VocalSynth 2 のボコーダーは、声を変えたい場面でかなり使っています。
それでも、あまり好きなプラグインではありません。
そんな私が、Zynaptiq の ORANGE VOCODER IV を見て「ボコーダー専用のものは欲しい」と思いました。
名前は知らなかった製品で、まだ持っていません。
持っていないボカロPとして、どんなボコーダーなのか、VocalSynth 2 と何が違うのか、どんな人なら買っていいのか、どのくらい下がってきたのかをまとめます。
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ORANGE VOCODER IVは、シンセまで入ったボコーダー専用のプラグイン
ボコーダーは、声の「しゃべり方」を、シンセなど別の音に乗せるエフェクトです。
声でシンセを鳴らすと、ロボットのような歌声になります。
ORANGE VOCODER IV は、Zynaptiq が出しているボコーダー専用のプラグインです。
元は Prosoniq という会社のボコーダーで、Zynaptiq が作り直した版が2023年5月に出ました。

画面は、音の流れを線でつないだ図になっています。
シンセ・ボコーダー・音程の補正・リバーブとコーラスまでが1つの画面にそろっているので、ほかのプラグインを足さなくても、ボコーダーの声が作れる作りです。
声を乗せる側の音(キャリア)も、中のシンセでそのまま作れます。
外のシンセをつなぐこともできますが、まずはこの1本の中だけで試せます。
24種類のボコーダーの方式と、64音のシンセ
ORANGE VOCODER IV のいちばんの特徴は、ボコーダーの方式の多さです。
公式の説明では、方式は24種類あります。

話し声のモデルを使うもの、昔のアナログのボコーダーをまねたもの、遅れの出ないもの、わざと崩した音になるものまで並んでいます。
同じ声とシンセでも、方式を変えるだけで、太い音・幽霊のような音・はっきりした音と、向きががらっと変わると公式は説明しています。

中のシンセは64音まで鳴らせて、プリセットは数百あります。
ボタン1つで新しいシンセの音を作ってくれる ZYNTH や、シンセ・ボコーダーなどの設定をまとめて変える DICE もあるので、音作りから入らなくても試せます。
声の音程をそろえるPITCH-Qと、音を止めるFREEZER
ボコーダーのほかに、声の音程を決めた音にそろえる PITCH-Q も入っています。
モードは5つで、ボコーダーと一緒にも、ボコーダーの代わりにも使えます。

スケールに合わせるモードのほか、MIDI で弾いた音に声を寄せるモードもあります。
FREEZER は、ボタンを押した瞬間の音色をそのまま伸ばし続けるモジュールで、声を伸ばしてパッドのように使う向きです。
体験版は30日あるので、自分の曲の声で一度鳴らしてから決められます。
紹介動画を見た印象は「面白そう、でも中身はまだ分からない」
私が見たのは、Production Expert という海外のサイトの紹介動画です(Zynaptiq 公式の動画ではありません)。
見た印象は、面白そうではあるけれど、中で何をしているのかまではよく分からなかった、です。
方式もモジュールも多いので、動画で音を聞くだけでは違いがつかみきれません。
ボコーダーは、通す声やシンセの音で聞こえ方が大きく変わります。
結局は、自分の歌声合成の声を通して使ってみないと分からない、というのが正直なところです。
VocalSynth 2のボコーダーがあるのに、専用のものが欲しい理由
私が今ボコーダーに使っているのは、iZotope の VocalSynth 2 です。

VocalSynth 2 は、ボコーダーやトークボックスなど、声を変えるモジュールがいくつも入った飛び道具です。
主にプリセットを使っていて、声を変えたいときはかなりの頻度で挿しています。
ただ、よく使っている割に、私はこのプラグインがあまり好きではありません。
ボコーダーは、VocalSynth 2 の中の機能の1つです。
だからこそ、ボコーダーだけを突きつめた専用のものは欲しいと思っています。
それに、ボコーダーに関しては、安いものはどうも信頼しきれません。
方式を24種類も持ち、シンセや音程の補正までまとめて作り込んである ORANGE VOCODER IV くらいの価格のものの方が、任せられそうだと感じました。
VocalSynth 2 で声をどう変えているかは、こちらにまとめています。
VocalSynth 2のセールは待つべき?|声をがらっと変える飛び道具を持つボカロPが「定価では急がなくていい」と考える理由
向くのは、ボコーダーを持っていない人と、今の道具で満足できない人
ORANGE VOCODER IV が向くのは、まずボコーダーをまだ持っていない人です。
ボコーダーの声を曲に入れたいなら、専用のものを1本持つ意味はあります。
もう1つは、私のように、ボコーダーの入ったプラグインは持っているけれど、その音に満足できていない人です。
今の道具でしっくりこないなら、買っていいと思います。
方式やモジュールが多い分、合う・合わないは声によって変わりそうです。
まずは30日の体験版で、自分の声に合う方式があるかを確かめてから決めると安心です。
発売時の通常価格は$249。今は$149で、セールではさらに下がる
2023年5月の発売時、通常価格は$249で、5月中は発売記念の$149でした。
今の公式の通常価格は$149です。

セールは、夏の終わりから秋にかけてと、11月末のブラックフライデーに来ています。
単品で下がる年もあれば、WORMHOLE や PITCHMAP と一緒のバンドルで下がる年もありました。
Zynaptiq のほかの製品も同じ時期に下がりやすいので、まとめて見るなら会社ごとの記事が便利です。
Zynaptiq のセールの記事では、WORMHOLE や PITCHMAP の値動きも並べています。
ブラックフライデー全体の動きは、DTM ブラックフライデー セール 2026 まとめで追っています。
過去のセール
確認できた ORANGE VOCODER IV のセールです(ドル表記は海外の告知記事の金額)。
- 2023年5月1日〜31日:発売記念で$149(通常$249)(Sonicstate)
- 2024年8月(〜8月25日):33%オフ。旧版からのアップグレードも対象(gearnews)
- 2024年9月(〜9月8日):ORANGE VOCODER IV を含む CREATE Bundle(ADAPTIVERB・MORPH 3 PRO・WORMHOLE・PITCHMAP・PITCHMAP::COLORS)が$349(通常$649)(rekkerd)
- 2025年11月24日〜12月7日:ブラックフライデー。Zynaptiq のプラグイン・バンドル・アップグレードが割引(rekkerd)
- 2026年10月12日:Plugin Boutique で¥14,147(通常¥25,970・45%オフ・10月25日まで)
まとめ:ボコーダーに不満があるなら、セールの時に体験版から
- ORANGE VOCODER IV は、24種類のボコーダーの方式と64音のシンセ、音程の補正までそろったボコーダー専用のプラグイン
- 紹介動画は面白そうだったが、何をしているかは自分の声で使ってみないと分からない
- 私は VocalSynth 2 のボコーダーをよく使うが満足しきれておらず、専用のものが欲しいと思った
- 向くのは、ボコーダーを持っていない人と、今の道具に満足できていない人
- 夏の終わりから秋とブラックフライデーに下がってきたので、買うならセールの時期に
ボコーダーは、1本あれば間奏や Dメロの声の色をがらっと変えられる道具です。
今の音にもやもやしているなら、体験版で自分の声を通してみるところから始めてみてください。
気になる製品の価格を確認する
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