みなさんこんばんは。
今回はPS4の実況動画を撮る方法について紹介したいと思います。
最終的にはキャプチャーボードで撮ることになったのですが、まずはそこに行き着くための辿った私の経緯を話します。キャプチャーボードについては最後に書いてあるので、キャプチャーボードのみに興味がある方は最後のページをご覧ください。
ちなみに私はMacユーザーなので、iMacを実況に使用しています。
目次
私の初期のゲーム実況動画の撮影方法
PS4から直接ビデオクリップで撮影
まず私が最初にゲーム実況を撮っていた方法ですが、実況動画はPS4のビデオクリップで直接撮っていました。撮影の際はヘッドセットをつけ、ヘッドセットのマイクから音声は入れていました。
音声を入れるためのPS4での設定は、シェアする音声の設定からこのように設定します。
また注意点ですが、PS4の動画を撮る長さは、ゲームの長さに合わせる必要があります。初期設定の15分では短いので、長く設定しましょう。基本的には60分で良いかと思います。
動画を撮影後は、直接Youtubeに上げていたので、特にゲーム実況用の機器は必要ではなく、ヘッドセットとモニター(お金がない人はテレビ)のみですかね。使用していたヘッドセットは有名なAstro gaming A40 TRというものを使用していました。
これを使ってて良かった点は、光ケーブルでPS4とつなげるということです。後述しますが、キャプチャーボードで音声を撮る際は、PS4とヘッドセットをUSBでつなぐと、ゲーム音声がキャプチャーボードに入らなくなります。この点でも、このヘッドセットは優秀でした。
一方でモニターはこちらのモニターを使用していました。もちろんテレビがあれば十分なので、テレビがある方はそれを使用してください。
私はPS4 proを使用しており、4Kで見たかったので4K対応のモニターを使用していました。
このモニターはキャプチャーボードで少し足を引っ張ることになるのですが、またその話は後でしようかと思います。
簡単に、接続している配線図をイラストで示すと下図のようになります。
しかしこの方法だと、マイクにうまく音声が入らないことがあったりして、正直やりにくかったんですね。例えばある部分は声がよく聞こえるけど、他の部分は聞こえにくみたいなことがありました。しかしその部分の音を大きくするとゲーム音も大きくなるので、編集もしにくい・・・。そのため、動画と音声は別にしようということで、動画とマイクは別撮りにすることにしました。
動画と音声を別撮り
実況動画をとるための一番簡単な方法はやめて、音声と動画を別撮りにして編集を入れることにしました。
まず先に書いておきたいのですが、私は以前DTM(デスクトップミュージック)をやっていたので、オーディオインターフェイスを持っていました。簡単に言うと、マイク音声を綺麗に入力できるようなものです。私は下に示したFocusrite Scarlett 2i2というものを使っていたので、こちらをオーディオインターフェイスとして使用しました。
マイクとしてはコンデンサーマイクのC-1マイクというものを購入しました(DTMのときに購入しました)。このC-1マイクですが、USB接続ができないので、オーディオインターフェイスにつないでいます。コンデンサーマイクですが、48Vに対応しているオーディオインターフェイスでないと使用できないので、注意が必要です。上記Focusrite Scarlett 2i2は対応しているので、使用可能です。
マイクスタンドとしては、普通の卓上のものを購入しました。しかし私としては、レコーディングスタジオにあるような上からマイクを支えられるものの方がよかったかなと思います。というのも、卓上だと、地面の音(机に当たった音や床の音)を拾ってしまうので、浮かせた方がそのような音を避けられたかなと思っています。もちろん編集で取り除けば良いのですが、単純に面倒なのと、声と重なってしまうと取り除けなくなってしまいます。
オーディオインターフェイスとマイクをつなぐコネクターは、下のXLRケーブルを使用しました。購入する際は、オスメスに気をつけましょう。私は間違って余分に2個買ってあります。 私の持っているC-1マイクにメスがつき、オーディオインターフェイスにオスがつきます。自分は3mの長さを使っていますが、少し長いですね。ケーブルの長さについては部屋の間取りで決めた方が良いです。
