結論から書くと、Battery 4 を持っている私には、EastWest の DrumX は要らないと感じました。
10台のドラムマシンがまとまっているのは楽そうですが、やれることは手元の Battery 4 とほぼ同じに見えたからです。
DrumX は、TR-808 や TR-909 など、昔の有名なドラムマシン10台の音を1つにまとめたドラム音源です。
16個のパッドを叩いたり、下のシーケンサーでリズムを打ち込んだりして鳴らします。
私は DrumX を持っていないので、ここに書くのは使った感想ではなく、EastWest の公式ページと公式動画から調べた見立てです。
808 の音が好きでよく使うボカロPの目線で、どんな人なら買う意味があるかまで書きます。
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DrumX は、昔のドラムマシン10台を16個のパッドで鳴らす音源
DrumX に入っているのは、TR-808・TR-909・TR-606・LinnDrum・LM-1・DR-55・DR-110・DMX・DrumTraks・SP-12 の10台です。
どれも昔のヒット曲を支えてきたドラムマシンで、その音を録り直して、1つの画面から鳴らせるようにしています。

画面の左にあるのが、4×4で16個のパッドです。
パッドを選ぶと、右側で音の長さ・音程・部屋の響き(Room)・フィルターなどを、パッドごとに調整できます。
まん中の大きなつまみは Tape Saturation で、テープに通したような歪みや温かみを、パッドごとに選べます。
TR-808 のキックなら Tone と Decay のように、元の機械にあったつまみもそのまま動かせます。

動かすには、EastWest の音源を鳴らすソフト「Opus」が必要です。
公式の動作環境では、パソコンのメモリは16GB以上が最低ラインとされています。
公式動画で見た DrumX は、普通のアナログ系のドラムマシン
公式動画を見た限り、DrumX は普通のアナログ系のドラムマシンという印象でした。
EastWest の音源なので、音質自体は普通だと感じています。
ただ、リバーブの効き方には高級な感じがあって、オーケストラに強い EastWest らしさを感じました。
私の感覚では、リバーブをいろいろ選べるドラムマシンくらいの位置づけです。
リバーブとディレイは、パッドごとに送れる
公式ページによると、各パッドから送れるリバーブは、実際の空間の響きを録ったデータを数百種類から選べる方式です。
ディレイには、昔のテープ式ディレイ Echoplex を元にした EP-1 Delay が入っています。

全体の音には、SSL のバスコンプやトランジェントシェイパーなどのエフェクトがつながっています。
上の段の Transient・Drive・Crush・Comp の4つのつまみで、それをまとめて動かせます。
用意されたグルーヴは、5つのジャンルで214種類
画面の下には16ステップのシーケンサーがあり、ページを足すと最大64ステップまで打ち込めます。
用意されたグルーヴは、Ballad・Dance Industrial・Hip Hop・Pop・R&B Funk の5つのフォルダーに、214種類あります。

グルーヴを打ち込んだのは、プロデューサーの Jimmy Jam です。
作ったパターンは、MIDI として DAW のトラックにドラッグして持っていけます。
Battery 4 を持っている私が、DrumX を要らないと感じた理由
10台がまとめて入っているのは楽ですし、たくさん入っているのは嬉しいとも思います。
ただ、近いところで比べると、私が使っている Battery 4 とほぼ同じだと感じました。
私は 808 の音を、キック以外も Battery 4 で鳴らすことが多いです。
808 や 909 のセットが入っていて、まとめてすぐに呼び出せるからです。

DrumX のほうが、もしかしたら音の種類は多いのかもしれません。
それでも私は Battery 4 で十分で、プリセットがもっと用意されていれば、探しやすさの面で違いが出たかもしれない、と思うくらいです。
Battery 4 の使い方は、Battery 4 のレビューに詳しく書いています。
同じ EastWest のドラム音源でも、生ドラムの ProDrummer は、音と叩き方がかなり気に入っていました。
DrumX は電子音のドラムマシンなので、ProDrummer の記事とは別の系統の音源として見ています。
808 を多用するボカロ曲でも、Battery 4 でまかなえている
私は 808 の音が結構好きで、エレクトロやレトロ寄りのボカロ曲では多用しています。
昔のドラムマシンの音を使う場面は、私の曲作りでも普通にあります。
ただ、その音はいま Battery 4 でほとんどまかなえています。
だから、セールの値段でも私は買わないと思います。
808 の音源をどれにするか迷っている人は、こちらで比べています。
808の音源はどれを選ぶ?|Battery 4・XO・Nepheton 2・TR-808を、普段Battery 4で鳴らしているボカロPが比べた
DrumX が向くのは、昔のドラムマシンの音をまだ持っていない人
裏を返すと、808 や 909 をまとめて鳴らせる音源をまだ持っていない人なら、10台がまとまっている楽さには意味があると思います。
1台ずつ別の音源をそろえなくても、昔のドラムマシンの音が一通り手に入るからです。
一方で、Battery 4 や XO のように、808 や 909 のキットをすでに鳴らせる人は、急いで足さなくていいと思います。
まずは公式動画で、リバーブの響きが好みかどうかを聞いてみてください。
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まとめ:Battery 4 があるなら、DrumX は足さなくていい
DrumX は、昔のドラムマシン10台を16個のパッドとシーケンサーで鳴らせる音源です。
リバーブの効き方には、EastWest らしい高級な感じがあります。
ただ、808 や 909 をすでに Battery 4 で鳴らしている私には、ほぼ同じことができる道具に見えました。
まだドラムマシンの音を持っていない人が、まとめて手に入れたいときに考える音源だと思います。
昔のドラムマシン10台の音を、1つの画面でまとめて鳴らしたい人に。
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808 や 909 のセットを、まとめてすぐに呼び出したい人に。
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