リバーブの種類はどう選ぶ?|ルーム・プレート・ホールを「歌をどの広さで聞かせるか」で決めるボカロPの使い分け

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私は、ボーカルにもスネアにも、だいたいプレートのリバーブをかけています。

プレートの高音がすっと伸びる響きが好きで、気づくと何にでも使っています。

 

それでも、曲のすべてをプレートで済ませているわけではありません。

部屋で歌っているような小さな場面ではルーム、バラードのストリングスにはホール、と場面によって種類を変えています。

 

この記事では、リバーブの種類(ルーム・プレート・チャンバー・ホール)を、ボカロPの私が実際にどんな場面で選んでいるかで分けて書きます。

迷ったときの決め方と、初心者が最初に覚えるならどれか、まで順に書きます。

 

ルームもプレートもホールも、私は FabFilter Pro-R 2 のプリセットから選んでいます。

 

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リバーブの「種類」は、どんな場所で響かせるかの違い

リバーブの種類は、音をどんな場所で響かせたように聞かせるかの違いです。

名前は、もともと響きを作っていた場所や装置から来ています。

 

ルームは小さな部屋、ホールはコンサートホールのような広い空間の響きです。

プレートは金属の板を震わせて響きを作る装置、チャンバーは響かせるために作った部屋が元になっています。

 

私が使う場面を、先に表にまとめておきます。

 

種類響きのイメージ私が使う場面
ルーム小さな部屋・短い響き部屋で歌っているような場面・スネア・短いディケイ
プレート高音がよく伸びるボーカル・スネアなど何にでも
チャンバー響かせるための部屋の響きコード楽器
ホール広い空間・長い響きバラード・ストリングスやオーケストラ

 

プラグインによって、プリセットの並べ方も違います。

Pro-R 2 は、Small・Medium・Large のように響く空間の大きさでプリセットが分かれています。

 

Pro-R 2 のプリセットの一覧。Ambience・Small・Medium・Large・Very Large・Gated・Tempo Synced・Basic などのカテゴリが並ぶ

 

決める順番はない。歌をどの広さで聞かせるかで選ぶ

リバーブの種類を、決まった順番で選んでいるわけではありません。

決め手になるのは、歌をどのくらいの広さで聞かせたいかです。

 

生のバンドが近くで鳴っているような曲にするのか、ホールで歌っているバラードのようにするのか。

そのバランスを見て、ボーカルとほかの楽器の種類を決めています。

 

響きの長さ(ディケイ)は、だいたい0.5秒から2秒ぐらいです。

ホールのような広い響きは2秒より長くなり、長いものだと6秒ぐらいにすることもあります。

 

どのくらいの量をかけるかは、ボーカルのリバーブの量の記事に書いています。

 

ルーム:部屋で歌っているような小さな場面に

ルームを使うのは、部屋で歌っているような、少し小さな響きにしたいときです。

ボカロの曲で、歌に物語のような雰囲気を出したい場面によく合います。

 

ほかには、スネアに少しだけルームを足すときや、短いディケイで響かせたいときにも使います。

下の画面は、ボーカルのトラックから「Room」という名前のトラックへ音を送って、そこにルームのリバーブを挿している形です。

 

Logicのミキサー。ボーカルのトラックからBus 1へ送り、Roomという名前の返しのトラックにPro-R 2を挿している

 

Room のトラックに挿しているのは Pro-R 2 で、プリセットは「Colored Room A」です。

この画面では、響きの長さ(SPACE)は0.87秒になっています。

 

Roomの返しに挿したFabFilter Pro-R 2。プリセットはColored Room Aで、中央のSPACEは0.87秒

 

プレート:ボーカルにもスネアにも、何にでも

私がいちばん多く使っているのがプレートです。

ボーカルはプレートが基本で、特に高い音域や、声の伸びを出したいときに選んでいます。

 

スネアには、ルームかプレートを使います。

ほかの楽器にもプレートをかけることが多く、何にでもかけてしまうくらい気に入っています。

 

