Plugin Boutique のセール一覧で、ループ集の試聴ボタンを何となく押してみる。
PopArt は、そこで「このまま1曲になりそう」と手が止まりやすい1本です。
私も試聴して、正直めちゃくちゃかっこいいと思いました。
シネマティックな音もあり、EDM でよく聞く定番のフレーズの雰囲気もあって、ボカロ曲にもかなり使える音です。
それでも、すぐにカートに入れてはいません。
TuneCore で曲を配信している私には、ループ素材ならではの引っかかりがあるからです。
どんなループ集なのか、どんな人なら迷わず買っていいのか、過去のセールと一緒にまとめます。
Ueberschall PopArt を Plugin Boutique で見る →
PopArtは、EDM寄りのエレクトロポップを8曲分まとめたループ集
PopArt は、ドイツのループ集メーカー Ueberschall(ユーバーシャル)の「Electro-Pop Hits」です。
ポップスに EDM の要素を混ぜたエレクトロポップを、8つの構成キットにまとめています。

構成キットというのは、1曲分のパーツをまとめたセットのことです。
公式の説明では、各キットにイントロやエンディング、いくつかのセクションが入っていて、並べるだけで曲の長さの構成が作れる作りになっています。
テンポは 114〜128BPM の、踊れる速さで収録されています。
ループとサンプルは全部で986個、容量は2.6GBほどです。

公式の見出しには「Just Add Your Own Vocals」とあります。
伴奏はそろっているので、あとは自分の歌を乗せるだけ、という考え方です。
中身はシンセとベースとドラムが中心で、歌のループ集ではない
名前の印象から歌ものの素材集だと思うかもしれませんが、中身は伴奏が中心です。
公式の収録内訳を見ると、シンセが139、シンセベースが92と、シンセとベースとドラムがほとんどを占めています。

歌の素材は、Vocals が4つと Vocals Female が2つだけです。
ボカロの声の代わりになるものではなく、あくまで伴奏の材料として見たほうがいいと思います。
ドラムは、ミックス済みのループのほかに、キック・スネア・ハイハット・クラップなどが別々のループでも入っています。
キックだけ自分の音に差し替える、といった組み替えもしやすい作りです。
鳴らすのは、Ueberschall の無料プレイヤー Elastik です。
DAW のプラグイン(AU・VST・AAX)としても、単体のアプリとしても動きます。

Elastik にはテンポを合わせる機能と、ループのキーやスケールを変える ReTune があります。
公式の説明でも、別のキットどうしのループを混ぜて使えるとされています。
DAW の中で Elastik をどう使うかは、Ueberschall 公式の動画が分かりやすいです。
TuneCoreで配信する曲に使うなら、Content IDに気をつけたい
私が PopArt をすぐに買わない理由は、音ではなく配信のほうにあります。
私は TuneCore で曲を配信しています。
TuneCore Japan の公式ヘルプでは、サンプリング音源・ライセンス音源や、ループ音源素材を含む曲は、YouTube のコンテンツ収益化サービスに登録できない曲として挙げられています。

ループ素材は、買った人みんなが同じ音を使えます。
そのため、ループで組んだ曲は Content ID が取れない、というのが私の理解です。
PopArt のような「並べれば曲になる」ループ集は、この点でいちばん影響を受けやすい素材です。
なので私の中では、配信しない前提の曲なら使える、という位置づけになっています。
一方で、Ueberschall の利用規約では、ループを曲の一部として使うことは商用でも認められています。
使えないのは、1つの素材を元の形のまま単独で鳴らすことです。
つまり、曲に使うこと自体は問題ありません。
引っかかるのは、配信サービス側の Content ID の登録だけです。
配信のしかたは人によって違うので、使う前に自分の配信サービスの最新の案内を確かめてください。
私自身がワンショットだけを使っている理由は、Splice の使い方の記事に書いています。
Spliceがあっても、買い切りのループ集を買う意味はあるか
私は普段、素材は Splice で探しています。
Splice があるなら PopArt は要らないかというと、買う意味はあると思っています。
ただ、割高に感じる部分もあります。
Splice は1つずつ選べるので、欲しい音だけを手元に置けます。
ループ集は、要らない音もまとめて買うことになります。
まとめて買うと、使わない素材が余ってしまうこともあります。
それでも、PopArt は1曲分の流れがそろっているのが強みです。
イントロからエンディングまで同じ雰囲気でつながる素材は、Splice で1つずつ集めるのとは別の使い道があります。

音の好みで言えば、PopArt は私の好きな方向です。
特にシネマティックな音と、ボカロっぽい雰囲気の音が入っていて、ループはいくらあっても困らないので、余裕があれば欲しいと思っています。
過去のセール
確認できたセールです(Ueberschall 全体のセールは、PopArt がいくらだったかまでは分かっていません)。
- 2024年6月(〜6月30日):Plugin Boutique が Ueberschall の取り扱いを始めた記念のセール。メーカー全体で最大50%オフ(rekkerd)
- 2025年9月(〜9月3日):Plugin Boutique の Ueberschall フラッシュセール。メーカー全体で最大70%オフ(Plugin Deals)
- 2026年10月2日:Plugin Boutique で ¥19,170→¥9,585(約50%オフ・10月18日まで)
- 2026年10月16日:Ueberschall 公式ストアでも 99€→49.50€(50%オフ)
PopArt 単体で分かっている値下がりは、半額前後です。
メーカー全体では70%オフのフラッシュセールもありましたが、PopArt がそのときいくらだったかは分かっていません。
私自身は、半額の値段なら正直欲しいと思えました。
配信しない曲や、まずは作ってみたい曲に使うつもりなら、半額のセールは手を出しやすいタイミングです。
Ueberschall のほかのループ集や、メーカー全体のセールの流れはこちらにまとめています。
Ueberschallのセールはいつ?過去の値動きと買い時|TuneCoreで配信するボカロPが、ループ集を半額でも買わない理由
まとめ:音は欲しい、でも配信する曲には使い道を決めてから
PopArt は、EDM 寄りのエレクトロポップを、イントロからエンディングまでそろえたループ集です。
シンセとベースとドラムが中心で、ボカロ曲の伴奏の材料としても使いやすい音がそろっています。
引っかかるのは、TuneCore などで配信して Content ID を取りたい曲に使うときです。
配信しない曲に使う人や、Content ID を気にしない人なら、半額のセールで迷わず選んでいいと思います。
私は音が好みなので、余裕ができたら欲しい1本です。
配信の予定がある人は、TuneCore の案内(10月のキャンペーンの記事でも触れています)と合わせて、使い道を決めてから選んでください。
シネマティックやボカロっぽいエレクトロポップの伴奏を、1曲分まとめて手に入れたい人に。
Ueberschall PopArt を Plugin Boutique で見る →
欲しい音だけを1つずつ選んで、ワンショット中心で使いたい人に。







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