Acon Digital Drum Production Suiteは要る?|ドラムのループを音ごとに分けるAIの2本を、ループをほぼ使わないボカロPが調べてみた

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ドラムのループを、私はほとんど使いません。

ドラムは Addictive Drums 2 や Battery 4 で、いつものパターンを自分で打ち込んでいます。

 

Acon Digital の Drum Production Suite は、そのループのほうを相手にする道具です。

できあがったドラムのループを、キック・スネア・ハイハットなどに AI で分けて、1つずつ音量を変えたり消したりできます。

 

もう1本は、生のドラムを録ったときに、マイクに入りこんだほかの太鼓の音(かぶり)を消す道具です。

この2本がセットになっています。

 

私はこの会社も製品も、今回調べるまで知りませんでした。

結論から書くと、自分で打ち込む私には1万4000円でも必要ないという答えになりました。

 

それでも、ループを使って曲を作る人には役に立ちそうに見えます。

どんな製品で、どんな人なら合いそうかを書いていきます。

 

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Drum Production Suiteは、ドラムを分ける・きれいにする2本のセット

Drum Production Suite は、Remix:Drums と DeBleed:Drums の2つのプラグインをまとめたものです。

どちらもドラム専用で、AI を使って音を聞き分けます。

 

Plugin Boutique の Drum Production Suite の製品画像。Remix:Drums と DeBleed:Drums の2つの画面が重なっている

 

2本とも、書き出しを待たずに再生しながら効く(リアルタイムで動く)のが売りです。

Mac は Apple シリコンでそのまま動き、AU にも対応しているので Logic Pro でも使えます。

 

2本の役目を、表で並べるとこうなります。

 

項目Remix:DrumsDeBleed:Drums
何をするループを音ごとに分けて上げ下げマイクのかぶりを消す
相手にする音できあがったドラムのループや録音マイクで録った生ドラムの各トラック
分けられる音Kick・Snare・Hat・Cymbals・Toms・Otherキックやスネアなど選んだ太鼓
公式の単体価格US$49US$99

 

公式ストアでは、2本を別々に買うと$148のところ、セットは$119です。

打ち込みだけで曲を作る人が主に使うのは、Remix:Drums のほうだと思います。

 

2本をまとめて紹介している、Acon Digital 公式の動画です。

 

Remix:Drumsは、ループの中のキックだけを上げ下げできる

Remix:Drums は、1本のドラムのループを、キック・スネア・ハイハット・シンバル・タム・その他の6つに分けます。

分けた音は、それぞれのフェーダーで大きくしたり、消したりできます。

 

Acon Digital 公式の Remix:Drums のページの見出し

 

音ごとに、どのくらい拾うかの感度も変えられます。

フェーダーの動きは DAW のオートメーションに書けるので、サビだけハイハットを上げる、といった動かし方もできます。

 

公式のページには、ループを流しながらフェーダーを触れる試聴があります。

 

Remix:Drums の公式の試聴。ドラムのループを Kick・Snare・Hi-Hat・Cymbals のフェーダーで上げ下げできる(Acon Digital 公式)

 

対応している DAW なら、6つの音を別々のトラックに出して、キックだけにエフェクトをかけることもできます。

 

Logic Pro にも、曲をボーカル・ドラム・ベースなどに分ける Stem Splitter があります。

ただ、Stem Splitter が出すドラムは1本のままで、ドラムの中をさらにキックとスネアに分けるのが Remix:Drums の役目です。

 

Stem Splitter の使い方は、Logic の Stem Splitter の記事に書いています。

 

公式の紹介動画では、ループの音が1つずつ抜けていく様子が見られます。

 

DeBleed:Drumsは、生ドラムを録る人向けの道具

DeBleed:Drums は、マイクで録った生ドラムのための道具です。

ドラムを録るときは太鼓ごとにマイクを立てますが、スネアのマイクにキックやハイハットの音も入りこみます。

 

Acon Digital 公式の DeBleed:Drums のページの見出し

 

