$199が$99になる。
AAS のギター音源 Strum GS-2 は、少なくとも2018年から、この値動きを何度も繰り返してきました。
そして今、Plugin Boutique での表示は¥34,680です。
セールではありません。
つまり、いちばん高いところを見ていることになります。
私はこの音源を持っていません。
ギターは Ample Guitar と UJAM の Virtual Guitarist でまかなっていて、そこに不満もありません。
それでも、鍵盤でコードを押さえるだけでストロークが鳴る音源は、ギターを弾かないボカロPにとって気になる道具です。
どんな作りなのか、過去にどこまで下がったのか、そして今買うべきかを整理しました。
Strum GS-2 を Plugin Boutique で見る →
録った音を並べるのではなく、弦の鳴りを計算で作る音源
Strum GS-2 は、アコースティックギターとエレキギターを鳴らすプラグインです。
いちばんの特徴は、音をサンプリングで持っていないことです。

AAS は物理モデリングを得意とする会社で、弦が震えてボディが鳴るところまでを計算で作ります。
そのぶん容量が軽く、公式の説明では1つ立ち上げても256MBに届かないと書かれています。
ベロシティごとに録り分けた音を切り替える方式ではないので、強弱の変化がなめらかにつながるのも、この作りならではです。
数GB のサンプルを読み込む音源とは、設計の出発点が違います。
画面の下半分を見ると、演奏モードが Keyboard・Guitar・Loop の3つに分かれています。
鍵盤で押さえたコードを自動で運指に直し、ストロークキーで振り下ろす、という流れが基本です。
公式チャンネルの動画で、その3つのモードを切り替えて鳴らしています。
中身は253プリセットと707ループ
数で見ると、工場出荷のプリセットは253個です。
内訳はアコースティックが103個、エレキが150個で、エレキの方が多く入っています。

ストロークのループは707個で、アコースティックが406個、エレキが301個です。
7個ずつのパックにまとまっていて、MIDI として DAW にドラッグできるので、鳴らしたパターンをそのまま編集できます。
コードはオープン、ムーバブル、パワーコード、ドロップといった押さえ方を選べます。
ダウンとアップ、ブラッシング、ミュート、ハンマリングやプリングも、キーやホイールに割り当てられています。
エフェクトは3系統のラックに分かれていて、EQ、コンプ、ディストーション、コーラス、フランジャー、フェイザー、ディレイ、リバーブ、トレモロが入っています。
エレキ側には2チャンネルのアンプとスプリングリバーブ、キャビネットも付いているので、素のままでも音が作れます。
形式は VST2・VST3・AU・AAX・NKS とスタンドアロンで、macOS は10.13以降、Apple M1 以降の Mac にも対応しています。
軽い版のStrum Sessionとの違い
AAS には、同じ Strum の名前が付いた安い製品があります。
Session シリーズの Strum Session で、これは機能をしぼった入口の版です。

値段だけ見て本体と間違えやすいので、違いを並べておきます。
| Strum GS-2 | Strum Session | |
|---|---|---|
| プリセット | 253個 | 24個(アコギ12・エレキ12) |
| ストロークのループ | 707個 | 700個以上 |
| Edit と Effects の画面 | すべて使える | 主要なつまみだけ |
| 拡張サウンドパック | 対応(+PACKSで20種) | 非対応 |
ループの数はほとんど変わらないので、鳴らすだけなら Session でも形になります。
変わるのは、音を自分で作り込めるかどうかと、拡張パックで中身を増やせるかどうかです。
Session を買ったあとで本体に上がる道も用意されています。
まず安い方で物理モデリングのギターを確かめる、という進み方はできます。
🔥 セール中 ¥1748(通常 ¥8540)〜10/26まで:Strum Session を見る →
動画を見た印象は「昔ながら」
ここからは、私が公式動画を見て思ったことです。
実機を鳴らしたわけではないので、音の印象までにとどめます。
まず目に入ったのは、画面の雰囲気でした。
木目と金属のつまみで作られた、昔ながらのデザインです。
音の方は、モデリングだからなのか、本物のギターを録った音のようなリアルさは、あまり感じませんでした。
弾き方の表現は細かく作り込まれているのに、鳴っている音そのものは作り物に聞こえる、という印象です。
聞いた方向としては、UJAM の Virtual Guitarist に近いと思いました。
ただ、動画の音を比べたかぎりでは、UJAM の方がよく鳴って聞こえました。
UJAM のギターがいつ下がるかは、Virtual Guitarist のセールの記事にまとめています。
私が選んでいるのはAmple Guitar
いま私のギターの中心にあるのは、Ample Sound の Ample Guitar です。
性能はピカイチで、持っているギター音源の中でいちばんのお気に入りです。

