの強さまで設定できます。

スライドやハンマリングも弾き方として入れられ、ゴーストノート用のアーティキュレーションも用意されています。

 

実際に使ってみて良かったところ・不満なところは、レビューにまとめています。

 

MODO BASS 2 レビュー|無料ベースの次に買って、いまも打ち込みベースのメインにしているボカロPの話

 

CS・SE・フル版のどれを選ぶかは、MODO BASS 2のグレードの違いの記事で比べています。

 

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シンセベースなら、外さないのはTrilian

シンセベースまで1本でそろえたいなら、いちばん外さないのは Spectrasonics の Trilian だと思っています。

 

私は持っていません。

それでも、エレキベースやウッドベースに加えてシンセベースまで入った定番の音源として、よく名前が挙がる1本です。

 

下は Spectrasonics 公式の、Trilian のシンセベースのデモです。

 

 

値段は安くないので、誰にでもすすめるものではありません。

これからも作曲を続けると決めていて、予算に余裕がある人なら、買っていいと思います。

 

Trilian(Spectrasonics公式サイト) →

 

ほかのベース音源との比べ方は、ベース音源の選び方の記事にまとめています。

 

まとめ:音の高さで悩む前に、リズムを決める

ベースの打ち込みで迷ったら、音の高さより先にリズムを決めてみてください。

 

  • リズムを決める(ルートはコードでほぼ決まっている)
  • キックに合わせてタイミングをそろえるかを考える
  • 表拍は強く、裏拍は弱く
  • 弾かない隙間は、ゴーストノートでリズムをつなぐ

 

ここまでできれば、あとはコードのルールから外れない範囲で、自由に動かして大丈夫です。

ベースは、思っているより遊べる楽器だと感じています。

 

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