Session Strings 2・Action Strings 2は要る?|コードを弾くだけで弦が鳴るNIの音源を、Hollywood Strings 2ユーザーが調べてみた

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鍵盤を1つ押すだけで、弦楽器のパートが和音になって鳴る。

Native Instruments の Session Strings 2 には、そんな機能が入っています。

 

同じ NI の Action Strings 2 は、コードを押さえるだけで、映画のような刻みのフレーズを弦のオーケストラが弾いてくれる音源です。

どちらもプロの方が YouTube でよく紹介しているので、私も名前は前から知っていました。

 

私は Hollywood Strings 2 と Opus を持っていますが、この2つはそれでも欲しいと思っている音源です。

理由はひとつで、弦を入れる時間を短くしたいからです。

 

Native Instruments Session Strings 2 を Plugin Boutique で見る →

 

Hollywood Strings 2があっても欲しい理由は「時短」

私は曲作りで、できるだけ時間を短くしたいほうです。

だから、コードを弾くだけで弦が鳴る作りは、それだけでありがたく感じます。

 

さらに、それっぽいフレーズまで出てくれるなら、なおうれしいところです。

実は今、コードで弦を鳴らせる音源をちょうど探しているところでもあります。

 

前に別の弦の音源を見たときは、古いオーケストラ音源を持っているので、弦はもう要らないと感じていました。

あれは、1音ずつ打ち込んで使う、普通の弦の音源の話です。

 

今回の2つは、同じ弦でもコードから弦のパートを組み立ててくれるところが違います。

欲しいのは弦の音そのものではなく、コードで鳴らせる時短の機能のほうです。

 

私が普段使っている Hollywood Strings 2 の使い方は、こちらにまとめています。

 

EastWest Hollywood Strings 2レビュー|ボカロ曲の弦楽器は全部これ、室内楽的な鳴りが決め手だった話

 

Session Strings 2:11人の小さな弦で、和音を楽器ごとに振り分ける

Session Strings 2 は、NI と e-instruments が作った弦の音源です。

バイオリン4人・ビオラ3人・チェロ2人・コントラバス2人の、11人の小さな編成を録音しています。

 

Session Strings 2のメイン画面。コントラバス・チェロ・ビオラ・バイオリンの写真と、右上にSmart Voice SplitとSmart Chordのスイッチ(Native Instruments公式サイトより)

 

公式では、ポップスやダンス曲、今どきの劇伴などに向く、と紹介されています。

ドイツのスタジオで、ビンテージの楽器をセッションミュージシャンが弾いた音です。

 

大編成のオーケストラの弦とは違い、近くで鳴っているような、こぢんまりした響きが特徴です。

奏法はアクセント・ピチカート・クレッシェンド・レガートなど14種類あります。

 

Smart Voice Split と Smart Chord で、和音が弦のパートになる

時短の目線でいちばん気になるのが、和音のまわりの機能です。

Smart Voice Split をオンにして和音を弾くと、低い音は低い楽器へ、高い音は高い楽器へと、和音の音が楽器ごとに自動で振り分けられます。

 

Smart Chord は、鍵盤を1つ押すだけで、弦の編成に合わせた和音を鳴らす機能です。

キー(ルート)と、メジャー・マイナー・ドリアンなどの「コードのセット」を選んでおくと、I〜VII の和音が鍵盤に並びます。

 

Session Strings 2のSmart Chordの画面。I〜VIIの鍵盤とRoot・Chord Sets(Major・Minor・Dorianなど)の選択(Native Instruments公式サイトより)

 

弦の和音をどの楽器に何の音で割り当てるかは、慣れないと迷うところです。

そこを音源に任せられるので、弦の書き方がまだよく分からない人でも、それらしい重なりで鳴らせます。

 

Rhythm Animator で、伸ばすだけの和音に動きをつける

もうひとつの機能が Rhythm Animator です。

和音を押さえたまま、16ステップか32ステップのリズムで刻ませるアルペジエーターで、ステップごとにスタッカートやピチカートなどの奏法を切り替えられます。

 

Session Strings 2のRhythm Animatorの画面。16・32ステップのバーと、スタッカート・ピチカートなど奏法の切り替え(Native Instruments公式サイトより)

 

コードを伸ばすだけだと、弦はどうしても後ろで鳴っているだけになりがちです。

刻みを足せると、サビの裏などで弦に動きが出ます。

 

なお、用意されたフレーズを並べて組み立てる Phrase Animator は、上位版の Session Strings Pro 2 だけの機能です。

無印の Session Strings 2 でフレーズに近いことをするなら、この Rhythm Animator を使う形になります。

 

公式の解説動画では、Smart Chord や Rhythm Animator を実際に鳴らしている様子が見られます。

 

Session Strings 2 は、Kontakt を持っていなくても、無料の Kontakt Player で動きます。

容量は圧縮した状態で11GBほどです。

 

Plugin BoutiqueのSession Strings 2の製品ページ(2026年10月26日時点で¥17,250)

 

同じシリーズのホーンセクション版は、Session Hornsの記事で調べています。

 

Action Strings 2:41人の弦で、映画のような刻みをテーマから選ぶ

Action Strings 2 は、映画の劇伴のような、緊張感のある弦のフレーズを鳴らすための音源です。

こちらはハンガリーのオーケストラによる41人の大編成で、5つのマイク位置で録音されています。

 

Action Strings 2のメイン画面。HIGH ENSとLOW ENSの譜面と、下にMain・Var・Stacc・Tremなどのキースイッチ(Native Instruments公式サイトより)

 

