iZotope TrashとFabFilter Saturn 2|荒らしたいのか、上品に足したいのか。Trashを持っているボカロPが考えた選び方

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

サチュレーションのプラグインを、もう1本買い足すならどれにするか。

私の中で候補に残り続けているのが、FabFilterのSaturn 2です。

 

私はすでにiZotopeのTrashを持っています。

ただ、正直に書くと、普段サチュレーションで使っているのはLogic純正のChromaGlowで、最近はOzoneのVintage Tapeも使っています。

Trashの出番は多くありません。

 

それでもSaturn 2が気になるのは、「上位のサチュが欲しい」という気持ちがあるからです。

TrashとSaturn 2は、どちらも帯域を分けて歪ませられるプラグインですが、向いている場所はかなり違うと感じています。

 

先に結論を書くと、ベースやドラムを荒らしたいならTrash、上品に倍音を足したい・帯域ごとに細かく決めたいならSaturn 2です。

ただ、上品なサチュが目的なら、Saturn 2を買う前に、手持ちの純正プラグインで足りないかを確かめるのがおすすめです。

Saturn 2は使ったことがないので、公式情報で調べた内容として書きます。

 

2つの価格は、先にここから確認できます。

iZotope Trash を Plugin Boutique で見る →

 

FabFilter Saturn 2 を Plugin Boutique で見る →

 

Trashが効くのは「荒らしたい」とき

Trashでいちばん出番があるのはベースです。

ベース用のプリセットを選んで、MIXを下げて薄めるだけ、という使い方をしています。

iZotope Trashをベースに挿した画面。Bass Enhancer 01プリセットで低域を分割し、Driveをかけて太くしている

 

上の「Bass Enhancer 01」のように、プリセットが最初から低い帯域と高い帯域に分けて、それぞれ別の歪みをかけてくれます。

帯域分割を自分で考えなくていいのは楽です。

プリセットが豊富なのもありがたいですね。

 

もう一つは、ドラムに気分で歪みを足すときです。

ドラム用のプリセットも用途別に分かれているので、近いものを選んで、薄くかけます。

iZotope TrashのプリセットブラウザでDrumsカテゴリを開いた画面。Bigga Buz・Digital Burn・Drum Lofierなどドラム用プリセットが並ぶ

 

どちらも共通しているのは、音をきれいにするというより、わざと荒らす方向の使い方だということです。

 

Trash単体の使い方は、こちらのレビューに詳しく書いています。

iZotope Trash レビュー|セールで5000円で飛びついた、歪みは強いけど出番は限定的だったボカロPの話

 

Trashが「上品なサチュ」に向かない理由

Trashを使っていていちばん感じるのは、そのままだと歪みが強すぎて、薄めないと曲に馴染まないことです。

挿したらまずMIXを下げるのが癖になっています。

 

もう一つは、選択肢が基本的に「歪み」だということです。

モードを開くとDistort・Drive・Fuzz・Heavy・Retro・Saturateなどが並びますが、私には「歪みが強いか弱いか」「高音が強く出るか」くらいの違いに感じます。

iZotope Trashのディストーションのモードメニューをドラムトラックで開いた画面。Distort・Drive・Faulty・Fuzz・Heavy・Retro・Saturateなど歪み系のカテゴリが並ぶ

 

攻めた歪みは得意ですが、ボーカルやシンセに「気づかれない程度に倍音を足す」ような使い方には、キャラが荒いと感じています。

ここはそもそも思想が、激しい歪みなので、しょうがないかと思っています。

 

普段の上品なサチュは、ChromaGlowとOzoneのVintage Tape

では、上品に倍音を足したいとき何を使っているかというと、基本はLogic純正のChromaGlowです。

ボカロや細いシンセ、コンプを強くかけられない楽器に、倍音を足して前に出すときに使っています。

詳しくはサチュレーションの記事に書いています。

 

最近はそれに加えて、Ozone Advancedに入っているVintage Tapeも使っています。

Ozone AdvancedのVintage Tape。プリセットClean Fifteenを読み込んだ画面

 

