80年代のポリシンセの音が欲しいとき、GForce の新しい Matrix-12 を選ぶべきか。
それとも、昔のシンセがたくさん入った Arturia の V Collection を待つべきか。
新しく出た Matrix-12 を持っていない私が、公式の情報と動画で中身を調べました。
先に私の答えを書くと、1980年代のポリシンセを使いたい人には良い1台ですが、私自身は要りません。
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Matrix-12 は、1980年代の Oberheim のポリシンセをソフトにしたもの
Oberheim Matrix-12 は、アメリカの Oberheim が1980年代に作ったアナログのポリシンセ(和音を弾けるシンセ)です。
GForce のこの製品は、その実機をパソコンの中で鳴らせるようにしたソフト音源です。
Plugin Boutique の説明では、Oberheim と、実機の開発者の1人である Marcus Ryle が一緒に作った公式の Matrix-12 と Xpander のソフトと紹介されています。
Xpander は、Matrix-12 の兄弟にあたる Oberheim のシンセです。
音色は570以上入っていて、そのうち190以上は Matrix-12 と Xpander の元の音色です。
12音まで同時に鳴らせて、フィルターは15種類の効き方から選べます。

音を動かす仕組みが多く、その流れを画面で見られる
Matrix-12 の持ち味は、音を時間とともに動かす仕組みの多さです。
1つの音ごとに、音量や明るさの変化を決めるエンベロープが5つ、音を揺らす LFO が5つあります。
実機では、この組み合わせを小さな表示窓で設定するしかありませんでした。
GForce 版では、どこからどこへ効いているかを線で見せる Flow の表示が付いています。

つまみに割り当てるときは、元にしたいものから行き先のつまみへドラッグするだけです。
ほかに、鍵盤を押す強さやその後の押し込みで音を変える MPE にも対応しています。
Mac は AU・AAX・VST に加えてスタンドアロンでも動き、Apple Silicon の Mac にも対応しています。
Logic Pro でもそのまま使えます。
動画の音は懐かしく、モジュレーションで動く音が面白い
Matrix-12 という名前は今回調べるまで知りませんでした。
GForce 公式の動画を見てまず感じたのは、ちょっと懐かしいシンセの感じです。
モジュレーションで音が動いていく場面もあって、そこは聞いていて面白かったです。
昔のシンセの雰囲気は、よく出ていると思います。
一方で、音そのものは少し古く感じました。
80年代の質感を狙うなら長所ですが、今っぽい音を求めている人には合わないかもしれません。
どんな音色が入っているかは、音色を順に弾いていく公式の動画が分かりやすいです。
GForce の1台だけだと、私は物足りなくなる
Prophet~5 のときにも書きましたが、私は GForce の1台だけのシンセだと物足りなくなってしまいます。
Matrix-12 も、その考えは同じでした。
画面や操作が別のシンセに替わるから飽きずに続けられる、というのが私の使い方です。
1つの機種を深く掘るより、いろいろなシンセがたくさん入っているものの方が嬉しいタイプです。
そのため、Matrix-12 は私にはいらないと考えています。
同じ GForce の Prophet~5 を調べたときの考えは、GForce Prophet~5 の記事に書いています。
Arturia にも Matrix-12 V がある=V Collection 11 Pro に入っている
同じ機種のソフトは、Arturia からも Matrix-12 V として出ています。
Arturia 公式によると、Matrix-12 V は V Collection 11 Pro に入っている音源の1つです。

GForce 版は、Oberheim と元の開発者が関わった新しい1台で、音を動かす仕組みを画面で追いやすく作られています。
Arturia 版は、ほかの昔のシンセと一緒に V Collection 11 Pro に入っているのが大きな違いです。
1台だと物足りない私なら、Matrix-12 だけを買うより V Collection の方に目が行きます。
V Collection の小さい版については、V Collection 11 Intro の記事で調べています。
ボカロ曲で鍵盤を6つに分ける使い方は、あっても私は使わない
Matrix-12 の Multi モードでは、鍵盤を最大6つの区域(ゾーン)に分けられます。
区域ごとに別の音色を割り当てて、それぞれに小さなアルペジエーターも付けられます。

たとえば低い方でベース、高い方でリードを鳴らすように、ボカロ曲の打ち込みでも使えるとは思います。
ただ、やっていることは結局、楽器をたくさん持っているのと同じです。
DAW の中でトラックを分けて別々の音源を立ち上げれば、同じことはできます。
なので私は、この機能のために Matrix-12 を選ぶほどではないと考えています。
1980年代のポリシンセを使いたい人には、良い1台
私は好きな響きではなかったので、Matrix-12 は要りません。
それでも、昔の1980年代のポリシンセを使いたい人には良いと思います。
Oberheim の分厚いパッドやベースを、実機を探さずに鳴らせる。
元の音色も190以上入っているので、あの時代の音をそのまま使いたい人には向いています。

GForce のほかの製品やバンドルのセールは、会社ごとのページにまとめています。
GForceのセールはいつ?OB-X・OB-E・Ultimate Bundleの値下げと買い時|1台だと飽きるボカロPは「全部入りかV Collectionか」で選ぶ
過去のセール
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まとめ:80年代の音が目当てなら Matrix-12、数を使い分けたいなら V Collection
Matrix-12 は、Oberheim の80年代のポリシンセを、音を動かす仕組みが見える形で鳴らせる新しいソフトです。
懐かしい音と動くモジュレーションが目当てなら、選ぶ理由のある1台です。
一方で、私のように1台だと物足りなくなる人は、昔のシンセがまとめて入った V Collection の方が満足しやすいと思います。
1980年代のポリシンセの音を、そのまま曲に使いたい人に。
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1台では物足りず、昔のシンセをたくさん使い分けたい人に。
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