Session Strings 2 が「和音を弦に振り分ける」音源だとすると、Action Strings 2 は「フレーズそのものを弾いてくれる」音源です。

テーマを選んでコードを押さえると、高い弦と低い弦に分かれた刻みのフレーズが、そのコードに合わせて鳴ります。

 

160以上のテーマから選んで、MIDIにして持ち出せる

テーマは160種類以上あり、その元になっているフレーズは1,370以上あります。

Category(メロディ系・アルペジオ系など)や、8分・16分といったリズム、拍子で絞り込んで選べます。

 

Action Strings 2のテーマの一覧画面。Category・Feel・Meterで絞り込み、Action Hooks・Melodic Hooksなどのテーマを選ぶ(Native Instruments公式サイトより)

 

フレーズは短い部品(Live Modules)の組み合わせでできていて、エディターで音の高さや強さ、リズムを変えられます。

弾いたフレーズは MIDI として DAW にドラッグして持ち出せるので、ブラスやシンセに同じフレーズを弾かせることもできます。

 

選んだキーの音だけが鳴る Scaler(20種類のスケール)もあり、外れた音を押さえても曲のキーからはみ出しません。

こちらも無料の Kontakt Player で動き、容量は圧縮した状態で31GBほどです。

 

公式の解説動画では、テーマを選んでコードで鳴らす流れが分かります。

 

Plugin Boutique での通常価格は、Session Strings 2 のおよそ3倍です。

 

Plugin BoutiqueのAction Strings 2の製品ページ(2026年10月26日時点で¥52,110)

 

木管の Action Woodwinds、打楽器の Action Strikes と3つセットになった Action Suite もあります。

弦だけでなく、映画のような曲を木管や打楽器ごとまとめて作りたい人向けのセットです。

 

Plugin BoutiqueのAction Suiteの製品ページ。Action Woodwinds・Action Strings 2・Action Strikesのセット(2026年10月26日時点で¥86,970)

 

2つの違いを表で比べる

公式の情報をもとに、2つの違いを並べました。

 

項目Session Strings 2Action Strings 2編成11人の小編成41人のオーケストラ響き近くで鳴る、こぢんまりした音大編成の迫力のある音向く曲ポップス・ダンス曲映画のような劇伴コードで鳴らす仕組み和音を楽器ごとに振り分け・1鍵で和音・刻みのアルペジエーターテーマを選んでコードを押さえるとフレーズが鳴る容量(圧縮時)約11GB約31GB動く環境無料のKontakt Player無料のKontakt Player

 

ボカロ曲の裏で、弦をなんとなく鳴らしたいなら Session Strings 2。

映画のような盛り上がりを弦で作りたいなら Action Strings 2、という分け方になりそうです。

 

コードで鳴らす音源では、Sonokinetic の Fantasy も気になっている

コードで弦を鳴らせる音源を探している中で、もうひとつ気になっているのが Sonokinetic の Fantasy です。

これもまだ持っていません。

 

Fantasy は、ファンタジー映画の劇伴のようなフレーズを、オーケストラ全体で鳴らす Kontakt の音源です。

公式のマニュアルによると、オレンジの鍵盤でフレーズを選び、青の鍵盤で長調・短調の和音を押さえて鳴らす作りになっています。

 

 

弦だけの NI の2つと違い、Fantasy には弦のほかに木管・金管・打楽器・ハープ・ピアノまで入っています。

 

どんな人に向くか:時短したい人と、弦がよく分からない初心者ボカロP

この2つが一番合うのは、時短したい人だと思います。

ある程度は手を抜いて、それでもストリングスをちゃんと入れたい人です。

 

映画のような雰囲気を出したい人にも向いています。

その場合は、刻みのフレーズを選べる Action Strings 2 のほうが近いはずです。

 

それから、弦楽器のことがよく分からない初心者ボカロPや、曲の裏でなんとなく弦を鳴らしたい人にも役に立つと思います。

和音を楽器に振り分けるところまで音源がやってくれるので、コードを決めれば、あとは音源に任せられます。

 

私自身も、時短の道具として使えそうだと思っています。

 

ほかの弦の音源も含めて比べたい人は、ストリングス音源の選び方もどうぞ。

 

買い時:NIは年末のセールで単体の音源を大きく下げてきた

Native Instruments は、ブラックフライデーの時期に大きなセールをする会社です。

2025年のセールでは、9月より前に発売された単体製品が50%オフの対象になりました(出典:Rekkerd)。

 

特に Action Strings 2 は値段が大きいので、急がないならセールの時期を見て決めるのがよさそうです。

NI 全体のセールの流れは、Native Instrumentsのブラックフライデーの記事にまとめています。

 

まとめ:弦を「打ち込む」音源とは別に、「コードで鳴らす」音源として見る

Session Strings 2 と Action Strings 2 を調べて分かったことをまとめます。

  • Session Strings 2 は11人の小編成で、和音を楽器ごとに振り分けたり、1鍵で和音を鳴らしたりできる
  • Action Strings 2 は41人の大編成で、テーマを選んでコードを押さえると映画のような刻みが鳴る
  • どちらも無料の Kontakt Player で動く
  • Hollywood Strings 2 を持っていても、時短のために欲しいと感じた
  • 時短したい人、映画のような感じにしたい人、弦がよく分からない初心者ボカロPに向く

 

コードだけ決めて、曲の裏に弦を早く入れたい人に。

Native Instruments Session Strings 2 を Plugin Boutique で見る →

 

映画のような刻みのフレーズを、弦で手早く作りたい人に。

Native Instruments Action Strings 2 を Plugin Boutique で見る →

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。