ドラムは、最初は XO で打ち込んでいました。
XOは良い音源です。
ただ、使っていくうちに、リアル感が出ないことと、細かいニュアンスがどうしても作れないことに、壁を感じるようになりました。
生ドラムのほうが再生数が伸びるかもしれないとAddictive Drums 2を買ってみたのですが、正直、実際はそんなことはありませんでした。
それでも、ニュアンスの壁を越えたかったので、Addictive Drums 2(XLN Audio) を買いました。
作曲10曲目くらいの頃で、セール中でした。
40%オフくらいだったと思います。
今まで観測していると、最大60%オフの時もあるので、精査する価値はあるかもしれません。
音源を最初に何から買い足すべきかは 最初に変えるべき音源はドラムとベース に、ドラム音源全体の比較は ドラム音源の選び方 にまとめています。
こちらは Addictive Drums 2 という製品のレビューです。
まずは公式のトレーラーを貼っておきます。
見た目はめちゃくちゃかっこいいですよね。
実際に効いたこと:ハイハット・スネアの細かいニュアンス
まずは全体像から。
EXPLORE画面でキットを選ぶと、右側に Room・Overhead・Hihat・Snare・Kick のクイックミックスノブが並んでいて、聴きながらざっくり調整できます。
左側はプリセットですね。
私はPOP、ロック、メタルキットを買いました。

私にとって一番効いたのは、ハイハットとスネアの細かいニュアンスです。
ハイハットは、クローズだけでなく、ちょっとだけ開いたオープンや、ペダルの音まで用意されています。
スネアも、クローズド・オープン・リムショットがあり、細かい強弱もつけられます。
公式のキーマップを見ると、ハイハットだけでも Closed 1/2・Open A〜D・Bell・ペダルまで細かく割り当てられているのが分かります。

このあたりが、打ち込みの音とは違う、生っぽさにつながっていると感じます。
実際に効いたこと:キットピースを自由に組み替えられる
キック、スネア、タム、シンバルは、それぞれ個別に、好きなモデルへ入れ替えられます。

プリセットのキットをそのまま使うだけでなく、気に入らないピースだけ差し替えられるのが便利です。
例えば、ポップスを作りたいけど、キックだけロック用、スネアはメタル用とかにできます。
あくまで持っているキットの範囲内で入れ替えできます。あとは個別に買い足してですね。
実際に効いたこと:EDIT画面で1音ずつ作り込める
ピースごとに、もう少し細かく音を作り込むこともできます。

コンプやEQ、テープサチュレーションまでピース単位でかけられるので、外部プラグインを足さなくても、ある程度のところまでは作り込めます。
ドラムの音源内で完結できるのも便利です。
実際に効いたこと:OH・Roomのミックスで空気感が出る
オーバーヘッド(OH)とルーム(Room)のマイクをミックスすることで、空気感が出ることも効きました。

リバーブやディレイも本体に内蔵されていて、OHやRoomにかけると、部屋の広がりのようなものを足せます。
期待したほど使えなかったところ
正直に、つまずいたところも書いておきます。
最初は使い方が分からず、音が変になっていました。
インマイクのキックとスネアだけを上げて、OH(オーバーヘッド)をほぼ無視していたのが原因でした。
OHやRoomを混ぜないと、ドラム全体がのっぺりした音になってしまいます。
キックは、Roomにそれほど入りません。
キックの音作りはインマイクが基本で、そこをもっとうまく上げられればいいのですが、まだ試行錯誤中です。
ある教則本を見ると、Roomのキックの音は絶対に切る(ローカット)とあったので、それをすると、他で調整しないといけないのが難しいですね。
ライドやクラッシュシンバルの、専用トラックが欲しかったです。
ライドやクラッシュの音は、ハイハットのように単独のトラックがあるわけではなく、OHなどに混ざって入ってきます。
フルにパラアウトして多チャンネルに分けても、ライド・クラッシュだけを個別に触ることはできません。

これだけ細かくチャンネルを分けても、ライドやクラッシュだけは別に触れない、というのが正直なところです。
いまの使い方:生風の曲のメインドラム
いまは、生風な曲のメインドラムとして使っています。
EDM寄りの曲でも、XO とレイヤーして使うことがあります。
キックとスネアのローの部分をAddictive Drums 2、ハイハットやシンバルなどミドルから上をXO、という組み合わせです。
バラードとかに相性がいい気がしますね。バンドサウンド系は、ボカロだと不利に働くと考え、そもそも作ってはいませんね。
Addictive Drums 2 の使い方は、こちらの記事にまとめています。
誰に向くか、向かないか
向いていると思う人:
- 打ち込みのドラムに、リアル感やニュアンスが足りないと感じている人
- ハイハット・スネアの細かい打ち分けをしたい人
- OH・Roomのミックスで空気感を出したい人
あまり向かない人:
- ミキシングの基礎(OHやRoomの役割)を学ぶ前の人 … 私のように、インマイクだけ上げて音が変になりがちです
- ライドやクラッシュまで個別に細かく処理したい人 … 専用トラックはありません
購入するなら
私が買ったときはセール中で、40%オフくらいでした。
XLN Audioはセールが多いメーカーなので、急がずセールを待つのがおすすめです。
Addictive Drums 2は、Custom Collection・Custom XL Collection・Custom XXL Collectionという音源セットから、自分でジャンル(ドラムキット)を選んで購入する形式です。

先ほども書きましたが、私はRock・Metal・Popsを選びました。
ただ、正直に言うと、本当はJazzやProgressiveも欲しかったので、最初にたくさん使いたいジャンルをまとめて選んでおいてもよかったな、と思っています。
特にジャズプリセットはブラシがあるので、ニュアンスはかなりいいと思います。
ブラシがないキットも多いので。
Addictive Drums 2 を Plugin Boutique で見る →
Plugin Boutique での買い方は Plugin Boutique の使い方 に、買い時の全体像は DTM ブラックフライデーの記事 にまとめています。
MIDIパターンについて
Addictive Drums 2には、MIDIグルーヴのパターン集も内蔵されています。

ジャンルやテンポで検索できて、触っていて面白い機能です。
ただ、正直に言うと、最近はあまり使っていません。
グリッドが微妙にずれていて、曲全体のバランスを取りにくいと感じるようになったからです。
買った初期はよく使っていました。
ただ、全体のバランスを考えると、そのドラムのズレに合わせるのが面倒だったので、あまりmidiパターンは使わなくなってしまいましたね。
競合は考えたかどうか
EZdrummer(Toontrack)も候補でしたが、XOと同じXLN Audioだったので、そのままAddictive Drums 2にしました。
正直、どちらも似たような印象で、きっちり比較したわけではありません。
Superior Drummer 3 は高くて断念しました。操作も難しいらしいと聞いています。
本当はこちらも欲しいのですが、データ容量も多く、手が出ません。
Battery 4 は所有していますが、こちらは音作りを詰めたい人向けの音源で、Addictive Drums 2とは方向性が違うと思っています。
Battery4も非常に素晴らしいので、Battery 4 のレビューに書きました。
まとめ
Addictive Drums 2は、XOでは出せなかったリアル感とニュアンスを埋めてくれた音源でした。
ハイハットやスネアの細かい打ち分け、OH・Roomの空気感は、いまも気に入っています。
万能ではありません。最初はミックスで失敗しましたし、ライドやクラッシュを個別に触れないのは弱点です。
それでも、いまは生風の曲のメインドラムとして、EDM寄りの曲ではXOとレイヤーして使っています。
Addictive Drums 2 を Plugin Boutique で見る →
1曲を最後まで作る流れは まず1曲を完成させるまで に書いています。







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