String Machine を自分の曲で使うとしたら、私にはバイオリンの1オクターブ上に重ねるくらいしか思いつきません。
EastWest の String Machine は、60〜80年代の「ストリングスマシン」と呼ばれる昔のシンセの弦の音を集めた音源です。
正直に言うと、私はこの音源を知りませんでした。
公式の動画で音を聞いて、「昔のシンセでよく使われていたストリングスの音だな」と感じたのが最初の印象です。
この記事では、どんな音源なのか、私ならどこで使うか、向いている人と過去のセールをまとめます。
私自身は持っていないので、書いているのは公式の動画と説明を見た範囲での考えです。
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String Machineは、昔のストリングスマシンと今の生楽器を混ぜられる音源
ストリングスマシンは、本物の弦の代わりに、電子回路で弦楽器らしい音を出していた昔のシンセです。
本物のバイオリンとは違う、ふわっとした独特の弦の音が出ます。

String Machine には、ARP の Solina、Oberheim の OB-X、Roland の RS-505 と Jupiter-6 をサンプリングした音が入っています。
制作したのは、EastWest の Doug Rogers と Nick Phoenix です。
面白いのは、昔のシンセの音だけでなく、今録った生の弦・管・声も一緒に鳴らせるところです。
古いストリングスマシンの音に生のバイオリンや合唱を足して、レトロだけど薄すぎない音を作れる作りになっています。

見た目も、昔の実機のスイッチやスライダーをまねたデザインです。
動かすには、EastWest の無料のプレイヤー「Opus」が必要です。
4つのセクションとコーラスで、厚みのある音を作る仕組み
画面は色分けされた4つのセクションに分かれています。
- 赤:ストリングスマシンとパッド
- 緑:バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスの弦のセクション
- 青緑:フルートやトランペットなど、木管と金管のソロ
- オレンジ:男声・女声のクワイアとソロの声
スイッチを押して楽器をオン・オフし、セクションごとの音量で混ぜ具合を決めます。
各楽器のスイッチの上にある ALT を押すと、別の楽器に差し替えられます。

それぞれの楽器は2つのレイヤーでできていて、モジュレーションホイールで片方からもう片方へなめらかに切り替えられます。
音の立ち上がりや消え方は、セクションごとの ADSR のスライダーで決めます。
ストリングスマシンらしさの決め手は、アンサンブルコーラスです。
String Machine のコーラスには3つのモードがあり、Solina と Roland VP-330 を再現したものと、今っぽい透明感の「Modern」から選べます。

リバーブは4種類あり、センドのつまみで全セクションにまとめてかけます。
Nick Phoenix が作ったプリセットが17個と、19個のパッチが入った無料の拡張パックも付いています。
公式の動画を聞いて思ったのは「よくあるシンセのストリングス」
EastWest の公式の動画で、実際の音と操作を確かめられます。
聞いてみた私の感想は、自分の中では「よくあるシンセのストリングス」でした。
手持ちの別の音源にも似たような音があった気がして、「昔のストリングスマシンの音ですよね」という印象です。
ただ、音そのものが悪いわけではありません。
昔のファイナルファンタジーのような、ゲーム音楽の後ろで鳴っている弦にはよく合いそうだと感じました。
私が使うとしたら、バイオリンの1オクターブ上に重ねる
昔のシンセっぽい弦の音を使いたい場面は、私には正直ほとんどありません。
ただ、前に一度だけ、シンセの弦が欲しくなったことがあります。
そのとき使っていたバイオリンの音源は、一番高い音が D6 まででした。
曲の中でその D6 が少し埋もれてしまい、困ったことがあります。
そこで、1オクターブ上の D7 の音をシンセで出して、上に重ねました。
ストリングスの質感を上から強めたいときには、こういうシンセの弦は使えると思います。
ほかにも、重ねてコーラス風にし、少し厚みを出す使い方もありだと思います。
String Machine はコーラスのモードを選べるので、そういう使い方には向いていそうです。
とはいえ、そのくらいの役目なら、私は今使っているシンセの Pigments で足りています。
生の弦は Hollywood Strings 2 で鳴らしているので、Hollywood Strings 2 のレビューもあわせて見てみてください。
Pigments は1台でいろいろな音を作れるシンセで、私の使い方はPigments のレビューにまとめています。
だからこそ、String Machine の出番があるのかは、私には分かりませんでした。
9,000円ほどに下がっていても、私は買わない
Plugin Boutique のセールでは、9,000円ほどまで下がることがあります。
それでも、私には高くていらないというのが正直なところです。
理由は、ストリングスのシンセを使う場面が、私にはあまり思いつかないからです。
使い道がバイオリンの上に重ねるくらいなら、手持ちのシンセで間に合ってしまいます。
一方で、昔のゲーム音楽のような曲を作るなら、用途はあると思います。
そういう曲を作る予定がはっきりしている人なら、話は変わってきます。
EastWest の音源をまとめて使いたい人は、サブスクの ComposerCloud+ にも String Machine が入っています。
買い切りとサブスクの考え方は、EastWest のサブスクと買い切りの記事で書きました。
向いているのは、この音が好きで、使い道がはっきりしている人
String Machine が向いているのは、まずストリングスマシンの音そのものが好きな人です。
公式の動画を聞いて「この音が欲しい」と思えたなら、買う理由としては十分だと思います。
もう一つは、使い道がはっきりしている人です。
私が思いつけたのは、昔のゲーム音楽のような曲と、オクターブ上に重ねる使い方くらいでした。
逆に、私のように手持ちのシンセで弦っぽい音が出せて、特に使いたい場面がない人には、急いで買う音源ではないと思います。
何か用途があって、どうしてもこの音で鳴らしたいという人が選ぶ1本です。
過去のセール
確認できたものだけを並べます(ドル表記は海外の記事の金額です)。
- 2026年9月28日:Plugin Boutique で ¥8,963(通常 ¥17,250・48%オフ・11月1日まで)
- 2026年10月6日:AudioDeluxe で $39(通常 $99・10月8日まで)(出典:rekkerd.org)

確認できた範囲では、通常価格のおよそ半額まで下がるセールが出ています。
海外のお店では、さらに大きく下がった例もあります。
EastWest は年に何度もセールをする会社なので、欲しい人もセールを待つのが素直だと思います。
オーケストラ音源をまとめてそろえたい人はHollywood Bundle のセールの記事、ほかの会社も含めた流れはブラックフライデーのまとめで確認できます。
まとめ:音に惚れたか、使い道があるかで決める
String Machine は、Solina や RS-505 などの昔のストリングスマシンの音と、今の生の弦・管・声を混ぜられる音源です。
4つのセクションとコーラスで、レトロな弦の厚みを手早く作れます。
私は公式の動画を聞いて「よくあるシンセのストリングス」と感じ、9,000円ほどでも自分には要らないと判断しました。
使うとしても、バイオリンの1オクターブ上に重ねるくらいで、それは手持ちのシンセで足りています。
ストリングスマシンの音が好きな人や、昔のゲーム音楽のような曲を作る予定がある人は、セールのうちに検討してみてください。
ストリングスマシンの音が好きで、使い道がはっきりしている人に。
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弦の音を足す役目も、1台のシンセでまかないたい人に。
Pigments を Plugin Boutique で見る →





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