つまみがたくさん並んだプラグインと、少ししかないプラグイン。
どちらが使いやすいかは、そのジャンルが得意かどうかで変わると私は思っています。
得意なジャンルなら、つまみが多いほうが細かく作り込めます。
でも苦手なジャンルだと、つまみが多いほど、何から触ればいいのか分からなくなります。
Universal Audio の Oxide Tape Recorder は、その点でいうと「少ない」側のテープのプラグインです。
私は持っていませんが、公式の動画を見て、5,000円くらいなら買いだと思いました。
テープの質感が好きなボカロPとして、どこに惹かれたのか、どんな人に向くのか、どのくらいまで下がるのかを整理します。
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Oxide Tape Recorderは、つまみを絞ったUAのテープ
Oxide は、Universal Audio(UA)のテープのプラグインのなかで、いちばん手軽に使えるものです。
Plugin Boutique の説明では、UA の Ampex や Studer のテープレコーダーを再現してきたチームが作ったとされています。

うたい文句は、プロのテープの温かさや存在感を、必要なつまみだけで出せること。
ボーカルやギター、ドラムに、手早く明るさやパンチ、温かさを足せると説明されています。

今の版は UADx(UAD Native)なので、UA の機材が無くてもパソコンだけで動きます。
使うには無料の iLok のアカウントが要り、Apollo などの UA の機材を持っている人向けの版も一緒に付いてきます。
触るのは、速さ・EQ・NRと入出力のつまみだけ

画面の下のパネルにあるのは、これだけです。
- IPS:テープの速さ。7.5 と 15 の2つから選ぶ
- EQ:高域の持ち上げ方(エンファシス)。2種類から選ぶ
- NR:ノイズリダクションのオン・オフ
- INPUT/OUTPUT:入れる量で、テープの飽和と回路のひずみを足す
公式の説明では、IPS・EQ・NR を選んだら、あとは入力と出力のつまみを好みに合わせるだけ。
テープらしい太い圧縮と、回路の色づけで、トラックをまとめる「のり」のような効果が出るとされています。

同じ UA の Ampex ATR-102 は、テープの種類やヘッドの幅、細かい調整まで選べます。
Oxide はそういう項目を思い切って外していて、迷う場所がほとんどありません。
公式の動画で聞いた、テープっぽい質感
Universal Audio 公式の紹介動画です。
この画面は、どこかでよく見ていた気がします。
名前までは分かっていませんでしたが、リールが2つ並んだ見た目には見覚えがありました。
動画の音は、やっぱりテープっぽい質感がありました。
私はテープのプラグインが好きなので、結構好きな音です。
ただ、これは公式の動画を見た感想で、自分の曲にかけて確かめたわけではありません。
つまみが少ないのは、テープなら弱みにならない
冒頭で書いたように、つまみが少ないことが良いかどうかは、物によると思っています。
EQ やシンセのように、できることが多い道具なら、つまみが多いほうが助かる場面もあります。
でもテープは、もともとやれることがそれほど多くないエフェクトです。
だから Oxide くらいつまみが少ないほうが、何をすればいいかが分かりやすいと感じました。

もう1つ、私がいいと思ったのは、これがテープだけの単品だということです。
セットに付いてくる、いろいろな機能をまとめたプラグインのテープより、テープしかできない1本のほうが、そのぶんテープの力は高いはずです。
テープやほかのサチュレーションの種類の違いは、サチュレーションのプラグインの記事にまとめています。
Vintage Tapeを使う私が、OxideとATR-102をどう見ているか
私がふだんテープの質感に使っているのは、iZotope Ozone に入っている Vintage Tape です。
テープらしく高域が少し削れる感じが好きで、気に入って使っています。
Ozone の使い方は、Ozone Advanced のレビューに書いています。
同じ UA の Ampex ATR-102 は、Vintage Tape と比べてみたい「2本目」として気になっているテープです。
Oxide よりずっと選べる項目が多く、そのぶん作り込めるタイプです。
ATR-102 が欲しい理由と値動きは、ATR-102 のセールの記事にまとめています。
一方で、Vintage Tape とほとんど同じ役割に見えた Softube Tape は、私は見送りました。
その話は Softube Tape のセールの記事にあります。
Oxide は、ATR-102 のように作り込む道具ではなく、テープを1本も持っていない人が最初に入れる道具だと私は見ています。
5,000円なら買い、テープをまだ持っていない人に
Plugin Boutique のセールで5,000円くらいになるなら、私は買いだと思います。
テープのプラグインは、だいたいそのくらいの値段で手に入るものだという感覚もあります。
向いていると思うのは、こんな人です。
- テープ系のプラグインを、まだ1本も持っていない人
- 曲に、テープらしいニュアンスを足したい人
- セットのおまけではなく、テープだけに絞った単品が欲しい人
- アナログっぽさを足したいけれど、アナログの機材は持っていない人
すでにテープのプラグインを使っている人は、ATR-102 のように選べる項目の多いテープと比べてから決める手もあります。
私自身も、Vintage Tape の次に比べてみたいのは ATR-102 です。
UA のほかの製品のセールの時期は、Universal Audio のセールの記事にまとめています。
Oxide Tape Recorderの過去のセール
確かめられたセールは、どれも40%オフでした。
ドルの通常価格は $49 で、セールでは $29 になっています。
- 2022年6月:Universal Audio で £75(通常 £115・6月30日まで)(出典:The Beat Community)
- 2025年12月10日:Plugin Boutique で $29(通常 $49・40%オフ・12月31日まで)(出典:Web Archive に残る Plugin Boutique のページ)
- 2026年10月15日:Plugin Boutique で ¥5,067(通常 ¥8,540・40%オフ・11月1日まで)

40%より深く下がったセールは、出典つきでは見つけられませんでした。
40%オフの¥5,000前後が、待つときの目安になると思います。
5本を選べる UA の Mix Tape のバンドルにも、テープのプラグインが入っています。
ほかの UA 製品も一緒に欲しい人は、こちらと比べてみてください。
UAD Pick 5 Mix Tapeは何を選ぶ?|UADを全部そろえたいわけではないボカロPが、エレピ・テープ・コーラスが気になった理由と単体との比べ方
まとめ:テープの最初の1本なら、40%オフで十分
Oxide Tape Recorder は、つまみを速さ・EQ・NR・入出力だけに絞った UA のテープです。
テープはもともとやれることが多くないので、この少なさがそのまま分かりやすさになっています。
テープを1本も持っていないなら、40%オフの¥5,000前後で入れておいていい1本だと思います。
テープの質感を、まず1本シンプルに試したい人に。
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すでにテープを持っていて、違いのはっきりした2本目を比べてみたい人に。
Universal Audio Ampex ATR-102 Mastering Tape Recorder を Plugin Boutique で見る →






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