テレキャスターを再現した Ample Guitar TC を使っていて、カッティングもソロもこれで打ち込んでいます。
キースイッチで奏法を切り替えられるので、打ち込みで「弾いている感じ」を作れるのが大きいです。
奏法の切り替え方はキースイッチの記事に書きました。
Ample Sound 公式のデモも貼っておきます。
この音源がある以上、Strum GS-2 を足す理由は、私には見当たりませんでした。
仮に数千円まで下がったとしても、その判断は変わらないと思います。
過去のセール
通常価格は$199で、Plugin Boutique では¥34,680です。
下がるときは半額というのが、はっきりした決まりになっています(ドル表記は海外の告知記事の金額)。

- 2018年1月25日〜2月20日:$99(通常$199・50%オフ)(rekkerd)
- 2019年2月26日〜3月12日:50%オフ(rekkerd)
- 2026年4月3日〜4月20日:$99(通常$199・50%オフ)(rekkerd)
- 2026年10月14日:Plugin Boutique で¥34,680(セールではない)
8年前の値段と最近の値段が同じ$99だ、という点が分かりやすいところです。
半額より下を狙って待つより、半額が来たところが買い時と考えていい製品だと思います。
AAS はほかの製品も同じ時期にまとめて下げてきます。
会社としての値動きはAASのセールは買い?に、年末の動き全体はDTM ブラックフライデー セール 2026 まとめにまとめています。
Plugin Boutique には無料の体験版もあるので、半額を待つあいだに音だけ確かめておくこともできます。
買っていいのは、この音とデザインが好きだと思えた人
正直に書くと、私から積極的におすすめする相手は思いつきませんでした。
動画を見て、この音とこの見た目が本当に好きだと感じた人なら、買う価値はあると思います。
逆に、ギター音源をこれから1本目として買うなら、ほかに新しい選択肢がたくさんあります。
鍵盤でストロークを手早く鳴らしたいなら UJAM、本当にレベルの高いギターの音が欲しいなら Ample、というのが私の考えです。
ギター音源の選び方はギタープラグインのおすすめにまとめました。
まとめ:半額が来たところが買い時
- Strum GS-2 は、サンプルを使わず計算で弦を鳴らす物理モデリングのギター音源
- 253プリセットと707ループ。鍵盤のコードを運指に直し、ストロークキーで鳴らす
- 軽い版の Strum Session は24プリセットで、Edit と Effects の作り込みと拡張パックが使えない
- 通常$199が、2018年・2019年・2026年と半額の$99まで下がった記録がある
- 今の Plugin Boutique は¥34,680でセールではない。半額が来たところが買い時
- 私は Ample Guitar があるので足さない。向くのは、この音とデザインが気に入った人
ギターが弾けないまま、ギターの入った曲を作りたい。
その入口はいま何本もあるので、焦って一番高い日に決めなくていいと思います。
気になる製品の価格を確認する
昔ながらのデザインと、この音が気に入った人に。
Strum GS-2 を Plugin Boutique で見る →
鍵盤でストロークを手早く鳴らしたい人に。
SPARKLE 2 を Plugin Boutique で見る →
本当にレベルの高いギターの音が欲しい人に。
Ample Guitar TC を Plugin Boutique で見る →







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