これで音声を撮る道具としては、揃いました。
今度はPS4の設定で、マイクの音声が入らないようにします。私は設定変更を忘れて、休日にまとめ撮りしたので大変でした・・・マイクに若干音声が入ってしまったので、ゲーム側からも自分の音声が出てしまうという・・・
あとはゲームをプレイするときに、同時に音声を録画しましょう。Macだったら最初からQuickTime Playerというソフトが入っているので、それで録音できるかと思います。私は相変わらずDTMをやっていたので、Logic Pro Xを使用して音声は録音しています。
私はこのときコンデンサーマイクでの音の入力に手間取ったので、あとでやり方について紹介します。
先ほどの音声と動画を同時にとっていた場合は、そのままYoutubeにあげればよかったのですが、今回はそうも行きません。なぜなら動画と自分の実況音声を編集しないといけないからです。
そのため、PS4で撮った動画をUSBに移しましょう。
USBは動画を移動させる容量があれば何でも大丈夫です。ただ個人的にはUSBのキャップを無くしてしまうので、回転式のUSBが好きでした。これなら蓋をなくす心配もありません。
あとはiMovieなりFinal Cut Proなり、動画編集ソフトを使用してゲーム動画と音声を一致させましょう。私はAVerMedia社のAVT-C878 PLUS LIVE GAMER PORTABLE 2 PLUSというキャプチャーボードを買ったのですが、Windowsの方は動画編集ソフトがついてくるので、動画編集ソフトは不要となります。
私が使用したiMovieとFinal Cut Proの操作についても簡単に後述します。
私は初期ではiMovieを使っていましたが、iMovieは文字の自由度がなくて、文字を好きな場所に移動させることができないんですよね。そのためFinal Cut Proに移行しました。AdobeのPremireも選択肢にあったのですが、ソフトが重すぎてやめました。会社の同僚は問題なく使えると言っていたので、PCの相性かもしれませんね。個人的にはMacの方が好きなので、私的にはFinal Cut Proでよかったと思います。
ここまでの装置の配置図を以下に示します。
最初よりも少し複雑なシステムとなりました。
私としては、このままの編集方法でよかったのですが、 PS4には欠点があるんですよね。
それは私の使用していたPS4 Proでは4分に1秒ごとぐらいで動画が飛んでしまう現象が起こっていました。これは多分PS4のロットによると思うのですが、私のは頻繁に生じていました。
対処法を書かれている方がいたので、それに従ってデータベースの初期化を行なっていましたが、完全には改善しませんでした。
1.PS4の電源を切る
2.本体の電源スイッチを長押し
3.音がしたら指を離す
4.セーフモードの5番、データベースの再構築を選択
5.数分待つ
何回か分は映像がとばなくなるのですが、しばらくすると元に戻りました。
また長時間撮影する場合は、データベースの再構築をしても改善することがありませんでした。
参考までに映像が飛んでいる動画を載せます。再生してから5秒後(9分45秒くらい)に映像がとびます。
ゲームの方が飛ぶと、マイク音声も同様に調節しなくてはならなかったので、非常に面倒でした。もともと撮影した音声を映像が飛んだ分だけぶつ切りにして、調整というのは、本当に時間がかかりました。
多分PS4で撮影している人の中には、この点に不満を持っている人もいますよね。
ということで、ここでキャプチャーボードを使うという選択が生まれました。
というのも動画編集に使う工数がもったいなかったので、キャプチャーボードを使った方が時間的に安上がりだと思い、購入を決めました。
キャプチャーボードの説明の前に、まずはオーディオインターフェイスと動画編集ソフトの簡単な使い方を紹介します。
補足:Focusrite Scarlett 2i2の使い方
私は最初、コンデンサーマイクでの音声入力の仕方がわからなかったので、紹介しておきます。
ソフトはMacのLogic Proでのやり方となっています。
まずはFocusrite Scarlett 2i2をパソコンとUSBで接続します。
