クワイア(合唱)音源はどう選ぶ?|Hollywood ChoirsとFantasy Voicesを使い分けてきたボカロPが、OmniaとOlympusまで「曲のイメージ」で比べる

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サビを盛り上げたいときや、ファイナルファンタジーのような世界観を出したいとき、私はサビの後ろに合唱を入れていました。

ナルニア国物語や指輪物語のような、壮大でファンタジーらしい空気を出すのに、合唱はとても便利です。

 

持っているのは EastWest の Hollywood Choirs と Hollywood Fantasy Voices の2本で、ファンタジー系の曲には Fantasy Voices、普通のポップスのコーラスには Hollywood Choirs と使い分けてきました。

この2本を使ってきて思うのは、合唱音源を選ぶときに見るのはその曲のイメージに合うかどうか、ほぼこれだけだということです。

 

この記事では、持っている2本に、Native Instruments の Choir Essentials – Omnia と Soundiron の Olympus Choir Elements を加えた4本を比べます。

Omnia と Olympus は持っていないので、公式の動画を見た感想と、製品ページで確かめた事実で書いています。

 

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クワイア音源とは?4本の違いを表で比べる

クワイア(合唱)音源は、大勢の歌声を録音して、鍵盤を押すとその合唱が鳴るようにした音源です。

「アー」「ウー」のような母音で和音を伸ばすのが基本で、音源によっては言葉や音節を歌わせる仕組みもついています。

 

4本の違いを、表にまとめました。

音の寄り方は私の印象で、Omnia と Olympus は動画を見た印象です。

 

項目Hollywood Fantasy VoicesHollywood ChoirsChoir Essentials – OmniaOlympus Choir ElementsメーカーEastWestEastWestNative InstrumentsSoundiron音の寄り方(私の印象)ファンタジー寄りポップスのコーラスに使いやすい新しくモダンな声(動画の印象)普通の合唱らしい音(動画の印象)歌わせ方母音のコーラスとソロの声WordBuilderで単語を入力して歌わせるSyllabuilderで音節を鳴らす・つなげる8種類の母音とPhrasemaster動かすソフトEastWestのOpusEastWestのOpus無料のKontakt Player(7.1.05以上)無料のKontakt Player(5.5.1以上)私が持っているか持っている持っている持っていない持っていない

 

Omnia と Olympus は、どちらも Native Instruments の無料の Kontakt Player で動きます(Plugin Boutique の製品ページの動作環境より)。

Kontakt 本体を買わなくても使えるのは、私のように無料の Kontakt Player しか入れていない人には大事なところです。

 

選ぶ軸は「ファンタジー寄り・合唱寄り・ポップス寄り」のどれか

合唱音源と一口に言っても、音色にはかなり個性があります。

ファンタジー寄りなのか、本物の合唱寄りなのか、それともポップス寄りなのかで、合う曲がはっきり分かれます。

 

私は、その音色が曲のイメージに合っているかで選び、曲に合わせて使うことがほとんどでした。

ファンタジーの世界観なら Fantasy Voices、普通のポップスのコーラスなら Hollywood Choirs、という使い分けもこの考え方からです。

 

ボカロ曲の主役は、あくまでボカロの歌声です。

私が合唱を入れるのも、サビの盛り上がりや世界観作りのために、後ろで鳴らすことがほとんどでした。

 

Hollywood Fantasy Voices:ファンタジーの世界観を出すなら

Fantasy Voices は、母音で歌うコーラスと、ソロの女性ボーカリストの声が入った EastWest の音源です。

2本のうち、私の好みは Fantasy Voicesで、ファンタジー系の曲にはこちらを使っています。

 

Hollywood Fantasy VoicesのPLAY画面。左にMOOD(SOFT・CLASSIC・EPIC)、中央にファンタジー風のカバーアート、右にリバーブとマイクのつまみが並ぶ

 

画面左上の MOOD で、柔らかい・クラシック・壮大といった声の雰囲気を切り替えられます。

言葉を細かく歌わせる音源ではありませんが、コードを置くだけで世界観が出るのが強みです。

 

私がどのパッチを選んで、どう打ち込んでいるかは、Fantasy Voices の使い方の記事に手順でまとめています。

公式の紹介動画では、ソロの声とコーラスの雰囲気がよく分かります。

 

 

Hollywood Choirs:普通のポップスのコーラスなら使いやすい

Hollywood Choirs は、EastWest の合唱音源で、WordBuilder という仕組みで単語を入力して合唱に歌わせられるのが特徴です。

ファンタジー色が強すぎないので、普通のポップスのコーラスを足すときは、Fantasy Voices より Hollywood Choirs のほうが使いやすいと感じています。

 

Hollywood ChoirsのPLAY画面。左上にWORDBUILDERボタン、中央に合唱団の配置図、右にリバーブとMIXESのつまみが並ぶ

 

左上の WORDBUILDER ボタンから、歌わせる言葉を入力する画面に入ります。

Fantasy Voices との違いや、WordBuilder を実際に触ってみた話は、こちらの記事に詳しく書きました。

 

EastWest Hollywood ChoirsとFantasy Voices、ボカロ曲でクワイアを使うならどっちを選ぶ?

