u-he ACEは要る?|どこでもケーブルをつなぎ直せるシンセを調べたボカロPが、今は新しいシンセを選ぶ理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

ACE という名前は「Any Cable Everywhere」の頭文字です。

どの出力からどの入力へでもケーブルをつなげる、u-he のシンセです。

 

調べてみた結論から書くと、私は今の値段ならいらないと判断しました。

もっと新しくて良いシンセがたくさんあるので、お金をかけるならそちらの方が得だと感じたからです。

 

ただ、音が気に入った人なら、買う価値はあると思っています。

Pigments を使っているボカロPの目線で、ACE がどんなシンセで、どんな人なら買う価値があるのかを調べました。

 

Plugin BoutiqueのACEの製品ページ(2026年11月3日時点で¥12,020)

 

u-he ACE を Plugin Boutique で見る →

 

ACE は、配線済みのまま鳴って、あとからつなぎ替えられるシンセ

ACE は、ドイツのシンセメーカー u-he のソフトシンセです。

種類としては「セミモジュラー」と呼ばれるものにあたります。

 

モジュラーシンセは、音を出す部品や音を削る部品をケーブルでつないで、音の流れを自分で組み立てる楽器です。

セミモジュラーはその手前の形で、最初から配線ができているので、何もつながなくてもそのまま鳴ります。

 

そこからケーブルを足したり、つなぎ先を変えたりすると、音の動きが変わっていきます。

u-he は公式サイトで、ACE をモジュラーの入口になるシンセとして紹介しています。

 

u-he ACEのメイン画面。LFO・VCO・MIX・VCF・ADSRのモジュールがケーブルでつながっている(u-he公式の画像)

 

画面には、左から LFO(音を揺らす部品)、VCO(音を出す部品)、MIX、VCF(音を削るフィルター)、ADSR(音の立ち上がりと消え方を決める部品)が並んでいます。

色のついた線が、いまつながっているケーブルです。

 

中身は、u-he 公式の説明によると次のとおりです。

  • 音を出す VCO が2つ、フィルターが2つ、LFO が2つ、ADSR が2つ
  • LFO は耳に聞こえる高さまで上げられるので、2つ目、3つ目の音源としても使える
  • 同時に鳴らせるのは最大16音で、1音に最大8つの声を重ねて厚くできる
  • コーラス、ディレイ、低音と高音の調整の3つのエフェクト付き

 

Mac は Intel と Apple シリコンの両方に対応していて、AU で動くので Logic でも使えます(Plugin Boutique の動作環境より)。

単体のアプリではなく、DAW の中で開くプラグインです。

 

アナログの「ずれ」まで、つまみで足せる

ACE の音を出す部品は、アナログの回路をまねて作られていて、音程や音色が少し揺れる性質も入っています。

その揺れを強めるつまみが、tweak という画面にまとまっています。

 

u-he ACEのtweak画面。ユニゾンの声ごとの音程、circuit bending、mapping generatorが並ぶ(u-he公式の画像)

 

左下の circuit bending には、slop(ずれ)、crosstalk(音の混ざり)、osc cap failure(部品の不調)の3つがあります。

どれも、古いアナログの機材で起きていた「くせ」を、わざと足すためのものです。

 

真ん中の mapping generator は、自分で描いた形の値を音に送る仕組みです。

左上では、重ねた8つの声の音程を1つずつずらせます。

 

公式の動画を見て、聞いた印象

ACE は、調べるまで知りませんでした。

u-he 公式の紹介動画は4回に分かれたシリーズで、どれも少し前に作られたものです。

 

 

この動画で見た画面は、私にはかなり古そうに見えました。

聞いた音も、よくある古いシンセの音、という印象を受けています。

 

ケーブルをつなぎ直して音を作れるのは、このシンセのいちばんの特徴です。

ただ私は、つなぎ直せるかどうかより、出てくる音で決めたいと思いました。

 

動画で聞いた範囲では、少し古い音に感じたので、あまりいい印象は持てませんでした。

これは、私が動画で見て聞いた印象で、ACE を自分で鳴らしたわけではありません。

 

プリセットと、Plugin Boutique だけの ACE+ Bundle

自分でケーブルをつながなくても、プリセットから音を選べます。

フォルダーは、ベース、リード、鍵盤、パッド、コード、打楽器、リズムのある音などに分かれています。

 

u-he ACEのプリセット画面。Bass・Leads・Pads・Modular Madnessなどのフォルダーに分かれている(u-he公式の画像)

 

Plugin Boutique では、ACE 本体に別の会社のプリセット集を3つ付けた ACE+ Bundle も売られています。

Plugin Boutique だけのセットで、付いてくるのは Resonance Sound の CFA CableDance、CableForce、CableSphere です。

 

ACE+ Bundleに入るResonance SoundのプリセットCFA CableDance(Plugin Boutiqueの製品ページの画像)

 

CableDance は、太いベースやシーケンス、アナログ風のドラムの音を集めたもので、エレクトロやハウス向けとされています。 3つを別々に買うより安くなる組み合わせです(Plugin Boutique の表示より)。

 

u-he ACE+ Bundle を Plugin Boutique で見る →

 

Pigments を使う私が、ACE を買わない理由

私がふだんシンセで使っているのは Pigments です。

u-he のシンセは、ほかにも Bazille と Hive 2 を調べたことがあります。

 

Bazille のときは、デザインが少し古く見えて、私はモダンな見た目の方が好きなので、Pigments で十分と考えました(Bazille を調べた記事)。

Hive 2 は、音が Pigments に結構近く、役割も近いと感じています。

 

ACE も、今の値段なら私はいらないです。

古いシンセなので、今ならもっといいシンセがたくさんあると思うからです。

 

Pigments をどう使っているかは、こちらに書いています。

 

Pigments レビュー|Dexed・Vitalが合わず流れ着いた、ボカロ制作のファーストチョイスにしているシンセの話

 

再生がまだ少ないボカロPが、新しいシンセにお金をかける意味

私は、音楽で成功している方ではありません。

それでも、いちばん大事なのは、成功するまで続けることだと思っています。

 

続けていると、どうしても飽きが来ます。

その飽きをなくすために、新しくて面白い機材を使うのは、続けるためにもある意味で大切です。

 

だから、ACE の音が気に入ったのなら、買っていいと思います。

ただ、新しい音楽はどんどん出てきているので、私は新しい機材を買う方が ACE より得だと感じています。

 

u-he のシンセがセールでいつ下がるかは、u-he のセールの記事で分かります。

 

まとめ:古い音が好きなら、つなげるシンセは面白い

u-he ACE は、最初から配線ができていてそのまま鳴り、ケーブルをつなぎ直して音を変えられるセミモジュラーのシンセです。 アナログのずれを足す仕組みや、ACE+ Bundle のプリセット集もあります。

 

Pigments を使っている私は、今の値段なら買いません。

古いシンセより、新しい機材にお金をかけた方が得だと感じたからです。

 

それでも、ACE の音が気に入ったなら、飽きずに曲を作り続けるための1台として買う意味はあると思います。

 

動画で ACE の音を聞いて、気に入った人に。

u-he ACE を Plugin Boutique で見る →

 

モダンな見た目のシンセを1本で済ませたい人に。

Pigments を Plugin Boutique で見る →

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