Output ThermalはTrashを持つボカロPに要る?|XYパッドで操る「ソフト寄りの歪み」を、Portalユーザーが調べてみた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

Output Thermal は、画面の真ん中にある大きな円の上で点を動かすだけで、歪みのかかり方が変わっていくプラグインです。

歪ませる仕組みを何段も重ね、それを1つの円(XY パッド)でまとめて操れるようにしてあります。

 

私は同じ歪み系の iZotope Trash を持っていて、Thermal も前から名前は知っていました。

公式の動画を見て思ったのは、Trash とは別の使い道があるということです。

 

この記事では、Thermal と同じ Output の Portal を持っている立場から、Thermal がどんなボカロPに向きそうかを調べてみました。

 

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Thermal は「円を動かして歪みを選ぶ」エフェクト

Thermal の普段の画面は、左の大きな円と、右の2つのつまみだけです。

プリセットを選んでから円の上の点を動かすと、歪みの種類や強さ、揺れ方がまとめて変わります。

 

Output Thermalのメイン画面。左に大きな円のXYパッド、右にDISTORTIONとGRIMEの2つのつまみが並ぶ(Output公式より)

 

Plugin Boutique の説明によると、プリセットは250種類以上あります。

歪みの種類は15以上で、リバーブなどのエフェクトも9つ入っています。

 

つまみの名前を覚えなくても、まずはプリセットと円だけで音を探せる作りです。

どんな音が出るのかは、Output の公式動画を見るのがいちばん早いと思います。

 

 

Trash は強く歪ませる道具、Thermal はもう少しやわらかい

私が持っている Trash は、かなり歪みが強いプラグインです。

サチュレーションで少し色を足すというより、はっきりディストーションをかける動きをします。

 

下は、私がドラムに Trash を挿して、歪みのモードを選んでいるところです。

Distort・Fuzz・Heavy など、名前からして強めのモードが並んでいます。

 

iZotope Trashのディストーションのモードメニューをドラムトラックで開いた画面。Distort・Drive・Faulty・Fuzz・Heavy・Retro・Saturateが並ぶ

 

Trash は、大きく歪ませたい人向けの道具だと思っています。

 

 

一方で Thermal は、公式の動画を見た印象では、Trash より歪みが弱めに聞こえました。

自分で音を出して比べたわけではありませんが、ソフト寄りの歪みを作る場面で使うものだと感じています。

 

同じ「歪み」でも役目が違うので、Trash を持っていても使い道は分かれそうです。

 

Trash と、上品に足す方向の FabFilter Saturn 2 の違いは、こちらで比べています。

 

iZotope TrashとFabFilter Saturn 2|荒らしたいのか、上品に足したいのか。Trashを持っているボカロPが考えた選び方

 

Portal を使っていると、Output の作りの良さが分かる

私は Output の Portal を持っています。

Output のプラグインは、UI や作りがかなり好きです。

 

下は、私が Logic のピアノに Portal を挿した画面です。

真ん中の大きな円、右の2つのつまみ、下の XY CONTROL という並びは、Thermal とよく似ています。

 

Portalでプリセット(AMBIENT LAKE)を読み込んだ状態。2つのマクロつまみがSTRETCHとWASHに名前が変わり、下部のXY CONTROLだけで質感を変えられる

 

Output のプラグインは、プリセットが豊富なところも非常に好きなポイントです。

Thermal も XY 軸で操作するので、細かい設定を知らなくても扱いやすそうだと思いました。

 

Portal の値段の動きや、私が向くと思う人は、Output Portalの記事に書いています。

 

なお、Output 公式によると、Thermal と Portal は Output One という月額のプランにも入っています。

1本ずつ買うか、まとめて使えるプランにするかを選べる形です。

 

細かく触りたくなったら、詳細の画面もある

プリセットと円だけで物足りなくなったら、詳細の画面で中身を触れます。

上のグラフで帯域を分けると、低い音と高い音で別々の歪みをかけられます。

 

Output Thermalの詳細画面。上に帯域を分けるグラフ、中段にステージごとの歪みとエフェクト、左下にモジュレーションの線、右下に円形のXY CONTROLがある(Output公式より)

 

左下の線は、歪みを時間で揺らすためのものです。

右下の円(XY CONTROL)に、どのつまみをつなぐかも自分で決められます。

 

さらに歪みのあとに、リバーブや音の広がり(WIDTH)、高い音と低い音のバランス(TONE)も足せます。

 

Output Thermalの詳細画面の別の例。帯域の分け目を動かし、歪みのあとにリバーブやWIDTH・TONEを足している(Output公式より)

 

Logic ユーザー向けには、AU 版が入っていて、Apple Silicon の Mac(M1 以降)にも対応しています(Plugin Boutique の動作環境より)。

 

1万〜1万5千円になったら嬉しい。歪み系をまだ持っていない人に

正直なところ、Thermal は1万円から1万5千円ぐらいまで下がったら嬉しいと思っています。

いまの価格は、下のボタンで確かめられます。

 

Plugin BoutiqueのOutput Thermalの製品ページ(2026年10月26日時点で¥25,970・セールなし)

 

買う価値がありそうなのは、まだ歪み系(ディストーション系)のプラグインを持っていない人です。

初心者ボカロPで歪み系が1本もないなら、最初の1本の候補になると思います。

 

ただ、Thermal は比較的ソフト寄りです。

がっつり荒らしたい人より、やわらかめのディストーションが欲しい人に向くと考えています。

 

上品に色を足す方向では、FabFilter Saturn 2 という選択肢もあります。

私は持っていませんが、欲しいと思っている1本で、Saturn 2の記事にセールの値動きをまとめています。

 

 

まとめ:Trash の代わりではなく、やわらかい歪みの1本として

Thermal を調べて分かったことをまとめます。

  • Thermal は、円(XY パッド)を動かして歪みを選ぶ、Output のエフェクト
  • Trash は強いディストーション、Thermal は動画で聞いた印象ではもっとやわらかい
  • Portal と同じく、UI の作りとプリセットの多さが魅力
  • 1万〜1万5千円ぐらいまで下がったら嬉しい
  • 歪み系をまだ持っていない人、ソフト寄りの歪みが欲しい人に向く

 

歪み系をまだ持っておらず、やわらかめのディストーションを1本入れたい人に。

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強めのディストーションで、大きく歪ませたい人に。

iZotope Trash を Plugin Boutique で見る →

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。