この入りこんだ音(かぶり)を、AI で聞き分けて消すのが DeBleed:Drums です。

叩いた音の響きは残したまま、かぶりだけを減らせるとうたっています。

 

公式の試聴では、Before と After を切り替えて違いを聞けます。

 

DeBleed:Drums の公式の試聴。Before と After を切り替えて、キックやスネアのマイクのかぶりが消えるかを聞き比べられる(Acon Digital 公式)

 

打ち込みの音源は、もともと太鼓ごとに分かれた音なので、かぶりの心配はほとんどありません。

ドラムを録音しない人にとっては、セットのうちこちらは出番が少ないと思います。

 

DeBleed:Drums の使い方は、公式の動画で見られます。

 

自分でドラムを打ち込む私には、用途が見つからなかった

動画を見て、ループを音ごとに分けられるのは便利そうだと思いました。

ただ、私が自分で作曲する分には、特に必要ありませんでした。

 

ドラムは Addictive Drums 2 や Battery 4 で、いつものパターンを打ち込んでいます。

 

Logic Pro で開いた Addictive Drums 2 の EXPLORE 画面。プリセットキットの一覧と、右側に Room・Overhead・Hihat・Snare・Kick のつまみが並ぶ

 

打ち込みなら、キックだけ小さくしたいときは、キックのトラックやつまみを下げれば済みます。

ループを使わないので、キックだけ消したい・差し替えたいと思ったこともありませんでした。

 

ブレイクビーツを、聞こえるか聞こえないかくらいで薄く入れることはあります。

そのときも、Pigments に入っているドラムのパターンを使うことが多いです。

 

Addictive Drums 2 を使っている様子は、XLN Audio 公式の動画で見られます。

 

それぞれの使い方は、Addictive Drums 2 のレビューとBattery 4 のレビュー、Pigments のレビューに書いています。

 

ボカロ曲でループを使う人には、役に立ちそう

私には要らない道具でしたが、ボカロ曲でドラムのループを使う人には役に立ちそうに見えます。

手に入れたループのキックが弱いときに、そこだけ上げられれば、ループ選びの幅は広がります。

 

ヒップホップ系のような作り方で、ループからドラムだけを取り出したい人にも、合うかもしれません。

 

一方で、私は TuneCore で曲を配信しています。

ループ系の素材は配信では扱いが難しいと私は思っていて、そのためにループを使っていません。

 

TuneCore で配信する人には要らない、というのが私個人の意見です。

配信する予定がある人は、使う素材の扱いを配信先の決まりで先に確かめておくと安心です。

 

買うか・待つか・いらないか

私の答えは、1万4000円でも必要ないです。

ドラムを自分で打ち込んでいて、ループを使わないからです。

 

合いそうなのは、ドラムのループを曲に使う人と、生ドラムを録ってミックスする人です。

前の人は Remix:Drums、後の人は DeBleed:Drums が主役になります。

 

公式サイトには、クレジットカードなしで試せる無料体験があります。

手持ちのループで本当に分けられるか、買う前に試してみるのが確実です。

 

ブラックフライデーのほかのセールは、ブラックフライデーのまとめで見られます。

 

過去のセール

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まとめ:ループを使う人のための、ドラムを分ける道具

Drum Production Suite は、ドラムのループを6つの音に分ける Remix:Drums と、生ドラムのかぶりを消す DeBleed:Drums のセットです。

どちらもリアルタイムで動き、Logic Pro でも使えます。

 

一方で、ドラムを自分で打ち込む私には、出番が見つかりませんでした。

ループを使うか、ドラムを録音するかで、要るかどうかがはっきり分かれる製品だと思います。

 

打ち込みのドラム音源をこれから選ぶ人は、こちらにまとめています。

初心者ボカロP向け 打ち込みドラム音源の選び方|おすすめ比較

 

ドラムのループを使っていて、キックやスネアだけを上げ下げしたい人に。

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ループを使わず、生ドラムの音を自分で打ち込みたい人に。

Addictive Drums 2 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。