FabFilter Pro-R 2 のプリセット Center Plate。中央の SPACE(ディケイ)が1.40秒で、下の Decay Rate EQ と Post EQ の点を動かしているところ

 

Pro-R 2 でプレートを選ぶと、上の CHARACTER の欄に「Plate」と表示されます。

プリセットを選んでからの細かい手順は、Pro-R 2 の使い方の記事にまとめています。

 

Pro-R 2 の響きは、FabFilter 公式の動画でも聞けます。

 

 

チャンバー・プレートくらいの規模:コード楽器に

ピアノやギターなどのコード楽器は、曲の中でどのくらい広さを演出するかで種類を変えます。

基本は、チャンバーやプレートくらいの規模で使うことが多いです。

 

Valhalla VintageVerb には、プリセットが Rooms・Plates・Chambers・Halls のように種類ごとに分かれています。

種類の名前から、チャンバーやプレートのプリセットを探せます。

 

Valhalla VintageVerbのプリセットメニュー。Ambiences・Chambers・Halls・Plates・Roomsなどのカテゴリが並ぶ

 

ホール:バラードやストリングスに

ホールは、バラードでホールの中で歌っているように聞かせたいときの響きです。

オーケストラには Pro-R 2 のホールをかけることが多く、ストリングスにもホールは合います。

 

ボーカルは、普段のプレートに加えて、サビなどでは Valhalla VintageVerb を足しています。

下の画面では、Pro-R 2 は「Clear Plate」、VintageVerb のモードは Concert Hall になっています。

 

Pro-R 2 と Valhalla VintageVerb を並べた画面。VintageVerb は MODE が Concert Hall、COLOR が 1970s

 

VintageVerb の響きは、ValhallaDSP 公式の動画で聞けます。

使い分けの経緯は、VintageVerb のレビューに書いています。

 

 

Logic 純正の ChromaVerb は、いまは使っていない

Logic には、部屋の種類を選べる純正のリバーブ「ChromaVerb」が入っています。

私も最初のころは使っていました。

 

Logic純正のChromaVerb。上の欄で部屋の種類(この画面はRoom)を選び、下のつまみで響きの長さや量を決める

 

ただ、私の Mac では動作が重く、フリーズしてしまうことがありました。

今思うと響きが大げさすぎた気もしますが、それはかける量の問題だったのかもしれません。

 

リバーブとしては使えますが、いまは Pro-R 2 と VintageVerb で済ませています。

純正から有料に移った流れは、下の記事に書いています。

 

Logicのリバーブは純正で足りる?ChromaVerbと有料Valhalla VintageVerb・FabFilter Pro-R 2を実際に使ったボカロPの話

 

初心者は、まずプレートを1つ得意にする

リバーブの種類が分からないうちは、まずプレートを1つでいいと思っています。

私自身が何にでもプレートをかけていて、高音の伸びが好きだからです。

 

響きを控えめにしたいならルームやアンビエンス、ストリングスならホールでも問題ありません。

大事なのは、全部の種類を覚えることより、分かりやすい得意な1つを作ることかなと思います。

 

まとめ:種類は「歌をどこで鳴らしたいか」から選ぶ

リバーブの種類に、決まった選ぶ順番はありません。

歌を小さな部屋で鳴らしたいのか、広いホールで鳴らしたいのかを先に決めると、選ぶ種類が自然に決まります。

 

私の場合は、ボーカルとスネアはプレート、小さな場面はルーム、コード楽器はチャンバーやプレート、バラードやストリングスはホールです。

迷ったら、まずプレートを1つ得意にするところから始めてみてください。

 

プレートもルームもホールも、プリセットから選んで1つのリバーブで済ませたい人に。

FabFilter Pro-R 2 を Plugin Boutique で見る →

 

サビだけ響きを足して、歌を一段広く聞かせたい人に。

Valhalla VintageVerb(公式サイト・直販のみ) →

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