「入力デバイス」でFocusrite Scarlett 2i2を選択します。また「出力」では「録音を可能にする」を選択します。
入力はFocusrite Scarlett 2i2のどの部分から音を入力するかを聞かれています。
Focusrite Scarlett 2i2は入力部分が2個あるので、どちらかを選択しましょう。
左側が1で、右側が2となります。
私の場合は左側にマイクをつけているので、入力1となります(下の①②は関係ありません)。
Focusrite Scarlett 2i2の選択がなかった場合は、システム環境設定からします。
ソフトの準備はこれでOKです。
あとはFocusrite Scarlett 2i2を設定します。
まず最初に①の48Vを押します。すると赤色に点滅します。
次に②のGAIN 1のつまみを右側に回すことで、マイクの感度を上げることができます。
このつまみは一番右側に回さないと、あまり音が入らないので、右側まで回します。
これにより音声が入るようになります。
あとはLogic Proで録画開始を押すと、録画が開始されます。
マイクの電源を切るときですが、②の音量を左に回し最低にしてから、①の48Vをボタンを押して切ります。
補足:iMovieとFinal Cut Proの使い方
簡単にiMovieとFinal Cut Proの使い方を紹介します。
私としては必要最低限の機能しか使用していないので、とりあえずの動画の作り方だけ紹介します。
まずはファイルから新規→プロジェクトを作成します。
↓ボタンから、動画と音声をそれぞれそのプロジェクトにインポートします。
下のタイムラインに動画と音声を取り込み、動画と音声の位置を合わします。
これだけで、動画としては完成です。必要であれば、文字などを入れます。
もちろん場合によっては、ゲーム音量を下げ、実況の音量を上げることもあるかと思います。
あとは動画をぶつ切りにする方法ですが、キーボードのBを押すとハサミ(ブレード)に切り替わるので、切りたい場所をクリックするだけで切ることができます。非常に簡単です。元の矢印にはキーボードのAで切り替えます。
Final Cut Proは直接Youtubeにアップロードすることができるので非常に便利です。Final Cut Proの右上にアップロードボタンがあります。
Youtubeとアカウントをリンクすることで迅速にアップロード可能です。
動画をキャプチャーボードで撮影
動画が飛んでしまい非常に音声の編集に時間がかかるということで、それならキャプチャーボードを買ってしまえと購入することにしました。
ネックになったのは、パソコンがMacということでした・・・なかなかMac向けの良いキャプチャーボードがありませんでした・・・
一つMacで良さそうな「Elgato Game Capture HD60 S」というものがあったのですが、
将来的には生配信をすることも計算し、こちらは使用しないことにしました。こちらのキャプチャーボードですが、生配信したものに関しては録画できないと記載があったので、避けました。
それから他のキャプチャーボードも考え、AVT-C878を使用することにしました。
その中でも2018年4月に発売したという、AVerMedia社のAVT-C878 PLUS LIVE GAMER PORTABLE 2 PLUSを購入しました(24,000円ぐらい)。
まずデザインがかっこいいですね!私としては赤色が好きなので、非常にこの点はポイントが高いです。また表示画面が4K対応ということで、 PS4 Proを使用している私にはちょうど都合がよかったです。この機器では、単体でPC無しでも録画できるので、PCのスペックが低い人でも使用できるかと思います。またパスツルー機能をつかわなくても遅延がほとんどない(約0.2秒)ので、PCでゲームもできそうな印象です。
設定ですが、基本的にAVerMedia社のホームページに書いてあるので、それに従って設定します(ホームページのユーザーマニュアルに記載)。
私は機械が苦手ですが、細かいところまで説明が書いてあるので、非常にわかりやすいです。Mac版も書いてあるので、非常に助かります。私はパススルーでモニターでプレイしているのですが、セッティングがわかりやすかったです。
キャプチャーボードとPS4、PCのセッティング