 

EastWest 公式の紹介動画です。

 

 

Choir Essentials – Omnia:買うとしたらこれ、と思ったモダンな合唱

Choir Essentials – Omnia は、Native Instruments の合唱音源 Choir: Omnia を軽くした版です。

40人の合唱を、ソプラノ・アルト・テナー・バスの4つのパートに分けて鳴らせます(Plugin Boutique の製品ページより)。

 

Plugin BoutiqueのChoir Essentials - Omniaの製品ページ。紫の波の画面と、ah・e・iなどの母音のボタンが並ぶ(2026年10月28日時点で¥25,970)

 

公式の動画を見て、まず新しくてモダンな声だと感じました。

声の感じもかなり好きで、きれいな音だと思います。

 

画面もすっきりしていて、Native Instruments の音源はこういうところが見やすくていいなと感じました。

動画を見たときは「言葉も歌ってくれるのかな」と思ったので、製品ページで確かめました。

 

Omnia には Syllabuilder という仕組みがあり、音節を1つずつ鳴らしたり、音節をつなげてフレーズにしたりできます。

完全版の Choir – Omnia の画面を見ると、「kyr」「a」「vey」「nom」のような音節を並べて歌わせる形です。

 

Plugin BoutiqueのChoir - Omniaの製品ページ。Syllabuilderで「kyr」「a」「vey」「nom」などの音節を並べた画面(2026年10月28日時点で¥69,540)

 

Essentials は、完全版からマイクの位置を1つにして、母音ごとの音色を用意した軽い版です。

完全版はマイクの位置を5つから混ぜられて、プリセットも189個あります(どちらも Plugin Boutique の製品ページより)。

 

Native Instruments 公式の、Essentials の紹介動画です。

 

 

Choir Essentials - Omnia を Plugin Boutique で見る →

 

Olympus Choir Elements:普通の合唱らしい音、ただ少し古く感じた

Olympus Choir Elements は、Soundiron の63人の合唱音源 Olympus Symphonic Choir の中心の部分を、小さくまとめた版です。

「アー」「イー」「オー」「ウー」など8種類の母音を、男声と女声に分けて鳴らせます(Plugin Boutique の製品ページより)。

 

Plugin BoutiqueのSoundiron Olympus Choir Elementsの製品ページ。山の上の神殿のパッケージ画像(2026年10月28日時点で¥17,250)

 

Phrasemaster という機能で、母音の伸ばしと短い発音を最大16ステップ並べて、フレーズとして鳴らすこともできます。

動作は無料の Kontakt Player 5.5.1 以上なので、4本の中では古い環境でも動きます。

 

公式の動画を見た私の感想は、普通の合唱らしい音には聞こえたものの、少し古く感じたというものでした。

Omnia と比べると、私が買うとしたら Omnia のほうが選択肢に入ります。

 

下は、同じ Olympus シリーズのさらに小さい版(Olympus Choir Micro)の、Soundiron 公式の紹介動画です。

 

 

Soundiron Olympus Choir Elements を Plugin Boutique で見る →

 

初心者ボカロPが最初の1本を選ぶなら

最初の1本なら、ファンタジー系が欲しいなら Fantasy Voices、最近のモダンな声が欲しいなら Omnia が選択肢になると思います。

普通のポップスのコーラスを足したいなら、Hollywood Choirs も使いやすい1本です。

 

EastWest には、Symphonic Choirs という合唱音源もあります。

ただ、公式の動画を見た私の感想は「とにかく古い」で、特に理由がない限りは要らないと考えています。

 

そして何より大事なのは、実際に声を聞いてみて、自分の曲のイメージと合うかどうかです。

どの音源も公式の動画で声を聞けるので、作りたい曲を思い浮かべながら聞き比べてみてください。

 

まとめ:合唱音源は、曲に出したい空気で選ぶ

合唱音源は、ファンタジー寄り・合唱寄り・ポップス寄りのどれが曲のイメージに合うかで選ぶのが、私のやり方です。

私はファンタジー系に Fantasy Voices、ポップスのコーラスに Hollywood Choirs を使い分けてきて、次に買うなら Omnia が候補です。

 

ファンタジーの世界観をサビの後ろに足したい人に。

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新しくモダンな合唱の声が欲しい人に。

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普通のポップスの曲にコーラスを足したい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。