Ensemblia 2: Orchestral Longs は、Opus と Hollywood Strings 2 をすでに持っている私には、足す理由が見つからない音源でした。
和音を押さえるだけで合奏になる作りは、時短にはなりそうだと思います。
ただ、私がいま探しているのは、コードに沿ったフレーズまで弾いてくれる音源です。
Ensemblia は、その探しものとは違う方向の道具でした。
この記事では、Ensemblia 2: Orchestral Longs がどんな音源か、公式動画を見て感じたこと、そしてどんな人に合いそうかをまとめます。
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Ensemblia 2: Orchestral Longs はどんな音源か
Ensemblia 2: Orchestral Longs は、Cinematique Instruments が出している、小さな編成のオーケストラ(室内オーケストラ)の音源です。
Kontakt というサンプラーの上で動く音源で、無料の Kontakt Player ではなく、フル版の Kontakt が必要です。
いちばんの特徴は、7つの楽器のトラックに、押さえた和音の音を自動で振り分ける仕組みです。
たとえば「ド・ミ・ソ」を押さえると、どの楽器がどの音を鳴らすかを、トラックごとに決めておけます。

公式では、この振り分けの仕組みを「Voicing Engine」と呼んでいます。
楽器は、バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスのような弦のほかに、トロンボーンやホルン、サックス、オルガンなども選べます。
Ensemblia 2 Orchestral は、長く伸ばす音の「Longs」と、短い音の「Shorts」の2つに分かれています。
この記事の Longs は、伸ばす音で和音を鳴らすほうです。

画面を切り替えると、楽器ごとの音量やリバーブ、ディレイを調整するミキサーも出てきます。
画面の右下にある A〜D のボタンで、4つの編成を切り替えながら鳴らせます。
公式の解説動画では、Longs の画面と音を実際に確かめられます。
公式動画を見た印象:画面は古め、音は普通くらい
公式動画を見た限りでは、画面の作りが少し古く感じました。
音についても、私には普通くらいに聞こえました。
弾いた和音を楽器ごとに自動で振り分ける、という作りそのものも、私には昔よく見かけた形に見えました。
和音を押さえるだけで合奏になるので、時短になりそうではあります。
ただ、私が想像していたものよりかなり古い形で、実際の曲作りではあまり使えないかな、というのが正直な印象です。
私が欲しいのは「コードに沿ったフレーズ」まで弾く音源
私は曲作りを時短したいので、コードを押さえるだけで鳴ってくれる音源は、それだけでもありがたいと思っています。
ただ、本当に欲しいのは、ある程度のフレーズまで鳴らしてくれる音源です。
フレーズまで出てくれれば、そこから曲に合わせて直していくだけなので、作るのがずっと早くなります。
その点で、Ensemblia は私の探しているものとは違いました。
これは公式の説明からも分かります。
Cinematique Instruments は「Ensemblia は出来合いのフレーズや MIDI ファイルを流すものではない」とはっきり書いています。
さらに、音を刻んでパターンにする「アレンジャー」の機能は、短い音の Shorts だけにあります。
伸ばす音の Longs は、押さえた和音を楽器に振り分けて鳴らす音源で、フレーズを作る道具ではありません。
コードを押さえるだけで弦が鳴る音源なら、Native Instruments の Session Strings 2 のようなものもあります。
Smart Chord という機能を使うと、鍵盤を1つ押すだけで、弦の編成に合わせた和音が鳴ります。

和音を押さえて伴奏を鳴らす様子は、公式の解説動画でよく分かります。
私が気になっているのは、Sonokinetic の Fantasy のように、コードを押さえるとファンタジー映画のようなフレーズを弾いてくれる音源です。
Ensemblia を見たことで、自分が欲しいのはこちらの方向だとはっきりしました。
Session Strings 2 や、フレーズを弾いてくれる Action Strings 2 については、別の記事で詳しく調べています。
Session Strings 2・Action Strings 2は要る?|コードを弾くだけで弦が鳴るNIの音源を、Hollywood Strings 2ユーザーが調べてみた
Opus と Hollywood Strings 2 がある中で、足す意味はあるか
私はオーケストラの音源として、EastWest の Opus と Hollywood Strings 2 を使っています。
この2つがある中で Ensemblia を足す意味は、私にはないと思っています。

公式動画で聞いた音が、そこまで良いとは感じなかったのが一番の理由です。
伸ばす音の弦や管なら、手元の音源でもう足りています。
Opus でどう楽器を探しているかはHollywood Orchestra Opusの使い方に、弦の音はHollywood Strings 2のレビューに書いています。
Ensemblia 2: Orchestral Longs が合いそうな人・合わない人
公式の説明から言えるのは、和音を押さえて、いろいろな楽器の組み合わせで長い音を鳴らしたい人に向いた音源だということです。
弦だけでなく、サックスやオルガンを混ぜた変わった編成を、トラックを組むだけで試せます。
一方で、次のような人には合わないと思います。
- コードに沿ったフレーズまで弾いてほしい人
- すでに Opus のような大きなオーケストラ音源を持っている人
- 無料の Kontakt Player しか持っていない人(フル版の Kontakt が必要)

短い音で刻むパターンが欲しいなら、Longs ではなく Shorts のほうを確かめてください。
Plugin Boutique の製品ページでは、デモの曲も聞けます。
まとめ:私には不要、フレーズが欲しいなら別の音源を
Ensemblia 2: Orchestral Longs は、和音を押さえるだけで合奏になる、時短向きの作りをした音源です。
ただ、フレーズまで欲しい私にとっては探しているものと違い、今の値段なら不要というのが結論です。
まだオーケストラの音源を1つも持っていないなら、まずはオーケストラ音源の選び方から比べてみてください。
コード進行そのものから考えたい人は、Scaler 3 のレビューも参考になると思います。
和音を押さえて、いろいろな楽器の組み合わせで長い音を鳴らしたい人に。
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コードを弾くだけで、弦の伴奏を手早く鳴らしたい人に。
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