Rave Generation Screech Machineは要る?|激しいリードを作るレイヴ向けシンセを、ボカロPが調べてみた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

Rave Generation の公式動画を再生して、まず思ったのは「かなり激しめのシンセだな」ということでした。

キーンと耳に刺さる高いリードに、うねりながら音程が動く太い音。

 

Screech Machine は、そうした90年代のレイヴやハードスタイルで鳴っていた音を作るためのソフトシンセです。

3つのオシレーター(音のもとを作る部分)の後ろに、フィルターと何段もの歪みが決まった順番で並んでいて、音を思いきり汚して叫ばせる作りになっています。

 

結論から書くと、私自身は今はいらないと判断しました。

それでも、今まで作ってきた曲とは違う曲調が浮かんで、調べていて面白い製品でした。

 

Rave Generation Screech Machine を Plugin Boutique で見る →

 

Rave Generation は、レイヴの音に特化した小さなメーカー

Rave Generation という名前は、今回初めて知りました。

Re-Style が手がけるブランドで、90年代の機材をモデルにしたシンセや、ドラム、歪みのプラグインを出しています。

 

Rave Generationの公式サイトのトップ。ネオンのロゴの下に製品が並ぶ(2026年10月24日時点)

 

Screech Machine は、その中でも「スクリーチ(キーンと鳴る高いリード)」と「フーバー(うねるように音程が動く太い音)」に絞ったシンセです。

公式の価格は €79.95 で、プリセットは Re-Style と Catscan が作った40種類が入っています。

 

Screech Machineの画面全体。3つのオシレーターから、フィルター・歪み・OTT・EQ・リバーブまでが1画面に並ぶ(Rave Generation公式の画像)

 

画面は1枚だけで、ページを切り替えずに全部のつまみが見える作りです。

対応形式は VST3 と AU なので、Logic Pro でも使えます。

 

3つのオシレーターと「音の入り方」を決めるピッチ

上の段には、3つのオシレーターと、音程の動きを決める PITCH が並んでいます。

 

Screech Machineの上の段。OSC 1〜3・UNISON・PITCH(Modeで音の入り方の形を選ぶ)・AMP・VOICE・PWMのつまみ(Rave Generation公式の画像から切り出し)

 

波形は10種類あります。

公式によると、Super は Roland JP-8000 のスーパーソウ(ノコギリ波を7つ重ねた厚い音)を、Saw PWM は Alpha Juno のフーバーの音をモデルにしたものです。

 

さらに、1つのオシレーターを最大9つまで重ねて左右に広げるユニゾンや、OSC 2 を OSC 1 に同期させるハードシンクも付いています。

 

いちばんこのシンセらしいのが、PITCH の Mode です。

鍵盤を押した瞬間に音程がどう動くかを、Drop・Dive・Rise・Bounce・Hoover の5つの形から選べて、上下48半音までのピッチエンベロープと同時に動きます。

 

スクリーチらしい鋭い入り方や、フーバーらしいうねる入り方を、選ぶだけで呼び出せるということです。

 

 

フィルター→歪み→フィルター→歪み…と並ぶ「叫ばせる」通り道

真ん中の段は、オシレーターの音が通る道です。

左から右へ、決まった順番で音が流れていきます。

 

Screech Machineの真ん中の段。FILTER A→DRIVE→FILTER B→MORPH→OTT→EQの順に並ぶ音の通り道と、CHORUS・PHASER(Rave Generation公式の画像から切り出し)

 

FILTER A でレゾナンスを上げて1か所の帯域を強調し、そのまま DRIVE で歪ませる。

その後ろに FILTER B、256種類のカーブで音を歪める MORPH、音の小さい所まで持ち上げる OTT(マルチバンドのコンプレッサー)、EQ が続きます。

 

公式の説明では、FILTER A から後ろは全部の音で共通なので、和音を弾くと和音ごとひとかたまりで歪むそうです。

ギターの歪みペダルに和音を通したときのような、汚れた厚みが出る仕組みです。

 

これだけ歪みを重ねても、出口の音量は 0dBFS を超えないようになっています。

ただし、最初に読み込まれる音は素のノコギリ波で、スクリーチの音はプリセットに入っています。

プリセットから音を選び、そこからつまみを動かしていく作りです。

 

歪みを足すプラグイン全般の違いは、サチュレーションのプラグインの記事にまとめています。

 

動画を見た印象:FX寄りで、ダーティーなリードとうねり

公式の動画から受けた印象は、FX寄りで、よりハードスタイルな感じの音でした。

ダーティーなリードと、うねりのある音が印象に残ります。

 

私は、この系統のシンセを1つも持っていません。

ふだんの曲も、クラブミュージックや EDM 寄りのものはあまり作りません。

 

それでも動画を聴いていると、このシンセを使った曲を想像することはできました。

今まで作ってきた曲とは違う曲調で、今の手持ちの音源では作れない曲です。

そこが、調べていていちばん面白かったところです。

 

ボカロ曲なら、激しめの曲やメタル・ロック寄りの曲で

ボカロ曲に使うなら、激しめの曲だと思います。

たとえば、メタルやロック寄りの曲です。

 

EDM 寄りのボカロ曲でも使えると思います。

 

¥15,607 なら、私はいらない

Plugin Boutique での値段は ¥15,607 です。

この値段なら、私は特にいらないというのが今の判断です。

 

Plugin BoutiqueのRave Generation Screech Machineの製品ページ(2026年10月24日時点で¥15,607)

 

この系統の曲を作っていない私には、使う場面がないからです。

面白いと感じたのは、作ったことのない曲調が想像できたところでした。

 

どんな人に向くか

調べた範囲で、Screech Machine が合いそうなのは次のような人です。

  • アグレッシブな曲やダーティーな音が好きな人
  • 激しめのボカロ曲、メタル・ロック寄りや EDM 寄りの曲を作りたい人
  • 公式動画のスクリーチやフーバーの音そのものが好きな人

 

反対に、私のようにこの系統の曲を作らない人は、急いで買わなくてよさそうです。

 

過去のセール

Screech Machine は新しい製品で、海外のニュースサイトや Plugin Boutique、公式を調べた範囲では、まだセールの記録は見つかりませんでした。

 

ブラックフライデーのセールは、ブラックフライデーのまとめに会社ごとに載せています。

 

まとめ:今の私にはいらない、でも曲調を広げたい人には面白い

Screech Machine は、90年代のレイヴやハードスタイルの、キーンと鳴るリードやうねる音を作るためのシンセです。

フィルターと何段もの歪みが決まった順番で並び、音の芯はプリセットに入っています。

 

この系統の曲を作らない私には、今は必要ありません。

それでも、今まで作った曲とは違う曲調を想像させてくれた点で、気になる製品でした。

 

激しめの音に限らず、ボカロ曲に合うシンセを探しているなら、こちらの記事も参考にしてください。

 

初心者ボカロPのシンセおすすめ|Logic純正Alchemyが分からなかった私がPigmentsに落ち着き、次はAvenger 2を狙う話

 

激しめのボカロ曲や、アグレッシブな曲を作りたい人に。

Rave Generation Screech Machine を Plugin Boutique で見る →

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。