Slate Digital FG-X 2は要る?|Ozoneで仕上げるボカロPが、足すならコンプ目的と考えた理由

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Ozone でマスタリングまで済ませているのに、別のマスタリング用プラグインを足す意味はあるのか。

Slate Digital の FG-X 2 を調べて、私が出した答えは「基本は足さなくていい、ただしコンプが欲しいなら意味はある」でした。

 

もう一つの答えは、Ozone を持っていない初心者のボカロPなら、最初のマスタリングの道具として FG-X 2 はありということです。

FG-X 2 は持っていないので、Plugin Boutique と公式の情報、公式の動画から考えたことをまとめます。

 

Slate Digital FG-X 2 を Plugin Boutique で見る →

 

FG-X 2 はどんな製品か:コンプとリミッターを1つにしたマスタリング用

FG-X 2 は、曲の最後に挿して、音の大きさとまとまりを整えるマスタリング用のプラグインです。

中身は、音の粒をそろえるコンプの「FG-Comp」と、音圧を上げるリミッターの「FG-Level」の2つに分かれています。

 

Slate Digital FG-X 2の画面。左にFG Comp、中央にゲインリダクションとLUFSのメーター、右にFG Levelと4つのモード

 

Plugin Boutique の説明では、FG-Comp はミックスのパンチやアタックを残したまままとめる作りです。

画面の左側に、比率の Ratio、かかり始めの Attack、戻りの Release のつまみが並びます。

 

FG-X 2の左側のFG Comp。Ratio・Attack・Releaseのつまみと、ゲインリダクションの動きを示すグラフ

 

右側の FG-Level は、入ってきた音を分析して、サチュレーション(音を少し歪ませて太くする処理)とリミッターのどちらをかけるかを決めます。

リミッターの性格は、Clear・Tight・Punchy・Loud の4つのモードから選ぶ形です。

 

FG-X 2の右側のFG Level。Gain・Ceilingのつまみと、Clear・Tight・Punchy・Loudの4つのモード

 

表示は、すぐに大きな音にできる Easy と、細かく決められる Advanced の2つです。

Mac は AU に対応しているので Logic Pro でも使えますが、Slate Digital の製品は無料の iLok のアカウントが必要です。

 

Plugin BoutiqueのSlate Digital FG-X 2の製品ページ(2026年11月6日時点で¥25,970)

 

公式の動画で感じたのは、マスタリングの「強さ」

FG-X という名前は、今回調べるまで知りませんでした。

公式の紹介動画を見ると、マスタリングでかけたときの強さがはっきり分かる音でした。

 

音が前に出てくる感じがあり、いいマスタリングの道具だと思います。

 

Ozone で仕上げているなら、基本は足さなくていい

私はマスタリングを Ozone で仕上げています。

その立場から見ると、お金に余裕があれば足してもいいけれど、基本は足さなくていいと思います。

 

理由は、FG-X 2 の役割の多くを Ozone が持っているからです。

音圧を上げるところは、Ozone の Maximizer で足りています。

 

ただ、1つだけ足す意味がある場面があります。

Ozone にもコンプはありますが、私の使い方では、コンプのモジュールが自動で挿さることは基本ありません。

 

iZotope Ozone AdvancedのMaster Assistant画面。ジャンルを選ぶと、EqualizerとMaximizerの2つが提案される

 

上の画面のように、私の Ozone のアシスタントで並ぶのは、EQ と Maximizer です。

なので、コンプでまとめる部分を足したい人には、FG-X 2 を挿す意味はあると考えています。

 

Ozone の中身は、次の公式動画で見られます。

 

Ozone を全部のモジュールまで使ってみた話は、Ozone のレビューにまとめています。

 

Ozone を持っていない初心者ボカロPの、最初の1本ならあり

逆に、まだマスタリングの道具を何も持っていない初心者のボカロPなら、FG-X 2 を最初に買うのは全然ありだと思います。

マスタリングの道具は何かしら1つあった方がいいですし、FG-X 2 は1つで必要なものがそろっているからです。

 

まず、音の大きさを測る LUFS のメーターが付いています。

画面の下には、短い区間の大きさ(Short Term)と、曲全体の大きさ(Integrated)が数字で出ます。

 

FG-X 2のメーター部分。LUFSのShort TermとIntegratedの数値、目標値のTargetが並ぶ

 

そのうえで、音圧を上げるリミッターも入っています。

メーターで大きさを確かめながら、同じ画面で音圧を上げられます。

 

音圧とメーターの関係は、マキシマイザーと LUFS の記事でも書いています。

公式の動画では、配信に出す音を短い時間で仕上げる様子が見られます。

 

 

私は今は要らない、ただ値段なりの価値はある

私自身は、今は Ozone で足りているので、FG-X 2 は要らないと思っています。

 

Ozone AdvancedのMaximizerモジュール。IRC 2、Character Fast and LoudでGainを持ち上げている状態

 

それでも、音圧をきちんと集めて、曲をタイトにまとめ上げたい人には、あっていい道具です。

この値段で買っても、それだけの価値はあると考えています。

 

ほかのリミッターとの選び方は、こちらにまとめています。

リミッターは何を選ぶ?|Logic純正・Ozone・Pro-L 2・Limit Pro・Oxford Limiterを「波形が見えるか」で比べたボカロPの結論

 

まとめ

  • FG-X 2 は、コンプの FG-Comp とリミッターの FG-Level を1つにしたマスタリング用プラグイン
  • 公式の動画では、強さがはっきり出て、前に出る音に感じた
  • Ozone で仕上げている人は、基本は足さなくていい
  • ただ、Ozone のアシスタントではコンプが自動で入らないので、コンプでまとめたい人には意味がある
  • Ozone を持っていない初心者ボカロPなら、LUFS のメーターとリミッターがそろう最初の1本としてあり
  • 私は今は要らないが、値段なりの価値はある

 

まだマスタリングの道具を持っていない人に。

Slate Digital FG-X 2 を Plugin Boutique で見る →

 

私と同じように、マスタリングを Ozone 1つで済ませたい人に。

iZotope Ozone 12 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。