簡単に説明すると、まずはモニターとAVT-C878 PLUS、PS4とAVT-C878 PLUSを接続します。このときINとOUTがちゃんと対応するようにします(INがPS4)。さらにPCとAVT-C878 PLUSを接続します。
PS4の設定でHDCPを有効にするのチェックを外します。
Macの場合は、動画はQuickTime Playerで撮影します。
システム環境設定→サウンド→入力の順に選択して、Live Gamer Portable2を選択します。
次にQuickTime Playerを起動し、ファイル→新規ムービーの収録を押すと動画の撮影画面になります。
最初はPCのカメラから自分が映し出されるので、ギョッとしますが、カメラの設定をLive Gamer Portable2に変更します。
これによりモニターに映し出されている画面が、PCにも表示されます。
品質は最高を選びましょう。最高と言ってもそれほど、良いものではないことに注意が必要です。
これで真ん中の録画ボタン●を押すと録画が開始されます。
終了時は録画ボタンを再度押し、保存すれば完了となります。
今まで説明したことは全てユーザーガイドに書いてあるので、参照してみてください。
さて、これまででキャプチャーボードで撮影することにしたのですが、ここで以下の問題点が浮上しました。
- モニターが4Kで表示できない
- ゲームの音声がキャプチャーボードでの録画に入らなかった。
モニターが4Kで表示できない
この問題ですが、どうやら自分が使用しているJN-T280UHD 28型 4K モニター 60Hz対応ワイド液晶ディスプレ (3840×2160 UHD) HDMI/DVI/DP/VGA 2.5ms フレームレスというモニターでは、AVT-C878 PLUSのキャプチャーボードに対応していないため、モニターが使用できない可能性があります。
普通にゲームはプレイできるのですが、5分に一回ほどモニターが暗転してしまい動画撮影どころではなくなってしまいます。
これの対処法ですが、サウンドスクリーンの映像出力設定から解像度を1080に下げることで暗転する問題は防ぐことができました。それでも全く映らない場合は、720にまで下げることで、なんとか表示できました。
しかし、4Kでゲームをすることができないので、これはモニターを新しくするしかないかなと思っています。
ゲームの音声がキャプチャーボードでの録画に入らなかった。
これは現在は解決しましたが、当時は驚いたので紹介します。
実はキャプチャーボードで撮影する際は、ヘッドセットなどはPCでつけてやるのが普通みたいですね。
私はそれを知らなかったので、いつも通りにPS4にヘッドセットをUSBケーブルでつないで、ゲームをしようとしていました。
すると、QuickTime Playerに一向にゲーム音声がはいりません。
調べてみると、USBケーブルでPS4につないでしまうと、音声は入らないとのことでした。
しかし、FPSの動画を撮りたかったので、ヘッドセットは必須ということで他の方法を調べてみました。
すると、光ケーブルでヘッドセットとPS4を繋げば良いとの表記がありました。
えっ、またヘッドセットを買うの?と思ったら、なんとAstro Gaming A40 TR + MIXAMP Pro TR アストロゲーミング 有線サラウンドサウンド ゲーミング・ヘッドセットが光ケーブルで使えるようでした。
そのため、ヘッドセットをPS4と光ケーブルでつなぎ、設定を変えることで、QuickTime Playerでも音声が録画でき、ヘッドセットにも音声がでるようになりました。
これにより、一件落着です。
QuickTime Playerに音声が出ないのは、この方法で対処できるようです。
ちなみにAstro Gaming A40 TR + MIXAMP Proの設定ですが、他の記事に詳細を書いたので、もしわからない方は、参考にしてみてください。
今回紹介した全体のシステムの概略はこのようになります。
最初より、より複雑になりましたが、動画を安定して撮影できるようになったので、よかったです。
とりあえず、このブログのようにゲーム実況を1年間は続けてみようかと思います。
以上、PS4実況動画を撮る方法の紹介でした。
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