テープのスピード(7.5・15・30 IPS)、入力の強さ(Input Drive)、倍音の量(Harmonics)、低域と高域の持ち上げ方(Low Emphasis・High Emphasis)を決めるだけの、シンプルなテープサチュレーションです。

上の画像は「Clean Fifteen」というプリセットを読み込んだところです。

 

Ozoneのほかのモジュールをどう使っているかは、Ozone Advancedの記事にまとめています。

 

Saturn 2は「上品から荒いまで」を帯域ごとに選べる

Saturn 2は、FabFilterのマルチバンド・サチュレーション/ディストーションです。

公式の説明によると、主な機能はこうです(2026年9月時点)。

 

  • 28種類の歪みスタイル:Tube(真空管)・Tape(テープ)・Amp(ギターアンプ)・Saturation・Transformer(トランス)・FXのカテゴリに分かれている
  • 最大6バンド:帯域を分けて、それぞれに別のスタイルをかけられる
  • バンドごとの調整:Drive・Mix・Feedback・Dynamics・Tone・Levelを帯域ごとに決められる
  • モジュレーション:LFOやエンベロープなどで、歪みのかかり方を動かせる
FabFilter Saturn 2の歪みスタイル選択メニュー(Tube・Tape・Amp・Saturation・Transformer・FX)

 

Trashとの違いで大きいと感じるのは、歪みの「種類」が、荒い方向だけでなく上品な方向にも広いことです。

たとえばTransformerの中だけでも、Subtle・Gentle・Warmと、かかり方の弱いものが並んでいます。

低域はテープ、中域は真空管、というように、帯域ごとに質感を変えることもできます。

 

私はEQのPro-Q、コンプのPro-C、リバーブのPro-RとFabFilterを揃えてきたので、サチュレーションも同じ流れで、と考えているところです。

 

FabFilter公式の紹介動画です。

 

どこを、どう歪ませたいかで選ぶ

  • ベースやドラムを荒らしたい、変わり種の歪みが欲しい → Trash。まずは無料のTrash Liteで、歪みのキャラが好みか確かめる
  • ボーカルやシンセに、上品に倍音を足したい → まずは手持ちのもの。LogicユーザーならChromaGlow、Ozone Advancedを持っているならVintage Tape
  • 上品なサチュを、帯域ごとに細かく決めたい。荒い歪みも1本で済ませたい → Saturn 2

 

私の場合、荒らす用途はTrashで足りていて、上品な用途もいまはChromaGlowとVintage Tapeで回っています。Saturn 2は「上位のサチュが欲しい」くらいの気持ちなので、急いで買うものではないと思っています。

 

価格と試し方

Plugin Boutiqueでは、Trashが¥17,250、Saturn 2が¥25,970でした(2026年9月時点)。

Plugin BoutiqueのFabFilter Saturn 2商品ページ(2026年9月時点 ¥25,970)

 

どちらもお金をかけずに試せますね。

Trashには機能を絞った無料版のTrash Liteがあり、Saturn 2には30日間の体験版があります。

私はTrashをセールのときに買いました。

急ぐものでなければ、体験版で試しながらセールを待つのがいいと思います。

 

まとめ:荒らすならTrash、上品に足すならまず手持ち、その先にSaturn 2

  • Trashは、ベースやドラムをわざと荒らす用途に効く。そのままでは強いので、MIXを下げて使う
  • 上品に倍音を足すなら、まずはChromaGlowやOzoneのVintage Tapeなど、手持ちのもので足りるか試す
  • Saturn 2は、上品から荒いまでの歪みを帯域ごとに選べる上位版。体験版で自分の曲にかけて確かめられる

 

気になる製品の価格を確認する

iZotope Trash を Plugin Boutique で見る →

 

FabFilter Saturn 2 を Plugin Boutique で見る →

 

iZotope Ozone 12 を Plugin Boutique で見る →

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。