CT-STRIP01はEQが苦手な初心者に要る?|LogicのチャンネルEQから始めたボカロPが、発売したてのチャンネルストリップを調べてみた

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最初の1本は、Logic のチャンネル EQ のままでいいと思います。

「EQ が苦手な初心者のために」と紹介されている CalPochi の CT-STRIP01 を調べて、私が出した答えです。

 

CT-STRIP01 は、ゲート・コンプ・EQ・サチュレーションの4つを1つの画面にまとめたプラグインです。

ゲートは小さな雑音を切る道具、コンプは音量の差をならす道具、EQ は音域ごとに足したり削ったりする道具、サチュレーションは音に軽い歪みと厚みを足す道具です。

 

こうした「1台で1トラック分の処理を済ませる」プラグインを、チャンネルストリップと呼びます。

 

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CT-STRIP01 は、どんなプラグインか

Plugin Boutique の製品説明から、中身を短くまとめます。

 

CalPochi CT-STRIP01の画面。左からPREAMP・GATE/EXPANDER・COMPRESSOR・EQ・TONE/SAT・OUTPUTが1画面に並ぶ(Plugin Boutiqueの製品画像)

 

  • コンプは FET・TUBE・VCA の3種類から選べます
  • FET は立ち上がりが速く前に出る音、TUBE はゆっくりなめらか、VCA は色づけが少なくバスにも使いやすい、という説明です
  • EQ は4バンドで、NOBLE・CONSOLE・PURE の3つの性格を切り替えられます
  • TONE は 700Hz を中心に高域と低域のバランスを ±6dB 傾けるつまみで、SAT が歪みの量です
  • PRE EQ のスイッチで、EQ とコンプの順番を入れ替えられます

 

プリセットは、ボーカル・ギター・鍵盤・ベース・ドラム・ループ・ミックスのバスなど用途別に28個あります。

さらに、しーたけびーつさんのプリセットが10個、メニューの一番上に入っています。

 

対応は Mac(macOS 12 以降・AU と VST3・Apple シリコンにも対応)と Windows(Windows 10 以降の64ビット・VST3)です。

 

EQ のカーブが、音の波形の上に重なって見える

画面右下の小さな表示には、出てくる音の波形と EQ のカーブが重なって映ります。

ここをクリックすると、EQ が画面いっぱいに開き、カーブの点を直接ドラッグして動かせます。

 

CT-STRIP01のEQを大きく開いた画面。音の波形の上にEQのカーブが重なり、NOBLE・CONSOLE・PUREを切り替えられる(Plugin Boutiqueの製品画像)

 

どこをどれだけ動かしたかが目で見えるのは、EQ に慣れていない人には分かりやすい作りです。

発売を紹介する動画も出ています(しーたけびーつ DTM Channel)。

 

 

EQ を始めたころ、私に足りなかったのは「叩き台」だった

始めたばかりのころ、Logic のチャンネル EQ を開いても、何をすればいいのか分かりませんでした。

どこを削って、どれくらい下げればいいのか、決める手がかりが見つからなかったからです。

 

Logic純正 Channel EQ。上のAnalyzerをオンにすると鳴っている周波数がそのまま見える

 

調べても、「答えはない」「耳で聞いて決める」「その曲に合わせる」と書かれていることがほとんどでした。

どれもその通りなのですが、当時の私が困っていたのは、最初に試すための叩き台がないことでした。

 

CT-STRIP01 は、その叩き台を用途別のプリセットとして最初から用意している、という作りです。

 

それでも、EQ が苦手な初心者に勧めない理由

EQ が苦手な初心者に、私はこの製品を特に勧めません。

初心者にとってのメリットが、私にはあまり見えなかったからです。

 

ゲート・コンプ・EQ・サチュレーションが一体になっていると、始めたばかりの人にはかえって大変だと思います。

まずは Logic のチャンネル EQ だけで十分、というのが私の考えです。

 

サチュレーションも、Logic には純正の ChromaGlow があります。

わざわざ別のプラグインで足す必要はないと感じました。

 

Logic純正ChromaGlowをトラックに挿した画面。Modern Tube / Colorful / Drive 33% / Mix 60%

 

ChromaGlow の使い方は、LogicのChromaGlowの使い方にまとめています。

 

SynthV や VOCALOID の声に、最初に挿すなら

プリセットにはボーカル用のものも入っているので、歌声合成の声に最初に挿す道具としても、使えないことはないと思います。

ただ、声の処理には もっと使いやすい道具がたくさん あります。

 

ボカロ曲の声のために、わざわざこれを選ぶ必要はないと感じました。

 

Pro-Q を持っている今の私には要らない

今の私は、EQ に FabFilter の Pro-Q を使っています。

その私から見て、CT-STRIP01 に特にメリットは感じず、結論は不要です。

 

FabFilter Pro-Q。アナライザーが大きく、この上に直接EQカーブを描ける

 

道具は、それを専門に作っているところのものから選びたい、というのが私の買い方でもあります。

Pro-Q をふだんどう使っているかは、Pro-Q 4のレビューに書きました。

 

CT-STRIP01 が要らない人

私の答えを、要らない人の形でまとめるとこうなります。

 

  • EQ を始めたばかりの人は、まず Logic のチャンネル EQ で十分です
  • Logic を使っている人は、サチュレーションを ChromaGlow で足せます
  • Pro-Q のような EQ をすでに持っている人には、足す理由が見当たりません
  • 歌声合成の声の処理なら、ほかにも使いやすい道具があります

 

EQ そのものの選び方は、こちらで比べています。

EQプラグイン おすすめ比較|初心者ボカロPが純正・無料・FabFilterを実際に使って選んだ話

 

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私が今使っている EQ は、こちらです。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。